やるね~河野外務大臣!

ロシアとの北方領土についての交渉内容などを記者に聞かれたとき、「次の質問をどうぞ」4回も繰り返していたことが批判され、ご自身のホームページで河野太郎さんが反省されていました。そこにもあるとおり、「お答えは差し控えます」と言えば良かったのですが、多分、交渉の責任者となったプレッシャーもあったのでしょう。ただ、大臣などが記者からのすべての質問に答えなくてはならないことはありません。どこぞの社のどこぞの記者のように、週刊誌ネタを材料として意味のない質問を官房長官に繰り返していますので、答える側だって選択する権利がありでしょう。

さて、その外務大臣の河野さんですが、失礼ながら、お父様の過去の言動から就任当時はとっても心配でしたが、さすがにそう遠くない将来に日本のリーダーを目指す方であり、極めて国益(国民の利益)に叶った発言や行動を続けられています。一方、「彼の登場で日本をまた陥れることができるぞ!」と大いに期待していた中国と韓国は思惑がまったく外れて、泣き言みたいなことさえ言っていました。また、あれだけ活躍しているのですから、専用ジェトがあってもいいと思います。

それで先日、彼がカタールの外相と会談して、「国交断絶が話し合いによって平和裏に解決することを望んでいる。日本はカタールと断交しているすべての国と良好な関係を維持しており、架け橋となれるよう、何でもする用意がある」と言われたそうです。ご承知のように、この国はサウジアラビアやUAE、エジプトなどから断交され、経済的、政治的に厳しい立場にあります。そんな国に極東の一国である日本の政府代表がこんなことを言うのですから、それだけですごいことだと思います。

また、その断交の原因となったイランとの接近ですが、アメリカは北朝鮮より嫌っている彼の国と長い間、わが国は友好関係を維持しているのですから、これを大いに評価できるのではないでしょうか。後述のことも含めて、「アメリカべったりだ!」「トランプの言いなりだ!」といきがっている人たちが虚しく見えるのは同じ日本人として悲しいですね。救いがたい先入観を持ち続ける不幸には気づいていないのですからなおさらです。

あわせて、日本(外交)は西側諸国の一員として緊張が解けない中東情勢について、イスラエルに理解を示すことも少なくありませんが、だからといって、大使館をエルサレムに移転することなど微塵も考えていないようです。それから、ほとんど報道されませんでしたが、今年の国連総会では安倍さんはこんなことを演説していました。

長くなりますが曰く、「さて皆様、本演説の準備に当たり、私はささやかな、新しいプログラムを作りました。来年初め、ガザ地区から約10人、小中学校の先生を日本に招きます。これを第一陣として、毎年続けます。日本という異なる文化、歴史に身を置く教師たちは、ガザと中東を広い視野に置き、自分たちのことを見つめ直すでしょう。それは独特の、慰藉の力を彼らに及ぼすのではないでしょうか。平和とはもちろん、当事者双方の努力が必要なものです。それでも願わくば、私たちのこのプログラムが、ガザの教師と子供たちに、希望のよすがを与えてくれたら。20年経つと、訪日経験をもつ先生は200人になる。彼らに教えを受けた生徒の数は数千人に達すでしょう。その日を待望いたします」

アメリカやイスラエルが不倶戴天の敵としているパレスチナの中心都市の子供たちにこんな提案をしているのです。そう言えば、パレスチナの人たちは米国や英国、フランスなどはまったく信頼していませんが、日本にはすごく期待しています。やはり、中東分裂の最大の原因である「サイクス・ピコ協定」を秘密裏に結んだ英仏両国や常にイスラエル全面擁護のアメリカを信頼できないようですし、中東の国境線が水平や垂直に引かれていることを見ただけでもよく理解できます。

なお、地政学はアジアに移りますが、アメリカ副大統領のペンスさんが訪日されたとき、もう少し嫌味や皮肉の一つでも言うのかなと思っていましたが、何もなく有効的雰囲気満載で安倍さんとの会談は終わりました。なぜこんなことを取り上げるかというと、そのちょっと前に安倍さんが中国に行って、「日本は中国に一帯一路の路線を支持する」と報道されていたからです。私自身も正直なところ、「大丈夫かな?」と思っていました。

そうしたら、国際協力機構の理事長の北岡伸一先生が以下のように分析されていて一安心となりました。わが国が一帯一路に協力するには、「そのインフラは万人に利用できるよう開かれている」「透明で公正な調達によって整備されている」「プロジェクトに経済性がある」「相手国の債務が返済可能で財政の健全性が損なわれない」の4条件を満たしていれば協力できる、逆に一つでも欠ければそれはできないということのようです。

そして、誰が考えても現在の中国は赤い帝国主義でアジアを中心に支配下に置くことを最大の一帯一路の戦略にしていますから結果、日本は、そして多くの国々は中国の野望には協力できないことになります。中国も調子に乗りすぎて、南シナ海では軍事基地をどんどん増設し、新疆ウイグルではもの凄い人権弾圧をどこ吹く風でやりたい放題ですから、本音で彼の国に尊敬の念を抱いている国は世界中に一つもないでしょう。そんな国と表面的には友好関係を演じているのですから、わが国の外交もなかなかたいしたものです。河野さん、いいね~!

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