熾烈な権力闘争は佳境へ

CIMG1812xyCIMG1817xyCIMG1824xy 中国の全国人民代表大会常務委員会「国家安全法」が成立しました。この法案はかつて“反スパイ法”とかいう名前でしたが、この法律で習近平さんはさらに独裁体制を強化できることになります。まあ、もともと共産主義国家ですから当然と言えば当然なのですが、わが国が中国指導の新しい金貸し機構に参加しなかったのは正解ですね。
 また、これを決めた全人代は年に1回、3月に人民大会堂で開催されますが、お祭りみたいなもので、全国から集まって来る代議員はほとんど観光気分ですし、日本の新聞、テレビは“国会に相当”と注記していますが、それは仕方がないからそう書いてあるだけで、すべては共産党中央政治局常務委員会が決定しことを追認するだけの組織です。
 ついでに申し上げれば、政治局常務委員の序列3~4番目の人が主席となる「中国人民政治協商会議」はあってもなくてもよい組織ですし、内閣にあたる“国務院”も各省庁別に細部まで共産党細胞があり、重要なことは全部そこで決めています。
 そして、最近お馴染みの人民解放軍ですが、これもシビリアンコントロールという概念は一切ありませんし、もともとが共産党の私的軍隊ですから、1989年の天安門事件でも最終的には共産党の忠実なしもべとして、多くの人民を殺戮しています。それにしても、人民の名前のついている軍隊をが平気で人民を殺すというところに共産主義、全体主義の恐ろしさがあります。
 ところで、習近平さんと大親友の王岐山さんとのゴールデンコンビによる反腐敗、摘発闘争ですが、いよいよ最終局面に入っているようです。江沢民さんの腹心である曽慶紅さんは身柄拘束間近と感じますし、先日は中央紀(規)律検査委員会から中国ではちっとも有名でない親王”を徹底的に叩けいう変な論文が掲載されていました。この国の権力闘争では漢字を裏読みすることによりターゲットを攻撃するようです。
 これは、習近平さんも少し前、「鎮」という長江南岸の市を視察していることにも表れています。もっとも、その江沢民さんも海南島の低い山・東山に老体にムチ打って登り、「東山再起」と叫んでいたようです。私は知らなかったのですが、中国ではこの四字熟語は「捲土重来」と同じ意味を持つそうです。また、先日亡くなった喬石さんのご葬儀では、奥様と連名で贈った花輪がありました。“俺は習近平や胡錦濤とは違い、お互いに家族ぐるみの付き合いだったんだぞ”という怨念込めでしょうか。
 いずれにしても、曽慶紅さんのOUTは時間の問題でしょう。

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