私の出身母体の労働組合連合会の定期大会が行われ、功労者表彰と感謝決議をいただきました。本当に感謝しなければならないのは私の方なのですが、これまで物心両面でご支援いただきた仲間の皆さんにあらためてお礼を申し上げます。これからも引続きのお付き合いをよろしくお願いいたします。
月別アーカイブ: 2016年9月
青山の現場を見てきました
東京都が都立広尾病院を青山にある「こどもの城」に移転して、災害拠点病院のグレードアップ化を図り、「首都災害医療センター」を建設する計画があることを先日お伝えしました。
それで、当該地の現場を丁寧に視察しました。この辺りは母校の目の前の地域ですから、それなりの土地勘はありますが、あらためて、周囲を調査してみるといろいろなことが分かりました。
まず、建物の入口になるであろう青山通りに面した幅がとても短いです。このセンターは三次救急病院(救命救急センター)にも指定されるでしょうから、救急車の進入動線からなおさら問題です。また、敷地の西側を走っている道路は写真のように大変狭隘の一方通行です。これを両面通行にしなければ災害拠点司令塔病院&救命救急センターとしては失格です。そうなると、東側に道路を拡幅することになりますので、青山通り沿いの入口スペースがさらに狭くなります。
それから、こどもの城と現在は住宅展示場になっている旧・都職員共済病院(青山病院)の場所との位置関係ですが、2枚の写真のようにけっこうな高低差があります。今のところ、建設費は400億円弱を予定しているようですが、少なくてもその1.5倍は必要でしょう。つまり、国から買うこどもの城(解体費用は含まれていません)を合わせると、最低でも1000億を用意しなければなりません。
様々な考え方はあると思いますが、このような“うなぎの寝床”みたいで高低差もかなりあり、大通りに面している部分が極めて少ない場所に病院を移転することは止めたほうが良いというか、話題になっている築地・豊洲市場問題の第二弾になってしまうような気さえします。
そして、現職時代に何回か視察している都立広尾病院にも久しぶりに行って、敷地内を回ってみました。こちらのほうが特に優れているわけではありませんが、比較してもここでの現地再整備に軍配が上がると思いました。確かに大きな病院の場合、建設の間、入院患者さんをどうするかという課題はありますが、都内の数百から千を超える病床数の病院だって、その場所で建替えを行ってきています。
都立広尾病院は立川にある「国立病院機構災害医療センター」とともに東京都における広域基幹拠点病院ですが、都内には災害拠点病院は80カ所あります。阪神・淡路大震災の反省を踏まえて全国で指定されている災害拠点病院ですが、首都圏直下地震に真剣に対処するためにも間違った判断は禁物でしょう。極端な意見ですが、1000億円あるのなら、都内80の災害拠点病院に10億円ずつ渡して文字通り、各地域での態勢を整えたほうが良いというのもあながち否定できません。
素敵なアフリカのバラ
やっと動き始める「公認心理師」
東京都やわが国に「心理カウンセラー」という仕事をやっている人がどのくらいいるのか分かりませんが、この社会がより多様化、複雑化する中で、人の悩みを聴き、心の病を治すことはとても大切です。
しかし、心理カウンセラーの“資格”となると、逆に大変不安になってしまいます。現在は一部(精神保健福祉士)を除いて国家試験を受けて名乗っているわけではありません。つまり、ある日ある時ある人が、「今日から私は心理カウンセラーです。よろしくお願いします」と言えば、悩んでいる人たちから信頼されるかどうかは別として通用してしまいます。
一方、精神科や心療内科の医師は6年間大学で学び、国家試験に合格して診療にあたっているのですから、どう考えてもおかしい現状が続いてきました。このことは、職場でうつ病など従業員の心のケアを行っている産業医も同じでしょう。
もちろん、民間資格の臨床心理士(日本臨床心理士資格認定協会)などの役割は高く評価していますが、正直なところ、「あんな人に悩みを打明けたり、アドバイスを受けたら、もっと元気がなくなってしまう」という危ない方がいることも事実です。これだったら、仲の良いお友だちか、世話好きの近所のおば様に相談したほうがよほどいいと思います。
