北朝鮮による弾道ミサイルを迎撃するために、航空自衛隊が装備している地上配備型パトリオット・ミサイルが、浜松基地から岩手山演習場(岩手県滝沢村)と新屋演習場(秋田市)に移動したのは三日前のことでした。
 このミサイルの通称はPAC3で、航空自衛隊では、パトリオットではなく「ペトリオット」と呼んでいるようです。
 さて、タイトルの珍事とは以下の出来事でした。読売新聞の記事を引用しますが、一昨日朝のテレビニュースでご覧になった方も多いと思います。
 新屋演習場に向かった発射機3基のうち1基を搭載した車両が30日午後10時20分頃、演習場近くの県立野球場「こまちスタジアム」(秋田市新屋町)に迷い込んで照明灯のコンクリート製土台に接触、約3時間にわたって立ち往生した。航空幕僚監部によると、車両が戻ろうとして車体の右後方を接触させた。発射機本体に影響はないという。この車両は、信号で停止した際に隊列からはぐれてしまったらしい。
 この車両にはミサイルは積んでいなかったようですが、なんとも“お粗末”な事故であったと言わざるを得ません。
 警察車両により先導されていたはずですが、警察と自衛隊の連携は十分に行なわれていたのでしょうか。冗談ではありませんが、カーナビは付いていたのでしょうか。
 北朝鮮のミサイルが日本の領土に落ちてくる可能性は極めて低いといわれていますが、国民の生命と財産を守るためにPAC3を運んでいたのですから、今回の事態を重大に受け止めなければならないと考えます。“珍事”では済まされないことです。
 一方、市ヶ谷(防衛省)駐屯地、朝霞駐屯地、習志野演習場にもPAC3を配備したことは、北朝鮮に対して強い姿勢を示す狙いがあり、自衛隊の正当性のある戦略を感じます。   
(写真出典:合衆国陸軍)

4月3日(金曜日)

自衛隊の珍事

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