昨日の代表質問では結局、石原慎太郎知事の去就(4期目の選挙に立候補するかどうか)に関しての質問はなく、このことは“先送り”になりました。
 評論家的に申し上げるわけではありませんが、次は第1回定例会最終日の3月11日がポイントになるのでしょう。ただ、自民党都連大会が開催される今月22日に動きがあると予想している方もいるようです。
 さて、今日は杉並区議会の話題です。昨年末のことで恐縮ですが、私のふるさと、杉並区議会は区長提出の「多選自粛条例」を廃止する条例を賛成多数で可決しました。
 多選自粛条例は前区長の山田宏さんが2003年に議会に提出し、当時の区議の賛成多数で成立したものです。私は区議会議員としてこの条例に賛成しています。
 今から8年前のことになりますが、そのころ山田さんとは、この条例の必要性などについて議論してことを覚えています。また、昨年12月の彼のホームページでは次のように思いを述べています。
 日本の首長(自治体の長)には、予算作成や実施、人事案件など絶大な権力が与えられている。そして私も、11年間の杉並区長在任中、そのことを常に実感し身を引き締めて職責を果たしてきた。その実感から言うと、大体二期目の半ばくらい、つまり6年目位から首長の回りに「イエスマン」が増えていくものだ。そして、一般的にこの辺りから役所の緊張が緩みがちになり、内向きになる。(中略)
 「絶対的な権力は、絶対的に腐敗する」ものなのだ。
 だから、私は「多選自粛条例」を提案し、区長は3期12年までで再選を「自粛」して、後進に道を譲っていくことを制度化しようと考えたのだ。これは杉並区の永続的な発展を担保する大事な条例と思っている。

 なるほど、その当時も同様の話をしていました。ただ、詳細は省略しますが、憲法規定の職業選択の自由との関連など、この条例にまったく問題がなかったわけではありません。
 問題は今回の条例賛否に関わる区議会議員の対応です。まず、新しい区長が自分の価値観に基づいて過去の条例を廃止したいと提案することは権限であり、特に矛盾することではありません。
 しかし、8年前に自粛条例に賛成し、正反対に今度は廃止条例に賛成した区議が15人いました。民主党所属の同志も含まれます。
 8年間でこの条例を取り巻く環境が大幅に変わった、あるいは、大変に緊急的な事態が発生して廃止しなければならない、などでしたら分かるのですが、そんなことはないでしょう。
 もちろん、私はどのような形であれ区議会の決定を尊重するものですが、二元代表制のもと、首長と議会との関係が厳しく問われている現在、少なくない課題を残した判断だったと思っています。

2月16日(水曜日)

多選自粛条例
への賛否

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