それで、昨年の9月に「公認心理師法」が成立し、再来年には第一回目の国家試験が実施されます。企業でも、教育現場でも、家庭でも深刻な問題が増えている現状で、遅ればせながら制度がしっかりすることは大いに歓迎です。それから、“士”ではなく“師”というところがポイントですね。(写真はイメージです)
2種類の新発売パン
すごく元気が出る寄書き
美味しい榮太郎のどら焼き
廉価になったBD
とても楽しかった大学同窓祭
この冷凍ピザは美味しい
友人がSNSで、「セブン-イレブンの冷凍ピザが旨い。コスパも抜群だ」と紹介していましたので、早速、食べてみました。サイズは宅配ピザのMサイズで、写真の“ピッツァマルゲリータ”は598円(税込・870kcal)でした。
それで、肝心のお味ですが、ピザ専門店や宅配ピザに負けていないというか、私にとってはそれ以上のレベルでした。最近はシンプルなワンコインピザも美味しいですし、宅配ビザも半額セールなどをしていますが、冷凍ピザでこれだけのものを作ったのは、正直なところ驚きです。
今度はもう1種類の“ミートミックスピザ”(698円)を試してみます。なお、わが家のオーブンレンジはそれほど大きくないので、半分ずつ焼きました。それから、今日は雨模様ですが、青山学院大学同窓祭が開催されます。私も正門を入った総合案内所でお手伝いをしています。
台湾は大陸の一部ではない
もちろん、大陸・中国は台湾(中華民国)は自国の領土と当然のことのように言っていますし、昭和47年に角栄さんと周恩来さんが合意した「日中共同声明」にもそのことが書かれています。
しかし、「日本国政府は、中華人民共和国政府が中国の唯一の合法政府であることを承認する」に続く条項には、「日本国政府は、この中華人民共和国政府の立場を十分理解し、尊重し(後略)」となっていて、わが国が直接、「台湾は中国の領土だ」と声を大きくしているわけではありません。ここ、大切ですね。
それから、今となっては詮ないのですが、アメリカのように日本版「台湾関係法」を国交断絶のときに制定しておくべきだったでしょう。ここにはちゃんと、「台湾を諸外国の国家または政府と同様に扱う」を記載されています(外交特権については微妙)。
ただ、日本政府も台湾の要人の来日などに際しては出来る限りの便宜を図っていることも事実です。台北駐日経済文化代表処も完全に中華民国大使館ですし、代表は大使です。お互いの国民の皆さんの好感度は抜群ですし、引き続いて、台湾観光ブームと日本観光ブームも継続しています。
大陸指導者の習近平さんは蔡英文さんが総統(大統領)に当選してから、いろいろと嫌がらせをしていますが、こんなことは世界中、少なくても民主的国家ではけっして通用することではありません。共産党の一党独裁から習近平さんの一人独裁をますます強める大陸・中国ですが、来年の党大会を前に熾烈な権力闘争がさらに増していくのでしょう。
余談ですが、この文章を打ち込んでいたら、台湾に行きたくなりました。私のパスポートは台湾(中華民国)のスタンプばかりです。これらも同じでしょう。次の出入国は11月になると思います。
不可解な都立広尾病院の移転計画
何が“不可解”かということですが、端的にまとめると、東京都の長期計画などにもまったく予定されていなかった計画が文字通り、突然に表に出てきたことです。つまり、都立広尾病院を潰して、僅か2kmくらいのところにある国有地「こどもの城(現在は利用終了)」を買って(+旧・共済青山病院跡地で現在は住宅展示場として使用している土地)、その場所に“首都災害医療センター”を建設しようというものです。青山学院大学の国道246(青山通り)を挟んだ北側になります。
確かに今年の第一回都議会定例会で予算は認められていますが、1年少し前まで広尾病院を現地で建替えすることも決まっていたのに、あるいは、看護学校の建替え工事も突然中止になったりと、タイトルのようにどう考えても“不可解”な出来事が続いています。知合いの記者も、「当時の院長の人事処遇も変だ」と言っていました。
しかも、新しく出来る災害医療センターの用地(国有地)取得費は400億円弱、建設費用は約350億円で、合わせた経費は平成35年度の竣工までに間違いなく1000億前後にはなるでしょう。また、広尾(渋谷区)と青山(港区)の両区の地元医療関係者もこの移転については乗る気ではないようです。
