アメリカは本気でファーウェイを潰す

私たちはテレビや新聞、ネットなどで一日に何回も「中国」を見たり、聞いたりしていますが、そのすべてを「中国共産党」と読み替えるとかなり分かりやすくなり、隠された意図が見えてきたりします。中国では国家の上に共産党が君臨していて、何事も最上部機関である政治局常務委員会が決定しています。しかし、この常務委員会も集団指導体制とか言っていますが、総書記の習近平さんの独裁運営が強くなっています。

考えてみれば、13億だか14億の人民の導きを僅かに7名の常務委員で、とりわけ最近は習近平さん一人で決めているのですから、いろいろ問題もありますが、自由と民主主義の中で生活しているわれわれにはとても理解できません。その習近平さんを始め、政治局員などはどのような選挙で選ばれているのかも誰も答えることができないという、摩訶不思議な政治が行われています。

ですから、中国では三権分立などあるはずもなく、例えば国会もどきの全人代ですが、この全人代の中にも共産党の組織があり、それに逆らって法案を決めることは不可能です。また、裁判所にも同じように党組織があり、被告を有罪にするのか、無罪にすのかも、そこが決めています。法と証拠や裁判官の良心に従ってなど、まったく縁のない世界です。

つまり、上から下まで、中央から地方まで、共産党のやりたい放題ですし、そのためには平気で嘘をつくことに何のためらいもありません。共産党という組織は革命を成し遂げるためには嘘をついても良いことになっていて、これはわが日本共産党も例外ではありません。日米安保も自衛隊も皇室もやめたくてやめたくて仕方ないのですが、多くの国民の皆さんがそれを望んでいないので、屁理屈をつけて先送りしています。

さて、調子に乗って出囃子が長くなってしまいましたが、タイトルのように米国は本気でファーウェイ(華為技術)を潰しにかかりました。そのファーウェイは共産党とは関係ありませんなどとこれまた嘘をついていますが、この企業こそ、中国共産党を人民から守るためにある人民解放軍が生み出したものです。すなわち、共産党と解放軍から切っても切れない会社ということですし、その運営方針の全部を企業内にいる共産党グループが決めています。いわば、共産党の直営団体です。

余談ですが、人民解放軍は国家の軍隊ではなく、中国共産党の私兵部隊です。間もなく、天安門事件から30年になりますが、解放軍の戦車部隊は天安門広場に座り込んでいた学生などを約1万人、轢き殺したことが最近のBBCの調査で明らかになりました。人民の不満が高まり、共産党の独裁体制が危うくなってくると、その人民を弾圧するための軍隊で、“人民解放軍”とは究極のブラックジョークで、実態は“人民虐殺軍”でしょう。

話題を戻しますが、グーグルがファーウェイへのアンドロイドOSを提供しないと発表しました。これで、わが国のファーウェイのスマホやタブレットを使っている人たちは、「私のスマホはどうなっちゃうんだろう」と心配されていることでしょう。今後の展開はまだ不透明ですし、価格や使い勝手もありますので、やたらなことは言えませんが、買い替え時に幅広い選択肢を考えていたほうが良いかもしれません。

なお、ファーウェイも負けず嫌いですから、「その日に備えてプランB」も用意していると言っているようです。これは純粋培養の中国共産党製のOSということになります。「ファーウェイのスマホを解体してみたら、変なチップがあった」などと聞くことがありますが、そんなことはまずないでしょう。ただ、独裁国家の独裁者たちが作るOSですから、変な通信を母国に発している可能性は捨てきれません。

今後、ファーウェイのスマホやタブレットを買うのか、使うのかはまったくもって個人の自由ですが、その背後には自由と民主主義を守る側か、世界を中国共産党に従わせる側かと、その選択が問われていると言ってもそんなに大袈裟ではないような気がします。それから、アメリカだって自国の権益を死守するためにやっているのですから、どっちもどっちでもありますが、日本が日本人がどちらの側を選ぶのかはけっこう大切だと思っています。

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