『クーデターとか気をつけろよ!』


右「しかし、なんでございますな~、この透き通るような白頭山の風景は。委員長様のお父様、お祖父様のご遺徳を肌で感じられる幸せをいただいています。ああ、ありたがや!ありがたや!」

左「あのな~、喜んでくれるのはいいんだけど、ちょっと、はしゃぎ過ぎじゃないか!俺は父ちゃんやじっちゃんはそんなに偉かったとは思わないんだけど。まあ、一応、血統の聖地だから、いいけどよ」

右「それにしても、燦然と輝く革命一家の3代目である委員長様とこうして妻とともにご一緒できることは光栄の至りでございます。そして、あらためて、私を選んでくれた南朝鮮人民に感謝しなければなりませんね」
左「ふ~む、なかなか謙虚でいいぞ!だけどよ~、じっちゃんが本物の金日成じゃなかったり、大好きな母ちゃんが大阪で生まれ育った在日だってことは絶対秘密だかんな!」

右「もちろんでございます!で、委員長様はあのクソ大統領とも短時間で昵懇になられ、外交上手でもいらっしゃいますね。私など世界からまったく信用されていなくて、憎っくき日帝からは“仲人口”などと揶揄されていて、悔しくて仕方ありません!」
左「お前!自分ってものが分かっているよな。その気持ち悪い笑い顔はちょっとあれだけどな。ところでよ~、お調子に乗ってくれるのはいいんだけど、お前の国でまさかクーデターなんか起こされる心配はないだろうな?」

右「そのご心配には及びません、元帥閣下!わが国の保守派なんてちょろいものですから。ついでに、軍や国家情報院の弱体化もしっかりと進めていまし、国情院の親分なんて元帥閣下の下僕を任命しておきました。ですから、悲願の北南統一も着々と実現に近づいています。もちろん、統一の初代元首は委員長様でございます」
左「いいね!そんときは首相くらいにはしてやるよ。しかしよ~、お前の日本嫌いもかなりのもんだよな。俺なんかさ~、母ちゃんの生まれ故郷だし、やっぱり、正常化してだな、USJやディズニーランドとかに行ってみたいから、あんまり悪口言わないことにしたんだ。特にディズニーは海もできたんだっていうじゃないか。俺が秘密のパスポートで入ったときはシーなんかなかったから、行ってみてえな」

右「わが国のロッテワールドじゃ~ダメですか?ところで、委員長様はさすがに懐が深いです、感服しました。ただ、わが国は伝統的に国内で政権が困って“反日”と打ち出すと、あっという間に批判がそっちに行きますから、すごく便利なんです。しかも、日本の野党、労働組合、市民団体、大学教授、大手マスコミと強力な応援団が付いていますから」
左「なるほどな~。応援団はわが共和国も似たり寄ったりだね。あと、与党にも隠れファンがけっこういるしな。じゃ~、そろそろ、下山するか。後ろの嫁はんも最近は妹を連れてこないので、機嫌がいいんだ。お互い嫁はんは大切にしようや、なっ!」

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