革マル派がUAゼンセンを批判

 革マル派(日本革命的共産主義者同盟革命的マルクス主義派:あ~長いな!)が機関紙「解放」第2493号で、私の出身母体でもある産別「UAゼンセン」を“企業発展のための労組づくりに狂奔する労働貴族”の見出しで、ほぼ1頁全面を使って批判しています。
 革マル派の歴史や思想は長くなるので省きますが、ほかの新左翼(警察用語は極左暴力集団)諸派と比べ、“組織づくり”をもっとも大切な活動と考えているようです。同時にその秘密主義は公安機関でもなかなか解明できていないと言われています。
 ところで、その革マル派が旧“同盟”の中核産別であり、当時の民社党を強力に支援していたUAゼンセン(当時はゼンゼン同盟)を批判することは本来、ありえないことで、その対象は共産党系の全労連以外では、自治労や日教組、全逓(現・JP労組)など、昔の総評系の産別であり、あとは私鉄総連や電機労連(現・電機連合)くらいまでです。私たちには迷惑千万なことですが、革マル派にすれば、「所詮、資本家の手先にすぎない同盟系労組など、批判の対象にする価値もない」が本音でしょう。
 それなのに、革マル派はUAゼンセンに対する批判記事、論文を何度も掲載しています。今回も同様ですが、概ね“労働貴族”がお約束のキーワードなのです。一般的にこれが使われるケースは、組合費を使って幹部が豪勢に飲み食いをしている、組合を踏み台にして会社での出世を目指している、などですが、彼ら彼女らの文章からそれを見つけ出すことはできません。
 もちろん、「わずかばかりの賃上げ・処遇改善と引き換えに生産性向上(搾取の強化だ!)への強力を資本家に誓っているのだ」というような革マル派ならではの部分もありますが、いつものことでもありますし、それほど強烈なイメージはありません。
 というか、1ページ全体の字の小さい論文を読むと、ありがたいくらいにUAゼンセンの歴史と組織実態を詳細に説明している、連合が組織人員を減らし続ける中で唯一組合員の数を増やしている(現在は172万人)、非正規雇用労働者(パートさんなど)を積極的に組織化している、組織化戦略と現場でそれを担っている職員を『専従営業マン』と呼び(そうは書いてありませんが何となく)頑張っているな、うらやましいなと、そのように不思議と私には感じてしまうのです。
 このあたりに、革マル派がUAゼンセンを繰り返して機関紙で取り上げている理由がありそうですし、感心しているのではありませんが、実に組織の内情を調べ上げていると思います。表現を気を付けなければいけませんが、“さすが革マル派”であり、過激派だから、所詮は数千人の団体だからと見くびってはいけないでしょう。
 そのことは、なぜ、警視庁公安部が革マル派の視察をほとんど行わず、“失われた10年”と悔やまれる期間があったのか、なぜ、同派が世界最大級の旅客鉄道株式会社の労組や上部産別にかなりの影響力を有しているとの政府答弁書(民主党政権での閣議決定)が今でも生きているのかに現れているのではないでしょうか。
(デモの写真は購入した機関紙と同じものを同派のWebより引用しました)

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