そう言えば、都政の大問題になっている中央卸売市場の移転ですが、当初は築地の現地再整備で行う予定でした。そのことと同列には扱えませんが、どうも、今回の病院の移転も嫌な感じがしています。これからも、資料や現地を調査して報告していきます。なお、今回の件は自治体病院(都道府県立病院や市立病院など)の経営という基本的なあり方にも大いに関係がありそうです。ここも極めて大切なテーマではないでしょうか。
ヨドバシカメラの挑戦
数日前からヨドバシカメラが新しい取組みを始めました。ネット通販で東京23区などからの注文に最短2時30分で無料配達するというものです。それも、アマゾンなどのようにヤマト運輸や郵便局が配達するのではなく、直営で従業員が約300台のトラックを使ってお客様に届けるそうです。
それで早速、試してみることにしました。注文したのは写真の森永製菓のチョコレートで、ヨドバシカメラには申し訳ないのですが、お値段は税込で270円です。細かいことですがポイントも27円分付いていました。繰り返しますが、送料は掛かりません。
朝の6時にWebで発注し、午後2時にしっかりと梱包されて届きました。留守のときはポストに入るものはそうする場合もあるそうですが、今回はきちんと玄関で受取りました。到着5分前にお知らせメールも送られてきましたし、その時刻と実際のそれは1分の差だけでした。それから、留守の場合の再配達は杉並区と中野区に限って24時間体制で行うそうです。
競争が激化している通信販売ですが、今回のヨドバシカメラの新しいシステムが注目されます。しかし、正直なところ、「これで利益が出るのかな」とも思います。もちろん、綿密な計算をして踏切ったのでしょうから頑張ってもらいたいですね。アマゾンの一人勝ちはあまり好ましくないと感じています。
予期せぬプレゼント
感謝!感謝!秋本先生&両さん
『シン・ゴジラ』大ヒット御礼・名台詞ステッカー(ネタバレ注意です)
この映画の鑑賞も3回目になりました。今回は細かいところの再確認もあり、例えば、家電量販店の液晶テレビ売り場で流れているたくさんの映像の一つだけが庵野秀明総監督の奥様のアニメ作品であること、官邸総理執務室に飾られてある絵画が片岡球子先生(女子美術大学卒業)の作品であることなどです。また、シン・ゴジラの第一形態の映像はどれだけあったのか、杉並区まではあと何キロくらいまで迫っていたのか、東京駅での最終的な立ち位置はどの辺りだったのかも分かりました。
もう一つは、タイトルのステッカーを入手するためです。スタッフからのコメントには、「皆様お一人お一人の想いが『シン・ゴジラ』を大ヒットへと導いて下さいました。本当にありがとうございます。ささやかですが、感謝の意をステッカーに込めて、ご来場の皆様に用意致しました。お楽しみをいただければ、幸いです」とアナウンスされています。昨日から劇場で配布が始まり、全国で先着50万名だそうです。
なお、さすがにお客様が減ってきているようで上映はスクリーン4(TOHOシネマズ新宿)でしたが、ベストな座席(I列11&12番)で見ることが出来ました。また、昨日夜には熱烈なファンが集まる“発声可能上映”が全国の劇場であったようです。以下のリンクは先日の様子ですが、もの凄く楽しそうですね。
https://www.youtube.com/watch?v=t1LNLf2JGLc
パソコンのリサイクル回収
クロゼットの中を整理してると以前使っていた2台のデスクトップパソコンとCRTディスプレイが出てきました。
それで、これをリサイクル回収してもらう手続きを始めましたが、自作PCの場合は、「一般社団法人パソコン3R推進協会」という団体にWebから申し込み、1台4000円(税別)の費用を振込むと、“エコゆうパック”の伝票が送られてきます。
それから、自分で梱包して郵便局に取りに来てもらいます。この間、1週間くらいですが、リサイクル回収にはお金が掛かりますね。なお、簡易な梱包で良いと説明書にはありましたが、郵便局の方が怪我すると大変なので、ワンコのオシッコパッドのダンボールを再利用して丁寧に包みました。
