新しい会派名は「共に民主党」に

朝鮮日々新聞 東京特派員 宇曽鉢佰 記者発

日本の野党第1党である立憲民主党と第2党である国民民主党が衆議院と参議院の両院で統一会派を結成することが決まったことを受け、今後はその新しい会派名に注目が集まっていたが、本誌は独自取材を重ね、それが「共に民主党」となることを掴んだ。

数日中に枝野幸男氏と玉木雄一郎氏の両代表が共同記者会見を行い、正式に発表する予定だ。両党関係者によると、「いくら何でもその名前は酷いだろう」との意見も少なくなかったが、最終的には二人の代表が押し切った形になった。

確かに、立憲民主党、国民民主党、それに野田グループは過去の民主党に多くの議員が所属していたので、その経緯を振り返り、今後の躍進に期待を込めれば、「共に民主党」も間違った選択とは言えないだろう。

ただ、枝野氏にも玉木氏にも懸念があることも事実だ。枝野氏は民主党政権時代に自ら憲法改正や集団的自衛権について積極的に発言した過去を、今回の名称を使うことにより、蒸し返されることを心配しているようだ。

一方、玉木氏も会見で「(民主党への)先祖返りはしない」と明言したが、安倍総理から「野党は名前をコロコロと変える」と批判されていることにも考慮し、居直り気味に「それだったら原点に戻る」という判断が優先した模様だ。

また、政党の合併ではないので、新会派としての政策のすり合わせはほとんどやらない見込みだという。実際、ある国民民主党の議員は「安倍一強を倒すために、憲法改正も原発も安全保障もすべて棚上げし、当選が最優先」と打ち明けた。

一部の良識的な議員は「そんなやり方で仮に政権を奪取しても、すぐに壊れることは火を見るより明らかだ」と声を潜めて記者にこぼしたが、“当選が第一!”の合唱にかき消されているのが実態で、筋を通す動きはほどんど見当たらない。

さらに枝野氏に近い閣僚経験者は、「まず、合同会派を作り、そのなかで国民民主党の議員をその選挙区にわが党の候補者を擁立しないことを条件に懐柔し、立憲民主党勢力を拡大する戦術で臨んでいく」との見立てを披露した。

海外からの反応はほぼないが、ASEANに加盟するある国の閣僚は、「民進党は台湾のパクリだったが、今回は韓国のそれなのか」と半ば諦め顔で嘆いたが、中国や北朝鮮は概ね統一会派を歓迎している様子だ。

外国からの関心が薄いなかで、唯一、韓国の反応は際立っている。匿名を条件に本誌の取材に応じた「共に民主党」院内幹部は、「素晴らしいことだ。これで韓日が連携して『安倍打倒!』を強力に推し進めることができる」と興奮気味に語った。

「共に民主党」所属のソウル特別市近郊のある市長も、「日本には私たちに土下座して謝罪した元総理大臣の鳩山由紀夫氏のような逸材もいる。日本国民が彼のように未来永劫、謝罪し続けることが真の韓日友好となる」と胸を張った。

この市長は、「元外務大臣の岡田克也氏には不当な輸出制限を撤回せよとの質問主意書を出していただいき、立憲民主党幹事長の福山哲郎氏には同様な趣旨でのコメントを発表していただいた。今後の『共に民主党』に大いに期待する」と続けた。

さらに民主労総の指導者の一人は、「私たちは北朝鮮と十分な関係を維持しているが、新しくできた日本の『共に民主党』には元総理の菅直人さんもいる。今後、必要であれば彼の北朝鮮との豊富な人脈を利用させてもらいたい」と述べた。

街の声も概ね歓迎している。釜山市の42歳の男性は、「日本人の9割以上がわが国をホワイト国から外すことに賛成しているなか、立憲民主党は勇気ある判断をしてくれたし、『共に民主党』にはいっそう頑張ってほしい」と話していた。

いずれにしても、11月解散、12月投票がささやかれる衆議院選挙を控え、秋の臨時国会が両党にとっても正念場になることは間違いないだろう。その結果次第では、さらに大きなガラガラポンが起きることもあり得るだろう。