診療報酬が僅かにアップする

来年は診療報酬と介護報酬の両方が改定される6年に1度の年になります。ちなみに、これらに“障害福祉サービス報酬”を含めるとトリプル改定になります。(診療報酬は2年ごと 介護報酬は3年ごと)

それで、昨年の夏ごろは、医療従事者や関係者の皆さんと、「来年の改定はかなり厳しいだろうな。もしかしたら、これからずっと上がることはないかもしれない」と悲観的に話していたことが思い出されます。

でも、日本医師会などが、「安倍さんは3%の賃上げを要請しているではないか。医師だって看護師だって、現場で懸命に働いている。われわれの給料も上げるべきだ」となかなか上手い理屈を付けて、いわば“勝ち取り”ました。

もっとも、財政当局は、「ほかの産業の賃金がアップしていないときでも、診療報酬は連続で増えていたんだ」と、逆にマイナスにしたかったようですし、実際、6回連続でプラスになるのですが、押し切られたようです。

ただ、特に病院、とりわけ、都市部のそれでの経営はかなり厳しい状態が続いていて、いくら内部で経費削減をしても、人件費が大きな割合を占めている環境を変えるのは不可能というのが実態でした。

それから、診療報酬が改定になれば、それに比例して患者さんの負担も増えたり、減ったりします。一般的には3割を自分で払っている金額の増減です。また、税金を投入していますから、その部分も今回は額が増えます。

私自身は今回の改定の進め方、決め方には問題があると感じています。毎回そうなのですが、中央社会保険医療協議会は何のために存在しているのか、さっぱり分からなくなっています。委員の皆さんが「こんな決め方、おかしいぞ!」と言われているのも当然でしょう。

しかし、病院で働く勤務医の労働環境(お給料だけではありませんが)と安定した病院経営に良い影響が少しでも出ればとも思っています。そして、プラス改定の原資になったのは薬価を下げて捻出したことも、覚えておかなければならないでしょう。
(写真:慶応義塾大学病院・出典:ウィキメディア・コモンズ)

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