尾久駅と山谷地域を訪ねる

 猛暑の中の東京小さな旅です。まずは京浜東北線・上中里駅で初めて下車、JR東日本尾久車両センターの南側の道路を進み、反対側の尾久駅に着きました。その途中に通ったのが、どうしてその名前になったか分からない「タイムカプセル平成ロード」(正式名称:尾久構内架道橋)です。バラック小屋みたいなところから階段を下るのですが、通路は誰も歩いていません。このような場所は都内にありませんね。
 また、尾久駅は不思議な駅で、上野駅には5分、東京駅へも上野東京ラインが開通したので10分で行けますし、平日の上り方面は約170本もの電車が走っているのに、駅前とホームはとてもゆっくりと空気と時間が流れています。さらに早朝と夜の一部時間帯は駅員さんがいなくなると聞きましたが、本当でしょうか。
 それから、上野駅で地下鉄日比谷線に乗り換え、南千住駅に向かいました。この駅は荒川区にありますが、北千住駅は足立区で、駅南北の雰囲気はまるで異なっています。今回は南側を訪れましたが、どこからも東京スカイツリーが見えるのがいいですし、バックパッカーの外国観光客が増えていることも実感できました。
 そして、浅草警察署日本堤交番を中心とした半径200mくらいが以前「山谷」と呼ばれていた地域ですが、今はこの名称は表向きには消滅しています。どうも、昔のイメージを払拭するために使うことを嫌がっているようです。何人かと話しましたが、“活気”のあった山谷を知っている人もかなり減っているようでした。
 廉価な宿泊所は確かに多かったですし、何カ所では酒盛りが行われていましたが、それ以外は普通の落ち着いた街並みです。玉姫神社にもお参りしましたが、隣接した公園には、都内ではあまり見ることのなくなったブルーシートダンボールハウスがありました。城北労働・福祉センターには現地労組の立て看板があり、まもなく“山谷夏祭り”が始まることを知りました。あいかわらず、国粋会(山口組)系の金町一家とは厳しく対峙しているとも感じました。
 最後に山谷地域の隣にある吉原のお店の写真を1枚だけ載せておきます。昼間でしたので、活気はありませんでしたが、それでも何軒かは営業していましたし、数人のお嬢さんたちと道ですれ違いました。山谷や吉原という場所をあまり良くないと思われている方も少なくないようですが、都市は雑誌で取り上げられている素敵な街だけ構成されているのではないでしょう。

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