大成功だった台湾ワクチン空輸の内幕

 まず、写真の説明をします。奥に駐機しているのはお腹の中にアストラゼネカワクチンを124万回分を搭載した日本航空機で、場所は成田空港、日時は6月4日のお昼前です。そして、その日航機に雨の中、深々と頭を下げられている方は、台北駐日経済文化代表処(中華民国駐日大使館)の代表(大使)の謝長廷さんです。

 次に右下の写真は小さくて見ずらいのですが、同じ成田空港で飛行機は中華航空、こちらは昨年の4月の撮られたものです。貨物は台湾から寄贈された200万枚のマスクで、赤い横断幕には、「Taiwan can help 台湾日本友好」と書かれていて、右から二人目の方が謝長廷さんです。

 私は情けないのですが、この2枚の写真を見ているだけで、涙が出てきてしまいます。歳は取りたくないですね。ちなみに、中華航空はいつも利用している航空会社で、台北でのホテルも国賓大飯店と決まっているのですが、残念ながら、今しばらくはそこにお世話になることはなさそうです。でも、もしかしたら、年内にはそれが実現する可能性もあります。

 それで、今回のワクチン空輸大作戦ですが、そこに至る段取りが明らかになってきています。詳細は省きますが、日台両国で極めて秘密裏に事は進んだようです。国会で野党の参議院議員が、「いつごろ、台湾にワクチンを届けるのか?」と質問したとき、外務大臣の茂木敏充さんは、「6月中にはやっていきたい」とだけ答えています。この質疑が6月3日でしたので、何と!その翌日には台湾桃園国際機場に日航機が着陸していたのです。

 もう、凄い!としか言いようがありません。その内幕にはキーマンとして何人かの人たちが登場しますが、台湾側でも国家の最高機密として進めていました。日本側でもそれが途中で漏れてしまえば、利権と中国共産党大好きの某政党の某幹事長がチャチャを入れることは分かっていたので、電光石火の早業で成し遂げたものと思います。そのおかげで中国共産党が文句を言う暇もありませんでした。

 それから、私がちょっと心配していた「余ったから差し上げる」という批判も現地からはほぼ皆無です。もちろん、日本が嫌いな台湾人も日本が大好きな韓国人と同じくらいいます(韓国通の友人談)が、これはどこの国同士でも似たりよったりですので、何の問題もありません。実際、極めて少数ですが、地元のSNSには「これが血栓のワクチンか」という書き込みもありました。

 そして、まだはっきりしないのですが、どうも、124万回分のAZワクチンは我が国が保有していた全量だったようです。これも思い切った決断でした。こういうことを言うと、今回の両国の連携と台湾民衆の感謝の気持に水を差すようですが、立憲民主党の最高幹部のお一人は、「出番のない?ワクチンを何故、確保したのか?」と批判していました。もう、何でもかんでも政権批判をやっていないと気が済まないのでしょう。

 さらに、4回の当選の所属政党がすべて異なり、しかも4回とも比例復活というかなり珍しい経歴の立民の今井雅人さんに至っては、「日本ではアストラゼネカ社は承認されているが接種してない。自国で懸念があるワクチンを他国に出すのは間違ったメッセージを出しかねないと心配している」と、それこそ余計な心配をされていました。僭越ですが、もうちょっと今井さんには勉強してもらいたいです。そもそも、その台湾ではすでにAZ製のワクチンを国民に接種していたのです。

 いずれにしても、現地では日本から運んだ124万回分をどのように配分するのか連日、テレビやネットで大きな話題になっています。ただ、私が当初、思っていたより感染状況は改善していません。第3級の警戒レベルは今月14日までだったのですが、それが28日に延長されました。外でのマスク着用違反は即刻、罰せられるようですが、お互いにもう少しの辛抱かとも思います。

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