野党統一候補はどうなるのかな?

立憲民主党、国民民主党、日本共産党、社民党、旧民進党系無所属会派の野党5党は来るべき参議院議員選挙の32ある“1人区”で候補者の一本化を決めたそうです。正確には鹿児島が先送りされていますが、多分、衆参同時選挙に向けて何とか調整し、「すべての1人区で一本化が実現!」と喧伝するのでしょう。

それで、野党の使命は与党から政権を奪取することですし、どうせ、政権選択選挙である総選挙も行われるのですから、一致協力することは当然かもしれません。小異を捨てて大同につくの原理も大切ですし、多少の「野合」もまあまあ許されると思います。でも、これは共産党を含まないという大原則でなければなりません。

そして、野田佳彦さんの会派はよく分かりませんが、立民、共産、社民は基本的に左派(左翼)抵抗勢力でくくれますので一本化で問題ないものの、民民までがそこに加わるのははっきり言って異常です。しかも、いまだに強烈な左翼思想を持っている「市民連合」ともお付き合いを続けています。

繰り返して申し上げますが、自民党から悪夢と揶揄されている民主党政権の3年3か月ですが、それを立ち上げてくれたのは、「自民党にお灸をすえてやるけど、あの共産党と一緒にやるなんで論外だ」と穏健良識な考えをお持ちの有権者が原動力だったことは明らかです、あえて立ち位置で表せば中道右派でしょう。

しかし、今回のようなことが実現してしまったので、少なくても政権を獲得することは無理というか、間違いなく不可能になってしまいました。民民の皆さんは本気で共産党と共闘することを考えているのでしょうか。私は今回の方程式で言えば、三つある共産党が擁立する選挙区で協力しなければ変な言い方ですが筋が通りません。

また、民民の候補者の事務所に共産党の檄ビラが貼られ、駅頭では共産党部隊が民民の候補者のお手伝いをすることを許すのでしょうか、もちろん、その逆もあるわけで、どちらにしても、おぞましい光景が展開され、上述のような有権者はドン引き決定でしょう。併せて民民の支援組織はどのように振る舞うのでしょうか。

これには前例があり、少し前のことになりますが、衆院大阪12区の補欠選挙で、玉木雄一郎さんは偽装的に共産党議員を辞職して立候補した宮本岳志さんの事務所を“お忍び”で訪問したそうです。しかし、供託金没収のという惨めな結果となりました。玉木代表は「みんなで頑張りましょう」と告げたそうですが、何を考えているのでしょうか。

だいたい、民民と共産党の政策は天と地ほどの違いがあります、安全保障でも「戦争法廃案!」「原発認めない!」「日米安保は将来廃棄」などと主張している政党とどうして選挙をともに戦うのか、極めて疑問ですし、仮に野党で過半数を獲得してもそれからどうするのかもまったく不明です。

ですから、1人区の最大の公約は、「安倍政権を打倒するぞ!」しかなく、そこで勝っても野党間で3日も経たずに内輪もめが始まります。その様子を見ている国民の皆さんはますます野党離れが加速していくでしょう。結局、今回の擁立調整でいちばん喜んでいるのは共産党です。

しかも、彼ら彼女らはほかの選挙でも同様ですが、誰が見ても言い訳できないほど負けた選挙も「わが党の奮闘で善戦した!」となり、これがいつもお伝えしている共産主義者の最大の戦略「統一戦線論」をベースにした言い逃れなのです。しかも、彼ら彼女らは本気でそう思っているで、これが共産党と共産主義者の真髄です。

共産との共闘は立民や社民などに任せて正々堂々と中道右派の政策を打ち出せば、もしかしたら隘路も開けるかもしれません。それでないと、例えば産別から全国比例区から立候補している優秀な候補者の皆さんの結果はもの凄く厳しくなってしまうと心配しています。結果が出てから文句を言っても遅いですからね。

なお、追加というわけでもありませんが、立民と民民の幹事長は参議院選挙に関わる支援体制のルールを決めたようです。何となくよく分からない取り決めなのですが、前述したように共産党が擁立する3人の野党統一候補にはどのように対応するのでしょうか。

私は共産党という団体は一日も早くこの世から消えてもらいたいと願っていますが、野党統一で合意したのですから、一方通行的にこちらへの支援はお願いするが、そちらへの支援はしませんでは、いかにも失礼というものです。こんなことになってしまったのは、いったい誰の責任なのでしょうか。

 

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