青山の現場を見てきました

 東京都が都立広尾病院を青山にある「こどもの城」に移転して、災害拠点病院のグレードアップ化を図り、「首都災害医療センター」を建設する計画があることを先日お伝えしました。
 それで、当該地の現場を丁寧に視察しました。この辺りは母校の目の前の地域ですから、それなりの土地勘はありますが、あらためて、周囲を調査してみるといろいろなことが分かりました。
 まず、建物の入口になるであろう青山通りに面した幅がとても短いです。このセンターは三次救急病院(救命救急センターにも指定されるでしょうから、救急車の進入動線からなおさら問題です。また、敷地の西側を走っている道路は写真のように大変狭隘の一方通行です。これを両面通行にしなければ災害拠点司令塔病院&救命救急センターとしては失格です。そうなると、東側に道路を拡幅することになりますので、青山通り沿いの入口スペースがさらに狭くなります。
 それから、こどもの城と現在は住宅展示場になっている旧・都職員共済病院(青山病院)の場所との位置関係ですが、2枚の写真のようにけっこうな高低差があります。今のところ、建設費は400億円弱を予定しているようですが、少なくてもその1.5倍は必要でしょう。つまり、国から買うこどもの城(解体費用は含まれていません)を合わせると、最低でも1000億を用意しなければなりません。
 様々な考え方はあると思いますが、このような“うなぎの寝床”みたいで高低差もかなりあり、大通りに面している部分が極めて少ない場所に病院を移転することは止めたほうが良いというか、話題になっている築地・豊洲市場問題の第二弾になってしまうような気さえします。
 そして、現職時代に何回か視察している都立広尾病院にも久しぶりに行って、敷地内を回ってみました。こちらのほうが特に優れているわけではありませんが、比較してもここでの現地再整備に軍配が上がると思いました。確かに大きな病院の場合、建設の間、入院患者さんをどうするかという課題はありますが、都内の数百から千を超える病床数の病院だって、その場所で建替えを行ってきています。
 都立広尾病院は立川にある「国立病院機構災害医療センター」とともに東京都における広域基幹拠点病院ですが、都内には災害拠点病院は80カ所あります。阪神・淡路大震災の反省を踏まえて全国で指定されている災害拠点病院ですが、首都圏直下地震に真剣に対処するためにも間違った判断は禁物でしょう。極端な意見ですが、1000億円あるのなら、都内80の災害拠点病院に10億円ずつ渡して文字通り、各地域での態勢を整えたほうが良いというのもあながち否定できません。
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