『政治家としてはなかなかの腕だ』

 中国共産党の心臓部「中南海」にかなりの情報網を獲得している読売新聞ですが、最近の記事で以下のように書いています。習近平さんの9月に行われた内部会議での発言だそうです。「(首相の安倍晋三さんの政治)手法は好きになれないが、政治家としてはなかなかの腕だ
 なるほど、“仏頂面”という言葉が世界一似合う指導者が握手をして、初めて笑顔になりましたので、そのとおりなのでしょう。わが国にとっての見方はいろいろありますが、嫌々でも、仕方なくでも、間違いなく良いことです。しかも、揉み手をしたり、領土や防衛などの原則を曲げての“微笑み”ではありませんので、なおさらです。
 その理由ですが、やはり、第19回党大会がすべては思いどおりにはならなかったものの、政敵も数多く追い落としたし、次期後継者の芽も摘んでおいたし、そして、最大の成果は共産党総書記、国家主席、軍事委員会主席の3点セットの3選が見えてきたことにより、一種の“余裕”が出てきたことと思います。そして、私は以前から“終身も夢ではない”と申し上げてきましたが、100%冗談とも言えなくなってきました。
 それから、これは冒頭の発言どおり、今日の国際情勢、とりわけ日本と米国の連携が半端ないほど強化されたことが原因の2番目でしょう。さらに安倍さんは、あまり上手くいっていませんがロシアとの関係も少なくても悪くはないし、ASEAN諸国やインド、オーストラリアともとても良好な関係です。
 次に、TPPを実質的に牽引しているのは日本で、アメリカが離脱して貿易総額は萎んでしまいましたが、もしかしたら、安倍さんはトランプさんのあとを見越しているのかもしれません。と言いながら、私はTPPがわが国にとっていいことなのか、そうでないことなのか、いまだに判断がつかないという情けない思考回路です。
 また、北朝鮮のミサイルと核実験の脅威など、所詮はヨーロッパ各国にとってどうでもいいことですが、安倍さんは「欧州にも届くぞ!」と脅かして、彼の国に対してのECによる制裁措置を発動させることに成功しています、合わせて、今、開催されているASEAN首脳会議でも加盟国の多くは北朝鮮と国交があるのですが、安倍さんの強力な根回しもあって、次々と北に対する態度を硬化させています。
 それで、さすがにここまで来ると、「地球儀の俯瞰外交なんて、安倍さんの個人的旅行だ」とか「(アフリカなどに)大盤振る舞いして開発援助しているが、安倍さんのポケットマネーじゃないんだから」とう声はほとんど聞こえなくなりました。立憲民主党や民進党もその成果を評価せざるを得なくなっていることは本音でしょう。
 そして、ついにはトランプ大統領に“自由で開かれたインド太平洋戦略”をサジェッションするという、今まで誰もやったことのない離れ業まで実行してしまいました。この戦略タイトルには南シナ海や東シナ海という名称がなく、インドという名前が入っていて、何やら意味深のところがミソです。奥ゆかしく、同時にすごく影響力がありそうです。
 一方、野党は政府や与党を追求することが最大の任務ですので、あまり物分りの良いそれは存在価値がないでしょう。ただ、国政の最大の任務が外交と防衛(安全保障)だとすれば、いつまでも「もりかけだー!」とばかり叫んでいるのはいかがなものかと思います。皮肉を好みませんが、私には“自虐ネタ”のようにも感じてきました。
 立憲民主党が誕生したことは有権者の選択肢も分かりやすくなり良かったのですが、それでも、巨大連立与党の六分の一の勢力ですし、希望の党の内部事情は旧・民進党がそのまま二回りくらい小さくなったようです。世界を見回したとき、わが国の野党がガラパゴス化しないことを期待しています。
★★★余談ですが、トランプ大統領は京劇がお好きではないようでした。やっぱり、ゴルフなんでしょうね。紫禁城の貸し切りよりピコ太郎さんで、晩餐会はもの凄く盛り上がったようでした★★★

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です