新宿歌舞伎町「夜の街」ってなんだ?

 私の大学時代の4年間はキャンパスがあった渋谷よりも、新宿がフランチャイズだったような気がします。お金持ちのお坊ちゃんやお嬢さんたちは、当時から六本木とか赤坂とか麻布などに繰り出していたのでしょうが、私には縁もゆかりもない場所でした。ついでに言えば、彼女なんていませんでした。

 それで、その母校の法学部&労働法ゼミの後輩が先日のテレビに写っていました。彼は東京都の副知事を務めていて、当日は白衣を着た医師たちと一緒に新宿歌舞伎町で手洗いの励行やソーシャルジスタンスを小型のトランジスタメガホンを使って訴えていたようです。

 それはそれで大切なことですが、この画像を見たほとんどの人は最近の流行語になった「夜の街」に近づかないことの要請が目的だったと感じたのではないでしょうか。この示威行動にどのくらいの効果があるのか私には分かりませんが、今後はほかの地域にも拡大していくようです。

 また、それと同時にテレビや新聞では歓楽街、とりわけ、歌舞伎町のホストクラブのホストなど従業員に感染者が多いとも報じていますし、ニュースではそのホストがモザイク、匿名で、「歌舞伎町のホストには確かに感染者が多い。歌舞伎町全体をロックダウンしたほうがいい」と言っていました。

 ただ、「夜の街」という摩訶不思議な言葉で歌舞伎町をくくってしまうと、クラバ、ホストクラブ、キャバクラ、そのほかの風俗店以外の飲食店、物品販売店、映画館なども、「危ない地域だから行くのをやめよう」となってしまいますので、だったら、はっきりと営業形態を示さなければならないと思います。

 そうでなければ、歌舞伎町全体が「汚染地域」か「レッドゾーン」のようになってしまいますし、さらにその地域が六本木、池袋、渋谷、上野へと拡大されれば、それこそ「夜の街」は壊滅的な打撃を受けることになりますが、そんなことは誰も望んでいないと思います。

 あとは休業補償をどうするかという問題が発生します。東京都は各種の協力金などを比較的気前よく払ってきましたが、石原慎太郎知事時代にコツコツ貯めた原資もほぼ底をついています。都単独でも借金をするのか、それとも、この時期に廃業に追い込むのか、首長の手腕が問われています。

 もちろん、実態は私には把握できませんし、様々な人たちが様々なことを言われています。微妙な問題になっているので、責任を持てないことは言いませんが、青春時代からつい先日まで楽しい時間を過ごした新宿が少しでも早く、以前のような「街」に戻ってもらいたいです。

 なお、COVID-19には引き続いて注意が必要ですが、街、特に歌舞伎町のような歓楽街ではいわゆる風俗店も多く、そこで生活のために働いている人たちも多いのでので、始めからから目の敵みたいに扱うのはいかがなものかと思います。法律に違反しない限り、風俗店などの存在は必要と考えていますし、街は多少の猥雑さもありだと思います。

 ただし、そのサービス内容はかなり変わらなければならないでしょう。さすがに具体的にはお伝えできませんが、特に性的サービスを提供するお店は特段の工夫が必要です。お客の側も、従業員側も命がけで行為をすることがあれば、それ業態そのものが存続できなくなります。

 私はいつも申し上げているように、自粛要請については影でブツブツいいながら続けていますが、自分のことではないものの、「夜の街」という不思議な定義にすごく違和感を覚えます。揚げ足を取るつもりはありませんが、日が暮れて夜が来れば、どこの都市でも「夜の街」になりますからね。

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