「新銀行東京」とは、あまり聞きなれない名前ですが、4年前の2003年に石原知事の肝いりで誕生した銀行です。
 中小企業に対する無担保融資を中心とした銀行ですが、知事の強力なリーダーシップで開業したので、「石原銀行」などと揶揄されることもあるようです。
 東京都の株式保有率は約84%、それ以外は民間企業が所有しています。
 余談ですが、一般の銀行(この銀行も普通の銀行ですが)は、〇〇銀行という名称ですから、ネーミングが変わっていますね。これは東京都立の大学である「首都大学東京」にも共通しています。多分、石原さんのセンスなのでしょう。
 詳しい数値は省略しますが、この銀行が大変な赤字経営になっており、とても厳しい状況です。分かりやすく言えば、都民の税金が食いつぶされているわけです。
 私は銀行経営のことは詳しくありませんが、どうも、こんなことになることは、初めから分かっていたようです。
 数ヶ月前になりますが、日本の銀行界では、その人物に対する評価が非常に高い方とお会いすることがありました。
 私が、「どうして、新銀行東京は惨憺たる内容になったしまったのでしょうか」とお聴きしました。
 その方は明快に、「初期の段階で、側近が『殿、それは無理です。やめた方が良いです』と言えなかったことが理由だね」と答えられました。
 もちろん、側近とは当時の担当副知事、殿は石原知事です。
 今、新銀行東京は経営再建に向けて懸命に努力しています。しかし、その道は極めて困難といわざるを得ないでしょう。
 体力が少しでもあるうちに、他の金融機関(みずほ銀行など)に売却すべきではないでしょうか。

(写真:今年8月31日にすべて撤収となった店舗外ATM。利用している人を見たことがありませんでした)

9月25日(火曜日) 

新銀行東京の将来

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