ますます分からなくなる安倍首相の説明

IMG_1658 安全保障法案の参議院での特別委員会運営体制も決まり、今週から実質的にスタートします。60日ルールはルールで決められているものですから仕方ないですが、政府や与野党の皆さんには、それが適用にならないよう真摯な審議が行われることを期待しています。
 さて、報道機関の世論調査ではどの社も、“7~8割の国民の皆さんが、政府(連立与党:自民党+公明党)のこの法案に対する説明が足りないと感じていている”との結果が出ています。読売や産経もほぼ同様な内容ですから、間違いないのでしょう。
 これについては、安倍首相も大変気にしているようで、自民党本部の特設スタジオみたいなところで、女性国会議員を相手に解説をしたり、どういう訳か少し前まで、「テレビ局は私を呼んでくれない」とぼやいていたそのテレビに出演して、あまり出来の良くないフリップや模型を使って説明しています。
 それで、その熱意は理解できるのですが、“たとえ話”がおかしいので、ますます見ていて、聞いていて、この一連の法案の中身が分からなくなってしまします。この理由は簡単です。そもそも、“火事”不良仲間から襲われるという設定そのものが間違っています。当たり前のことですが、火事は消防、傷害は警察の仕事です。
 私はわが国の警察や消防の仕事を高く評価しています。もちろん、どちらの業務も最悪の場合、“殉職”という大きなリスクを伴っていますが、一般的には武装集団であり、戦闘行為で実弾が飛んでくる現場で戦わなければならない自衛隊とはまったく異なっています。これでは、国民の皆さんがますます分からなくなるのは当然ですし、自民党内部ですらそのような反応があるようです。
 また、安倍さんは“ホルムズ海峡での機雷掃海”にずいぶん力を入れ、今回の集団的自衛権行使の代表例みたいに言っていますが、つい最近、イランの核問題が合意されたことや日本は現在まで、少なくても欧米国家とは異なり、イランと良好な関係を保ってきたことを考えれば時代錯誤のようにも思えます。やっぱり、「第3次アーミテージ・ナイレポート」を忠実に実行したいのでしょうか。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です