次期総統は女性同士の戦いに

IMG_2272z 中華民国・台湾の総統選挙があと半年後に行われます(2016年1月16日)。日本の国会にあたる「立法院」の選挙と同日に行われますので、すでに現地の暑さと比例して盛り上がっているようです。それにしても、“総統”という言葉はナチスのヒットラーのイメージが強く、何となく使いにくいのですが、本当は“大統領”よりも的確な言い方かも知れません。
 さて、総統選挙はどうやら女性同士の戦いになりそうです。というか、間違いなくそうなるでしょう。民進党(民主進歩党)はいち早く主席(党首)の祭英文さんを候補者に決定しています。一方、ついに支持率が一桁になってしまい、失礼ながら“死に体”である馬英九総統の後継はなかなか決まりませんでしたが、国民党(中国国民党)が民間に委託して行った支持率調査で、立法院副院長(副議長)の洪秀柱さんが善戦しましたので、7月19日の党大会で正式に擁立する見込みです。でも、当初、立候補が取りざたされていた、新北市長の朱立倫さん(国民党主席)や立法院院長の王金平さんに比べると、国内外の知名度はとても低いですね。
 また、中国共産党はこれから、様々なちょっかいを出してくるでしょう。もちろん、民進党も綱領にある“台湾独立”を封印していますし、劇的な両岸関係の変更を行うことはないのですが、やはり、中国としては何としても国民党候補者に、特に外省人であり、統一志向が強い洪秀柱さんに勝ってもらわなければ困ってしまいます。何をやってくるか今から心配です。以前は台湾海峡にミサイルを撃ち込みましたし。
 それから、任期半年となった馬英九さんの最近の言動ですが、こちらはそんなに心配することはないと思います。対日姿勢強化というよりも中国(共産党)に対する当て擦りでしょう。ただ、日中戦争で実際に日本軍と戦ったのは国民党軍であり、共産党軍ではありません。その意味では習近平さんが主張していることは間違っていますね。これについては、かつて毛沢東さんがこんなことを言っています。「中華人民共和国が樹立できたのは、日本軍が国民党軍と戦ってくれたからです。だから、何も謝ることはありません」。現在の中国で毛沢東さんへの評価は7対3くらいでしょから、中共最高指導部はこのことが嫌で嫌で仕方がないでしょう。
 いずれにしても、あと半年後には台湾で女性の指導者が誕生するのは間違いありません