「桜を見る会」追求劇は早くも閉幕か?

 久しぶりに表舞台に復帰した立憲民主党国会対策委員長の安住淳さんですが、調子に乗ってはしゃぎ過ぎる姿が何だか惨めに思えてきました。安倍さんが「桜を見る会」について記者会見を行ったことを「不意打ちの言い訳会見」だと怒ってみせたことが、この人の度量のなさを的確に示してしまいました。

 確かに「桜を見る会」での安倍さんの関係者がどんどん増えていったことは、あまり褒められたことではないでしょう。でも、違法でもありませんし、来年は中止して、選考基準などをきちんと見直すと言っているのですから、「ちゃんと線引をやってくださいね」という話なのです。

 そして、冒頭の総理の記者会見ですが、詳細な全文を読んで、公選法違反の支出などはまったくなかったことが分かります。久兵衛のお寿司が出たとか、出ないとかバカバカしくて呆れるばかりですし、今回の前夜祭は政治資金パーティでなかったことは立憲民主党も分かっているはずです。

 それを、安住さんは安倍さんの記者会見でこれから突っ込むところをすべて明らかにされてしまったので、居直り、開き直り、「こういう姿勢で来たからには国会がどうなるか保証できない」と負け惜しみ根性丸出しです。もしかしたら、モリカケの再来だと期待していたのかもしれません。

 もっとも、そのモリカケも足掛け2年以上やっても、安倍さんが関与したという証拠は何一つ出てきませんでしたし、今回の記者会見での様子を見れば、総理はすべての質問に答えていて、余裕すらありました。国会が決めれば予算委員会でも説明すると言っているのですから、実質的にこの問題は終了です。

 それにしても、立憲民主党はつい先日まで、「臨時国会は関電国会だ!」と叫び、「メロン&カニで追い込むぞ!」と意気込んでいたのに、そんなことはすっかり忘れてしまい、しかも安住淳さんの見せかけだけの脅しも空振り三振の連続で、まるで、不謹慎な表現ですが、自虐ショーを観ているようです。

 ですから、野党も「桜を見る会」疑惑を追求するための人員を3倍にするとか言っていましたが、そちらも早めに撤収し、官僚いじめに過ぎない糾弾会のようなものも止めたほうがいいと思います。また、立憲民主党の幹部の一人は野党も桜を見る会に参加していたことを指摘されて居直っていました。酷いものです。

 さらにその幹部は前夜祭の会場だったホテルが会費を値引きしたならば、それは企業団体献金であり法律違反だと言っているようです。これから、立憲民主党や所属する議員が例えば印刷物を発注するとき、常に相手の言い値でお金を払うことになります。こうゆうのって、党内で誰も注意しないのでしょうか。

 この調子だとまさかとは思いますが、「ホテルの社長を予算委員会に証人として呼ばなければ、一切の審議を拒否する」なんて言いかねません。そういえば、閣僚二人が辞任したとき、別の幹部は「これで審議拒否しても、国民は理解してくれるだろう」とうそぶいていました。大丈夫でしょうか?

 まったく見苦しい言動ですが、そのようなことが政党の支持率調査にも如実に出ています。比較的自民党に厳しい記事を配信している時事通信の最新調査でも、安倍政権の支持率は上昇し、立憲民主党のそれはついに公明党を下回ってしまいました。国民の皆さんは野党にはもう何も期待していないのでしょうか。

 もちろん、その調査は少し前に実施されたので、最新のそれは内閣支持率も自民党支持率も下がることは当然ですが、安倍さんや自民党を擁護するつもりはさらさらないものの、今までと同様に時間が経てば回復するでしょうし、一連の立憲民主党の醜い対応で、彼の党のそれは再び低下することは間違いありません。

 ただ、共産党との共闘にもとっても熱心な安住淳さんを冷ややかに見ている野党の国会議員も少なくありません。今回の件で党内は知りませんが、世間の統一会派への評価は急降下するでしょう。ほんの一部の熱烈な「まっとうな政治」を求める支援者のために、縮小再生産を繰り返していく運命ですね。

 過去のことも同様ですが、立憲民主党によるブーメラン直撃量産も今回のようなお粗末で陳腐なままごとも一番喜んでいるのは政権与党です。友人の自民党議員は、「俺たちがなんにもしなくても、勝手に野党は坂を転がり落ちてくれるんだよな」と笑顔で言っていました。当たらずといえども遠からずです。

 生意気な言い方ですが、良識ある国民民主党の皆さん、自身の選挙のことを考えれば、『再び民主党』も理解できますが、いつまでも立憲民主党と付き合っていると、結局は選挙区の有権者から見放されると思います。その意味では枝野幸男さんが言われているような合併が実現したときが、絶好のチャンスでしょう。

 さらに僭越なのですが、国民民主党を応援されている個人や団体の皆さん、もしも立憲民主党との合体が実現したとき、それでもまだ、その新しい政党を支援されるのでしょうか。かつての日本社会党以上に硬直化し、“安倍憎し”が唯一の政策である立憲民主党からは離れていかれることが大切のように感じるのです。

 それでも、代表の玉木雄一郎さんはご自身も過去の桜を見る会に支援者を招待したことを認め、「民主党政権時代も含め、選考は基準があいまいなところがあるのも事実だ。しっかりと事実関係を明らかにし、廃止も含めて検討する」と至極まっとうなことを言われています。このあたりが常識でしょう。

 繰り返しますが、衆議院選挙に向けて『再び民主党』が再編されたときに、穏健良識の中道右派政党を立ち上げるべきと思います。立憲民主党は固定のお客さんがいますので、それはそれで左旋回していくことは仕方ありませんが、それに国民民主党が引きずられるのは自らを否定することになるような気がします。

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