「飛田新地」と「スーパー玉出」

今年5月に大阪市西成区にある「飛田新地」の簡易料亭「銀河」が売春防止法違反で摘発され、数人の逮捕者が出ました。飛田新地については昨年の8月に現地リーポート(大げさなタイトルですが)の載せています。そのときには、後述する「スーパー玉出」あいりん地区(釜ヶ崎のドヤ街)にも触れました。

それで、逮捕者の中に六代目山口組の大物がいました。彼の名前は浅野俊雄さんで、山口組直参「極心連合会」のナンバー2である若頭を務めていました。極心連合会といえば会長は橋本弘文(本名:姜 弘文)さんで、神戸山口組が分裂したあと、ちょっとイレギュラーな動きをしたことが伝えられていました。

そして、浅野さんはその後、理由はよく分かりません(上納金が滞っていたという“噂”はあります)が、若頭から舎弟に直っています。なお、判決は懲役1年、執行猶予3年というものですから、これだけの大物にしては軽いと言ってもよいでしょう。彼が直接には関わっておらず、内縁の妻を手伝ったとの判断のようです。

ところで、その事件はそれで終わりと思っていたら、続編が出てきました。前述の「銀河」を所有し、浅野若頭などに貸していたのは、関西ではけっこう有名人で、つい最近まで、スーパー玉出の創業経営者であった前田託次さんでした。彼と関西の闇の紳士たちとの交流は公然の秘密みたいでしたが、今回の事件でそれが明らかになりました。

それにしても、飛田新地で行われていることは、大阪府警も所轄の西成警察署も知らないはずはありません。ただ、ここには「飛田新地料理組合」という団体があって、その筋の人たちを厳しく排除していたと言われています。事の真相は私には分かりませんが、その“掟”を破ったので、当局が“仕方なく”動いたのかもと想像しています。
(写真左・門脇撮影 右・ウェキペディアコモンズより引用)