中共中央の憂鬱

hakukiraisaiban中国共産党中央政治局委員であり、中国では“省”と同じかそれ以上の権限を持っている“直轄市”である重慶市書記(党の最高責任者で市長より地位が高い)であった薄煕来さんの裁判が結審しました。(ちなみに、それ以外の直轄市は北京、天津、上海の4都市)
彼は昨年10月、5年に1回開催される中国共産党全国大会で、最高指導部である“中央政治局常務委員”になりたくて、なりたくて、しかたがなかった人です。一概には言えないのですが、その焦りが起訴されている犯罪になってしまったようです。
裁判の様子はツイッターで公開されていましたが、これもあらかじめ予定稿ができていたのでしょう。また、薄煕来さんの支援者もまだまだ数多くいますし、党中央としても公開性をアッピールしたかったのですね。
少し意外だったのは、不正に入手したお金の額があまりにも少なかったことです。三桁違うのではないでしょうか。でも、そうなってしまうと、昨年の大会で引退した常務委員(例えば周永康さん)やその他の幹部にも影響が出てきそうですから、どこかで手を打ったのでしょう。
もうひとつは、“泣く子も黙る”中央規律(紀律)検査委員会で犯罪を認めた証言を否定したことです。わが国では警察・検察で罪を認め、裁判所では一転して無罪を主張することは珍しくありませんが、中国では極めて稀であると思います。
もっとも、このことも想定済みというか、シナリオ通りだったのでしょう。なんせ、裁判所も検察もマスコミもすべて共産党がコントロールしているわけですから。判決も結局は中共中央が決定することになります
最後に彼が国務院(内閣)の商務部長(日本では経済産業大臣)時代に会った日本人の先輩からお話を聞いたことがありますが、「偉そうで、印象は悪かった」と言われていました。

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