ちなみに、左側に半分だけ写っているCRTディスプレイはEIZO製ですが、購入したときはけっこう高額だったと思います。今は使用している人はいませんが、もの凄く重いです。これは次にリサイクル回収してもらいます。
また、ネットで見てみると無料で引取ってくれる会社があるようですが、環境のためには少し注意が必要かもしれません。
峠の釜めし
素敵なフランシスコローマ教皇
自宅の私の部屋の机横に飾ってある写真群です。家族のそれとともにローマ教皇でいらっしゃるフランシスコ様のものがあり、これらは、四ツ谷駅近くのドン・ボスコと東京カテドラル聖マリア大聖堂の売店で求めたものです。
もちろん、仏教徒からカトリック信者に改宗したのではありませんが、ローマ教皇様はとても気さくで、ユーモアも豊富で、僭越ですが、宗教指導者として素晴らしい方です。歴代の教皇の中でももっとも人気が高いようです。
さて、私は世界の宗教に関心があり、今もほんの少しだけ勉強も続けています。特にキリスト教の中ではカトリックと東方教会、そして、イスラムです。なぜか、プロテスタントやユダヤ教はそれほどではありません。
ところで、世界各地でイスラム過激派によるテロが起こると必ず、「もともと、イスラムは穏健で優しい宗教だ」とコメントされます。確かにその通りですし、過激派に1ミリも譲歩するものではありませんが、クルアーン(コーラン)などには過激派の行動を裏付けるような記述があることも事実です。それではどうするのかですが、やはり、イスラム法学者の方々に“解釈”の変更をしてもらうことしかないと思います。
神田明神から暗雲を晴らす
原作・荒俣宏さん、監督・実相寺昭雄さんで製作された「帝都物語」はおどろおどろしくて面白い映画でした。その中で大手町にある“将門の首塚”とともに舞台になっていたのが神田明神です。
私は東京に住まいをして四十数年になりますが、今まで神田明神にお参りしたことはありませんでした。それで、東京都を覆っている暗雲をこの格式高い地元の千代田区の神社から吹き飛ばしてもらいたいと思って行ってきました。幸いにして資料館では秋本治さんが奉納された“こち亀”の絵巻物も見ることが出来ました。
そして、その後は水道橋にある「公益法人 日本医療機能評価機構」まで歩いて移動しました。そこまでの通りも初体験で、お上りさんよろしく、左右のビル名や入居事務所の名前を見ながら向かいました。
後片付けに汗を流す
A4サイズの帆布バッグ
斜め(たすき)掛けバッグは両手が自由になり、肩掛けも出来ますが、身体から外れることもなく、優れたアイテムでだと思いますし、雨の日などは特に重宝しています。
それで、少し前に写真右のバックを買いました。なかなかの良品で、被せ部分は革製です。これを斜め掛けして少し大股で、両手をいつもよりちょっと大きく前後に振って街中を歩くと、それだけで楽しくなりますから不思議ですね。
しかし、小物はいいのですが、A4サイズの書類やSurfaceが入りません。そこで、求めたのが左側のものです。「藍渋染(あいしぶぞめ)」というそうで、説明書には、“空気に触れるたびに深みを増していきます。一度鮮やかな藍染で染め上げ、その上から「柿渋」を染め重ねているため、色合いが深く大人びた特有の風合いがあります”とありました。
いわゆる「帆布」で、綿100%ですが、洗えるそうです。大切に使おうと思っています。
今日と明日は阿佐ヶ谷のお祭り
毎日の朝食です
ブラックユーモアが現実に
それほど昔のことではありませんが、石原慎太郎さんが、「日本人は平和ボケしている。北朝鮮にお願いしてミサイルをわが国に打ち込んでもらったらいい」という趣旨の発言をしたことがあります。
石原さん一流のブラックユーモアだったと思いますが、今ではそれが現実になろうとしています。特に今回は3発ともほぼ同じ地点に着弾していますし、排他的経済水域&防空識別圏から領海&領空に迫ってこないという保証はありません。なにしろ、人民が餓死しようと、会議中の態度が悪いことを理由に銃殺しようと、くどいほど国連から非難決議を受けようと、まったく関係ないのですから本当に困ったものです。
