原発ホワイトアウト

IMG_0008講談社から発行されている「原発ホワイトアウト」がかなり売れているようです。最近では落ち着きましたが、少し前までは、書店やアマゾンでも品切れしていました。今年のベストセラーのトップ10には入るでしょう。
さて、この単行本は現職の霞が関キャリア官僚が書いたということで、まず注目されていまが、もちろん、それは誰なのか隠されています。まあ、分かったら大変のことになりますので、当然とは思いますが。
ただ、そのことだけで興味がわくのですが、それが事実がどうかは疑問ですし、一人で書いたのかどうかも不明です。また、肝心の内容ですが、「限りなくノンフクション」との評論も多いようです。確かに、それをあれこれと考えながら(保守党→自民党、民自党→民主党、新崎原発→柏崎刈羽原発、伊豆田清彦新崎知事→泉田裕彦新潟県知事、山下次郎参議院議員→山本太郎参議院議員、山野一郎代議士→河野太郎代議士、etc・・・)読むのも楽しいですが、やはり、優れた小説(フィクション)として読んだほうが良いと思います。
それから、“ネタバレ”になってしまいますので、詳しくは書きませんが、最終章のなかでの「メルトダウン」を起こす展開には驚きました。私は今まで地震や津波以外でのメルトダウンは、テロか北朝鮮からのミサイル攻撃しかないと思っていましたのでなおさらです。
また、福島第一原子力発電所で働く人たちの労働環境がもの凄く悪化している様子が描かれています(260頁)。以下の通りです。「集めらている労働者は、アル中や家族内暴力で妻子と別れて独り身になった者、元ヤクザ、勤務先が倒産したりリストラされたりした者、非合法のギャンブルにはまり借金でがんじがらめになっている者、薬物中毒者、クレジットカードの借金が返済できない者など」と書かれており、四次下請け、五次下請けという表現もあります。
私も関係者にいろいろ聞いてみたのですが、どうも上述のことは事実のようです。現場の労働者のモチベーションは無いに等しく、人事管理や作業工程表も極めて厳しい状況になっているとのことです。これらはとても重大な問題で、東電の組織をこれからどうする(分社化など)の論議も大切ですが、まず、事故現場を立て直さなければなりません。
この小説を読んで、私が一番感じたのはそのことでした、

最後に余談ですが、ついに小泉元総理が“原発即ゼロ”と言い始めましたね。完全に腹をくくったのでしょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です