結局はトランプさんの当選でつれなくなった

 一連の安倍さんとプーチンさんの交渉や記者会を見ていて、聞いていて、あらためて思いました。『戦争で失った国土を戦争以外のやり方で取り戻すことはとても困難だ』と。もちろん、わが国固有の領土・北方四島だけでなく、古今東西、世界のしきたりのようです。ただ、その極めて稀な例外もあり、沖縄を返還したアメリカです。
 今回の交渉は舞台と段取りと前評判が立派過ぎたので、その分、観客はフィナーレで“つまらなかったな”と感じてしまいました。安倍さんもいろいろと演出にこだわっていて、プーチンさんをとかウラジミールとか呼んでいましたが、正直なところ、何となく浮いていました。個人的にはスーツの色がオホーツク海カラーだったのは良かったですが(≧∀≦)
 それにしても、プーチンさんの態度は配慮はしているものの、どこかつれなかったですね。どうしてそうなったのかは、やはり、アメリカ大統領選挙でトランプさんが当選したことが大きく影響していると思います。ホラ吹きおじさんのことでから、どうなるか分かりませんが、新米国大統領は間違いなくロシアに融和的政策で付き合っていくでしょう。
 そうなると、ウクライナ問題での制裁措置は解除するかも知れません。もともと、日本にとってはウクライナやクリミヤ併合など、火星の裏側で起こっている出来事のようなもので、どうでもいいのですが、そこは西側諸国のメンバーとして従わざるを得ませんでした。つまりはアメリカ追随ですが、これは安倍さんが悪いわけではなく、複雑な国際情勢を鑑みれば当然のことでしょう。
 ですから、トランプさんが、“ロシアを懲らしめるのはももいいよ”と言い始めれば、EUと日本は右にならえです。こうなると、プーチンさんは日本とそれほど仲良くする必要がなくなります。領土の返還などもともと考えていたとは思えませんが、あとは経済協力をほとほどにとなったようです。予告編でのシベリア鉄道北海道延伸や天然ガスパイプラインなどは、どこかにすっ飛んでいきました。
 もっとも、面積が足しても7%にしかならない色丹島と歯舞諸島だけ返してもらい、あとは“うちの領土ね”となるよりは、遥かに良かったかも知れません。私たち仲間は僭越ですが、民社=同盟時代から北方領土返還に真剣に取り組み、毎年、怒りの拳を納沙布岬から突き上げていました。愚痴を言うわけではありませんが、拉致被害者問題も同様で、当時は同じ日本人から冷たい眼差しを向けられていたこともあります。ソ連が日ソ中立条約を勝手に破って泥棒猫のように北方領土を収奪し、それが今日まで続いている現実を見るとき、「実効支配」の重い意味を噛みしめています。
 あと、また出てきました。孫正義さんが。ロシア側からの招待があったようですが、プーチンさんが満面の笑顔をされていたのが印象的でした。あまり好きになれないという人が少なくない孫さんですが、何だか政商のように見えてきました。わが国政府の皆さんは、「何しに来たんだ、このオヤジは」というしかめっ面でした。大臣たちや経団連会長をずいぶん待たせてしまいましたから。しかも、立ったままで(^_^;)

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