山口組のこれからの展望は?

あと3カ月少しで六代目山口組から神戸山口組が袂を分かって3年になります。時間が早く流れているなと感じますが、あのときは、椅子から転げ落ちるような衝撃でした。さらに、その神戸から任侠山口組(当時は任侠団体山口組)が離脱して1年以上が過ぎました。

この間、死者が出る事件がありましたが、暴対法と暴対条例の抑えがかなり効いていて、少なくても昔に比べれば激しい“返し”(報復)などの発生はかなり減少しています。激烈を極めた山口組と一和会の抗争などは、まったく過去のものとなりましたし、当時と異なり、神戸と任侠も山菱の代紋を使っていることで、組員のモチベーションが保たれているのかもしれません。

また、各団体の勢力図ですが、どちらかというと捜査当局はその構成員数を多めに表すことがあり、その数は六代目5千7百神戸2千6百で、任侠は500弱のようです。実話誌では「ついに◯◯会が山口組に復帰!」とか「大物組長が◯◯組からの離脱を決意!」とかのタイトルが踊っていますが、実際にはそう大きな変動はないようです。

さて、「これからの展望は」というちょっと大袈裟なタイトルですが、その最大のキーマンは来年の秋に府中刑務所を出所する、六代目若頭の高山清司さんであることは間違いありません。ヤクザの刑期はどんなに受刑態度が良い模範囚ても“仮釈放”はありませが(天皇陛下即位で恩赦があれば、刑期が短縮される可能性はあり)、彼は後縦靱帯骨化症という難病を患っていて、健康状態が良くないと聞いています。そう言えば、収監前には首にコルセットを付けていました。

ですから、山口組の七代目は本来ならば彼が継ぐのが筋なのでしょうが、この病気と年齢で難しいのではと、業界内ではささやかれているようです。ただ、山口組の主流派である弘道会をここまで大きくしたのは当代(司忍さん・本名:篠田建市さん)と彼ですから、高山さんの意向は強く反映されることになると思います。

となると、現在の弘道会会長で、本部では若頭補佐に就いている竹内照明さんが最有力かなと思います。やはり、司忍→高山清司→竹内照明ラインは鉄板ですね。もちろん、序列からすれば、統括委員長の橋本弘文さん、本部長の大原宏延さんも候補ではありますが、橋本さんは神戸が独立したあと、ちょっと不可解な動きを見せたので可能性はないですし、そもそも、この二人には山口組当代になる“資格”がありません。

それから、高山さんが現役復帰したとき、任侠山口組代表の織田絆誠さんと何らかの接触を持つ可能性は捨てきれません。神戸組長の井上邦雄さんは六代目から“絶縁”されていて、仲直りすることはないでしょう。一方、織田さんはその神戸から絶縁されていますので、「敵の敵は味方」みたいな理屈はまんざらでもないでしょう。

いずれにしても、構成員は減少しているものの、六代目山口組はわが国最大の任侠団体ですし、関連3団体には全国各地にそれぞれの“味方”と“敵”がいます。今後の取り締まり当局の対応も注目されるところですが、マル暴刑事が主人公になっている話題の映画「孤狼の血」でも観てこようと思います。

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