精神科のアウトリーチ

IMG_0023昨日、高円寺南にある障害者交流会館で、杉並家族会(精神障害者の父母などで構成)主催の勉強会があり、私も参加しました。
講師はお隣の世田谷区で“こころのホームクリニック世田谷”を開業されている院長・高野洋輔先生で、クリニックとなっていますが、一般的な診療は行わず、訪問診療を中心に活躍されています。つまり、それだけではないのですが、「アウトリーチ」の意味は限りなく精神科の訪問診療(もちろん、それだけではありませんが)ということになります。
この日は昨晩から事情があって、ほとんど睡眠が取れていませんでした。朝の駅頭活動などは通常通り行いましたので、“眠くて眠くて”仕方がありませんでしたが、何とか頑張って(少しは眠っていたかもしれません)、最後まで先生の講演をお聴きしました。
彼からはいくつか特徴的なことを示していただきました。私は現在まで障害者施策、政策などに取り組んできましたが、知的障害のことがメインでしたので、いろいろと勉強になることばかりでした。
●精神疾患はがん、急性心筋梗塞、脳卒中、糖尿病、とともに「五大疾病」と一昨年、厚生労働省が定めた。私は4大疾病しか頭になく、そのことを知りませんでした。
●日本で精神疾患にかかっているのは、およそ11人に1人で、国民全体では1100万と推定される。これは、職場でのうつ病や高齢化による認知症の患者がかなり増加しているからでしょう。
●諸外国の精神病床数が減少しているのに、わが国のそれは増加している。平均在院日数も同様である。これもグラフで示してくれましたが、私はビックリしました。理由は複雑なようです。
●日本人の5人に1人が一生のうち1回は精神疾患にかかる。わが国の精神医療は入院中心でヨーロッパに比べて30年以上遅れている。何となくわかります。
●訪問診療は病院や施設などと比較しても確実に患者の症状に良い影響を与えている。これも分かりますが、精神科の医師、看護師、精神保健福祉士、臨床心理士、そして、患者本人や家族の連携が大切ですね。
●訪問診療の診療報酬点数がすくなく経営が大変。厚生労働省も年々、訪問医療などの点数を上げており、さらに来年にはアップすると思います。地域で、在宅で、医療も介護も対応していく方針もさらに強まるでしょう。
●統合失調症の患者が減少して空いたベッドを認知症の患者に使わせている。事実かどうかわかりませんが、ありうることと思います。

以上、私の考えを含めて簡単にまとめてみました。
それから、講演の中で認知症の訪問診療についてもお話がありました。東京都の保健医療計画でも重点対策となっていますが、精神疾患というより、精神・神経疾患と表現したほうが正しいようです。

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