参院選~いったい誰が勝ったのか

確かに政権を維持するための「与党」が全議席の過半数を超えたのですから、勝利は勝利なのですが、どうもしっくりきません。選挙の議席配分は明らかなのですが、それでは、野党勝ったかと言えば、それも違うことは間違いありません。

実際、立憲民主党と国民民主党の当選者に無所属野党統一候補のそれを加えても、前回の参院選での民進党(当時)より下回っていて、これでは、立民代表の枝野幸男さんの表情にまったく高揚感がなかったのも理解できます。

要するに、ピッザのサイズがMからLになったのではなく、同じMサイズでカットの大きさが立民と民民で少し変わったという話に過ぎません。余談ですが、福山哲郎さんの「韓国への輸出管理適正化は間違っている」発言はすごかったですね。

余談ですが、この福山発言が大きく報道されれば、立民の議席はマイナス2だったでしょう。それにしても、レーダー照射事件のときの長い沈黙も同様ですが、福山哲郎さんや立民の韓国との著しい親和性はどこから出てくるものなのでしょうか。

また、仮に衆院選挙とダブルで行われ、それの理由付けが消費増税先送りだすれば、その結果は背筋が凍るほどに恐ろしいものになっていた気がします。それが避けられただけでも、野党にとってすごく良かったと思います。

それで、特に安倍晋三さんが力を入れている憲法改正のことです。新聞やテレビでは盛んに、改憲勢力は自民党+公明党+維新+αみたいなことを伝えていましたが、そもそも、公明党が改憲勢力の範疇に入るのかはけっこう疑問です。

自民党と公明党のがっちり買いまショー体制も30年の歴史がありますから、鉄板的なのでしょうが、元来、両党の支援者層は真逆とは言えないものの、経済的基盤などを考えれば、かなりの距離があります。

事実、公明党の山口那津男さんは、「自衛隊はほとんどの国民が容認していて、あえて憲法に書く必要があるのか」という趣旨のことを言っています。しかし、これは最近流行りの立憲主義にまったく反します。

国旗(日の丸)国歌(君が代)法制定のときもそうだったのですが、旧・社会党や共産党は、「法律に書いていないから、卒業式などで、起立しなくてもいいんだ!歌わなくてもいいんだ!掲げなくてもいいんだ!」とドヤ顔で叫んでいました。

そもそも、外国からの武力攻撃があったとき、国の根幹法規である憲法に自衛隊の規定がないのに、「国民のために命をかけて戦ってくれ!」などと、少なくては私は言うことはできません。憲法への明記は当然のことです。

それから、「安倍政権のもとでは改憲の議論をするのは嫌だ!」と訳の分からない人たちがいます。安倍さんはちっとも良いとは思っていませんが、今回の選挙で6連勝したことが国民の皆さんの消極的選択でも、それが現実というものです。

子供じゃあるまいし、それだったら、誰の内閣だったら議論を始めるのかはっきりと表明してもらいたいです。これも同じ理屈なのですが、野党は、「安倍内閣は総辞職を!」と言っても、「それじゃ~次は誰なの?」には答えられませんでした。

なお、安倍さんが憲法改正に向けて、国民民主党の一部の人たちに期待をしているようですが、実際にはそんなに簡単ではないでしょう。なぜなら、民民で右側に位置している一部の議員でも、安倍さんへの憎悪感が理屈抜きに強いからです。

本来なら、この中道右派の人たちに+αになってもらいたいのですが、残念ながら、選挙期間中のSNSへの投稿や左派メディアまでを引用している現状を落ち着いて見れば、真剣に改正を議論するにはまだそれなりの時間が必要なようです。

いずれにしても、憲法を改正するかどうかの判断は国民、有権者の皆さんにあります。与野党の選良の方々にはその選択肢を奪わないでいただきたいのです。臨時国会が一区切りついたら、改正に賛成でも反対でもちゃんとた議論を始めてないと、次の総選挙で野党はボロ負けするでしょう。

あと、党や内閣の改造もあるようですが、利権のチャンピオンの二階俊博さんはお役御免に、胡散臭さ600%の防衛大臣・岩屋毅さんはさようなら~となることを願っています。ついでに、自民党憲法改正推進本部長の下村博文さんも同じくです。

一つ言い忘れていました。史上二番目の超低投票率のことです。もちろん、投票率100%が理想的かと言えば、意見の分かれるところですが、投票率が低ければ低いほど、ある政党の議席数が伸びることがあれば、これは民主主義存亡の危機です。お互い様、しっかりとそのことを認識しましょう。

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