ただ、今年だけでも13回、21発のミサイルを発射し、8月下旬には潜水艦からの弾道ミサイル発射に成功しています。この潜水艦も少し怪しいのですが、仮に太平洋から打出すとなると脅威のレベルが格段に高くなります。それから、究極の迎撃システムである韓国のTHAADは当然のことですが、北方向からの攻撃を想定していますから、日本海側から潜水艦で攻撃されると防御することが極めて難しくなります。
それでは、日本はどうしたら良いかということです。拉致被害者全員を救出した後、この地球上から北朝鮮が未来永劫、消えてなくなってくれればベストですが、超独裁体制も三代に渡り長期間維持しているので、それは無理でしょう。
であれば、方法は二つで、一つはさらに徹底した経済制裁を行うことが大切と思います。アメリカや韓国との関係もいろいろありますが、現状ではさらに連携を強化することです。幸いにして、韓国の大統領もやっと間違いに気づいたのか、中国からの呪縛から解かれつつあるようです。でも、ヨーロッパの英独仏などには期待しないほうが良いでしょう。どうせ、アジアの一番東側で起こっていることなど、火星の裏側のそれと同じでしょう。
もう一つは迎撃体制をいっそう固めることです。迎撃はその文字の通り、専守防衛の典型的な手段で、迎撃ミサイルで敵を攻撃することは不可能です。板門店で北側から韓国を見たことがある日本人たちも文句は言えないでしょう。具体的にはイージス艦が期待されていますが、どうも、それだけでは完璧ではないようです。プラス、THAADと地上イージスを組合せることが不可欠と思います。
いずれにしても、北朝鮮が核弾頭を小型化してミサイルに搭載するまでにはまだ時間があります。その間に国民の皆さんの生命と財産を守るという国の最重要、再優先の使命を果たさなければなりません。現在行われている民進党の代表選挙でも、このことを論点の一つとして取上げてもらいたいです。
そういえば、都知事の小池百合子さんが、朝鮮学校が朝鮮総連の強い指導のもとにあることをまとめた報告書を東京都のホームページに再掲することを決めました。また、拉致被害者救出に向けて頑張っている特定失踪者問題調査会の短波放送「しおかぜ」にご自身のメッセージを寄せるとのことです。なかなかやるじゃないですか、小池百合子さん!
小池知事が報酬半減の決断
あまり上品な言い方ではありませんが、「モノ・ヒト・カネ」のすべてを掌握している世界最大級都市・東京の知事でも、自分の報酬(一般的には“給料”と同じ)を勝手に上げたり下げたりすることは出来ません。
「減額するのはいいじゃないか。公約だし経費削減にもなるから」と思われている都民の皆さんが大多数でしょうが、給料を減額するには法規に基づいて対応しなければなりません。つまり、地方自治体の法律である“条例”を変更する作業が必要で、それは都議会の賛成で可決することが条件です。
知事と議会という“二元代表制”ではお互いに協力して都政を進めることが大切ですが、良い意味での緊張関係を維持することも同様です。だから、一部の都議会議員が言っているように、「小池さんの点数稼ぎには協力しない。そんなことをしたら、今度は我々の給料が高すぎると批判される」との考え方もあってもおかしくはありません。
ですが、圧倒的な都民の皆さんのご支持で当選した小池さんの公約ですし、常識的に対応するならば、知事の報酬削減条例を認めるのは自然の流れでしょう。特に彼女の場合は月給だけではなく、一時金(ボーナス)を含めて半減ですから、かなり思い切った提案になります。
それから、テレビや新聞では都議会議員の年間報酬が知事より多くなってしまうと報道しています。確かに、この削減条例が成立すると、知事は約1450万円で、議員は約1700円ですから逆転します。こうなると都民の皆さんはどのように感じられるでしょうか。あと1年も経たないうちに都議会議員選挙があります。事前の政治活動や本番の選挙政策でどのように説明するかも重要でしょう。
都議会議員は所属している会派の方針も、自分自身の訴えもあると思います。不幸なことではありましたが、猪瀬さんと舛添さんの不祥事で、都民の皆さんの都政や都議会に対する関心が格段に高まっていることも事実です。私は浪人中ですから割と楽に言っていますが、それぞれ生活のこともあり、現職の議員は厳しい選択を近日中にしなければならないでしょう。