まだやってたんだ!

 野党が合同で何とか問題隠蔽とか、何とか疑惑追求とかやっているヒアリングですが、正直なところ「まだやってるんだ」という感想です。政権や与党の失態や疑惑を追求するのは野党として当然ですし、国政調査権に基づいて開催しているのでしょうが、国民や有権者の皆さんは何も期待していないように思います。

 そして、昨年の野党の18連休審議拒否のときも、この何とか合同ヒアリングは休むことなく開かれていました。それでも、かなりマンネリ化していることは否定できず、写真上の“モリカケ”関連のそれは閑古鳥が鳴いていますし、右側の秘書さんと思われる方は眠っていたり、スマホに見入っているようです。

 しかし、なぜか2列目に座っている塩村文夏さんは別として、1列目の今井雅人さん、森裕子さん、福島瑞穂さんに共産党の小池晃さんが加われば、今でもインパクトのある籠池泰典さん邸前の記念写真のメンバーが揃うことになりますが、小池さんは党書記局長ですから、忙しかったのでしょう。

 それで、現在では世間からの批判もあり、少しは大人しくなっているようですが、友人の記者によるとかつての合同ヒアリングはまるで、人民裁判か糾弾集会のようだったそうです。そもそも、答弁に責任が持てないというか、その資格がない官僚たちをいじめて何を求めているのでしょうか。

 もしかしたら、何回選挙をやっても、連立与党の勝利が続くので、その憂さ晴らしにやっているようにも思えるのです。反論できない役人を罵倒することで溜飲を下げているのかもしれません。実際、すごい回数で行われている合同ヒアリングで、重要なことが解明されたり、野党の政策が進んだケースはまったくありません。

 それから、下の写真の「関電疑惑」ですが、とても納得のできない重要な問題であることは間違いありません。でも、これは政権の不祥事ではありませんし、官僚を呼んでカメラの前で怒ってみても、事の本質が解明されることはほぼ不可能です。あとは捜査機関の出番ですが、こちらもあまり期待できません。

 何とも摩訶不思議な事件ですが、その道に詳しい弁護士に尋ねてみても、「刑事事件をして立件することは難しいだろう」と言っていました。先日もお伝えしましたが、事件の背景にある複雑な組織や人間の関係を解き明かすのは極めて困難ですし、野党の支援団体も関わっているかもしれません。関電を叩いただけでは何も解決しません。

 なお、当該の元・高浜町の助役ですが、1982年8月号の日本共産党理論誌「前衛」には当時の言動などが載っています。共産党と指摘されている団体は活動方針を巡って激しく対立していましたから、それを割り引かなければとも思いますが、かなり参考になる資料です。興味のある方は検索してください。

 そんな状況でまたまた、今井雅人さんがやらかしてくれました。得意のアポ無しで関西電力に突撃したのです。しかも土曜日に。結果は案の定、門前払いで警備員さんに書類を渡していました。この人、重大な反党行為で国民民主党を除名されましたが、大丈夫でしょうか。もっとも、関電の幹部が「お会いします」と言ったら逆に困ったでしょう。

 仮に私が議員会館の今井雅人事務所をアポ無しで訪問し、「国民としてあなたの行動に対して申し上げたいことがある。今すぐ会うべきだ」と受付に告げたら、彼の秘書さんはどのように対応するのか興味があります。もちろん、そんな非常識なことはやりませんが、上述の行動は国会議員だったら許されるのかという話です

 もっとも、このような人たち(自称・リベラルが多い)は、旬の話題×テレビカメラ=パフォーマンスが大好きです。後先のことを考えずにビックなブーメランを次々と投げまくっていますので、それほど優れていると言えない安倍政権の支持率が相対的に高まっていきます。もう、最高最大の安倍応援団が確定です。

 それに比べ、あまり好きではありませんが、珍しく山本太郎さんが正論を吐いています。曰く「関電追求のダメージによって政権が傾くことはない。人々が『自分のこと』としてとらえられる消費税を争点にすることが必要だ」。そのとおりです。“原発国会”なんて叫んでいても一つの成果もありません。

 さらに、議長の大島理森さんの改正国民投票法について、「臨時国会で合意を見つけてほしい」との発言に鬼の首を取ったように怒っていました。彼の与野党を問わない面倒目の良さを考えれば、「みんなでよく議論して合意してね」という意味合いだったでしょうし、特定の案を押し付けたわけでも何でもありせん。

 冒頭に申し上げたとおり、野党は政権を追求するのが仕事ですが、政務三役の失言を心待ちにしたり、今回のようにおよそ政権とは直接には関わりのないことを騒いだりと、また一歩、「まっとうな政治」や意味不明の「令和デモクラシー」から遠のいて行きました。次回総選挙での自公の国政選挙7連勝も確実のようです。