実はすご~く恐ろしい菅義偉さん

 もう5年以上前になりますが、六代目山口組から神戸山口組が分裂したとき、私は椅子から転げ落ちるほどビックリしました。その後はNHKや朝日新聞でも報道されるほどの話題となっていますが、数カ月前からその神戸山口組から中核団体の五代目山健組が抜けたとか抜かないとか、魑魅魍魎的な情報が飛び交っています。

 私もそれらのことを追跡していますが、今日はそれがテーマではありませんので、別の機会にお伝えします。ただ、かなり単純化して言えば、山健組からその主流である健竜会が飛び出したということでしょうか。もちろん、二代目宅見組や六代目若頭の高山清司さんの動きも注目です。

 さて、任侠の世界から脱して、私が再び椅子から転げ落ちそうになったことがありました。それは、新しく内閣総理大臣に就任された菅義偉さんが、ご自分の補佐官に共同通信幹部(すでに辞職済み)の柿崎明二さんを起用したことです。この通信社は反安倍を鮮明にしていることで知られています。

 その通信社でこれまた、反安倍を訴え続けてきた人を懐刀の補佐官にしたのですから、びっくり仰天です。彼が売り込んだのか、菅さんが望んだのかは分かりませんが、まさか、同じ秋田県の出身という理由だけではないでしょうし、もしかしたら、逆説的にモリカケ桜の野党対策かもしれません。

 それから、いささか以前のことですが、内閣の閣僚人事です。河野太郎さんのはんこ廃止や平井卓也さんのデジタル庁、不妊治療費用援助などが注目されていますし、携帯電話の料金引き下げも含めて、大いに頑張ってもらいたいと思いますが、私が驚いたのは上川陽子さんが何と!3回目の法務大臣で入閣されたことです。これって、オウム事件死刑囚の全員の執行もあると思いますが、検察組織への圧力強化にも見えます。

 そのほかにも、苦手とされている外交でも、中国共産党総書記の習近平との電話会談を2~3番手どころか、8番手くらいに後回しにするくらい、そっと嫌がらせをしています。おまけに、その習近平さんからのお祝いまで言ってもらいました。通常は序列2位の国務院総理からですから、運のいい人だと思います。

 そして、公明党というか、創価学会との関係です。安倍さんと公明党代表の山口那津男さんは表面的には上手にやっていましたが、安倍さんの思想信条からはどう考えても、公明党=創価学会と反りが合うわけがありません。その点、菅総理は学会の幹部ととても仲が良いと聞いています。今日の写真の背景は菅さんの選挙区内にある横浜橋通商店街ですが、このあたりも学会が強そうです。

 一方、野党はどうでしょうか。立憲民主党(改)立憲民主党は高揚感ゼロ、支持率上昇ゼロ、政策限りなくゼロという悲しいスタートになりましたし、代表(改)代表の枝野幸男さんは、「デジタルより自然エネルギーだ!」と意味不明のことを就任直後に言っていました。また、連合の言うことをほとんど無視して、共産党との共闘に熱心に汗を流していますが、それ以外は何となくやる気が感じられません。

 ただ、野党代議士の秘書を務めている友人が言っていました。「連合さんにはお世話になっているけれど、地域の共産党の人たちは一生懸命に応援してくれるんだよ。確かに門脇さんが指摘しているように、党中央の統一戦線戦略にはまっているんだろうけど、背に腹は代えられないからね」。まあ、ご自分が当選することが第一ですから、理解できなくもありません。

 さらに彼は、「共産党の真剣さはありがたいよ。比べてはいけないんだろうけど、連合さんの参議院選挙全国比例区候補の票数とその産別の組織人員を見てみると、『なんでこうなんだ』と思うことも少なくなくてね」と続けました。どちらにしても、立憲民主党の皆さんはご自分の選挙区で共産党が立候補せず、応援してくれることに腐心しているそうです。

 何となく残念な気持ちになりましたが、確かに当選第一はとても大切で理解できます。しかし、「門脇さんがSNSで『思想信条どころか主義主張がない』と嘆いていましたが、元々、そんなもんはないんですよ。それじゃなきゃ、コロコロと政党を渡り歩くなんてできるはずないじゃないですか」には妙に納得してしまいました。寂しいことですね。

 話題を戻します。国対委員長(改)国対委員長、お馴染みの人徳人望ゼロの安住淳さんは相変わらず、自民国対委員長の森山裕さんの掌で元気に踊っています。でも、調子に乗って、「菅内閣が国民目線でなければ政権から引きずり降ろす」などと叫んでいますが、本当にこの人の思考回路が心配になってきました。私は思うのですが、安住さんは何か特別のコンプレックスでもあるのでしょうか。

 いずれにしても、枝野幸男さんのように、「安倍亜流内閣だ!」とレッテルを貼っているようでは、菅総理の本当の恐ろしさを理解できず、いつになるか分かりませんが、次の総選挙では一定数の比例復活と一部幹部以外の議席は絶望的かもしれません。私たちにとって自民党政権が続くことを喜んでいられませんが、それ以上に不幸なのは、健全穏健な野党がほぼ存在していないことかもしれません。

 あと一つ忘れていました。それは防衛大臣に就いた岸信夫さんのことです。ご存知のとおり安倍前総理の実弟で、それはそれで何か問題があるのではありませんが、自民党の中では、すなわち、すべての国会議員の中では最大最高の台湾(中華民国)通なのです。この時期に菅さんはこの人を国家の守りの責任者にするのですから、これだけも怖い総理大臣です。くわばらくわばら。

(追記)昨日のことですが、日本学術会議の会員6名が任命されなかったと報道されていました。早速「憲法違反だ!」と野党が叫んでいますが、「日本学術会議法」を読んでみれば、慣例や既得権益という観点からは外れていいるものの、法律は「日本学術会議は、内閣総理大臣の所轄とする」「日本学術会議に関する経費は、国庫の負担とする」「会員は(中略)内閣総理大臣が任命する」となっていますので、憲法違反とか学問の自由の侵害とかには少なくても抵触することはありません。どうしても、自分たちの人選どおりにしたいならば、それを可とする政権を作ればいいでしょうし、わが国はそれが憲法で保障されています。

この会議は総理大臣の諮問機関であり、あくまでも、その任命権は総理大臣にあります。もちろん、過去の慣例を破って任命されなかった人たちは面白くないでしょうが、見方を変えれば、日本学術会議が推薦さえすれば何事もなく会員になれるという、文字どおりの既得権益と前例を打ち破る第一号となるかもしれません。これは菅さんのいちばんの公約ですから、絶対に妥協することはないと思います。本当に恐ろしい総理大臣の誕生ですが、日本学術会議も今まで調子に乗りすぎたようですし、野党のヒアリングという名の官僚いじめも止めたほうが良いと思います。

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