最強の「秘境駅」と「魔境駅」

 二つの駅は横浜市鶴見区にあり、JR鶴見線の魔境駅=国道駅は始発の鶴見駅の次、秘境駅=海芝浦駅は同じく鶴見線の終点です。
 海芝浦駅は東芝京浜工場の敷地内にあり、東芝の関係者以外は改札の外に出ることができません。ただ、東芝がご厚意で提供してしてくれている「海芝公園」には入ることができました。駅の目の前が東京湾(京浜運河)というロケーションは最高で、近くには鶴見つばさ橋、遠くには横浜ベイブリッジも見えます。著名な旅行作家の宮脇俊三さんは、「どこか旅へ行ってみたいが遠くへ行く時間のない人は、海芝浦駅へ行ってみると良い」と書かれていたそうです。
 ただし、帰りの電車の時刻をよくよく確認しないで、「つばさ橋のライトが君の瞳の中で輝いているね」などと言っていると大変なことになってしまいます。最終電車に乗り遅れると、タクシーも来ませんし、水上バスもありませんし、歩くこともできません。なお、昼間でも2時間くらい電車がない時間帯もありますので、くれぐれもご注意を。
 国道駅は文字通り、国道15号線(第一京浜)沿いにあり、昭和の時代というか、終戦後の雰囲気(経験していませんが)でいっぱいです。改修などをした形跡もまったくありませんし、駅入口横のコンクリートには機銃掃射の銃弾跡が生々しく残っています。なお、一部の説明では無人駅となっているようですが、電車が到着するとちょっと怪しげなドアから駅員さんが出てきました。