台湾という国のある幸せ

 写真は一昨日の台湾(中華民国)桃園国際空港で、後ろに駐機しているのは私もいつもお世話になっている中華航空機です。写っているお二人は右が衛生福利部長(大臣)の陳時中さん、左は米国在台協会(AIT:駐台アメリカ大使館)所長(大使)のブレント・クリステンセンさんで、背後のでっかい貨物にはモデルナ製のCOVID-19ワクチンが250万回分が積まれています。余談ですが、日本でのアメリカ合衆国の略称は「米国」、台湾(大陸も同じ)では「美国」となります。台湾の何人かの友人に「何で、美国なの?」と聞いたことがありますが、その全員が「何で、米国なの?」と聞き返していました。

 それから、左上のボードは日本から124万回分のAZワクチンを運んだとき、陳時中さんが指揮官の団体が使っていたボードで、これは私がこの写真に合成したものです。台湾では日本や米国への感謝の気持が街中にまで溢れています。タクシーなどで日本人だと分かるとみんなが、「ありがとう!」と日本語で言ってくれるそうですし、クリーニング代が無料になったり、テイクアウトの食料品が割引になったりと、もっとも厳しい状況は脱したものの、両国のワクチン提供が彼ら彼女らの励みになっているのは間違いないでしょう。

 しかも、アメリカは当初、75万回分を提供予定でしたが、その3倍以上の量を運んできました。これはバイデンおじさんも東アジア地域で何が重要なのかを的確に判断した結果だったのでしょう。これに日本の量を加えると、それまで台湾当局が調達した全量を上回りましたし、日本政府も1回だけの援助だけではなく、今後の増量も計画しているようです。利権と中国共産党が大好きな某幹事長が邪魔するかもしれませんが、張り切ってもらいたいです。

 翻って、我が国を取り巻く台湾以外の国々はどうでしょうか。一応は自由主義陣営側にいるようですが、しつこいほどに的外れな謝罪とお金を要求し続ける国。選挙も自由も人権も存在せず、民族弾圧と軍事膨張が生き甲斐の巨大独裁国家。日本人を誘拐し、国民が飢えようが死のうがミサイル開発を続け、一族の繁栄だけしか頭にない同じく独裁国家。終戦のどさくさに乗じて領土を乗っ取り、未だに返す気持ちなどさらさらない、再び紅組になった国。などなど、憂鬱な気持ちになってしまいますが、そんなとき、台湾と台湾の民衆が私たちを和ませてくれます。

 考えてみれば、東アジア地域を地政学的視点で見れば、日本という国は上述の4カ国に囲まれながらも、主権を何とか維持して頑張ってきたと思いますが、逆に言えば、台湾という国家がなければ、気持ちが折れていたかもしれません。その意味では、私たちこそが東日本大震災のときのように「謝謝台湾!」なのでしょう。これが、中国共産党台湾省になっていたと想像するとゾッとしてしまいます。

 なお、台湾は「国」ではなく「地域」だと言い張る人たちがいますが、反論するのも面倒くさいのでほっぽっておくのが正解でしょう。確かに我が国と台湾との間には正式な国交はありませんが、数十年に渡って領土領海領空を守り、かつては戒厳令があったことも事実であるものの、自由選挙が行われて、大統領や国会議員を選出し、政権交代が何度も実現されている国が国でなければ何なんでしょうか。

 一方、前述の4カ国のうち、3カ国は国交がありますから、絶交というわけにもいきませんが、実態はお寒い限りです。これから、東アジアを巡る情勢はますます厳しくなっていくものと思います。それには我が国政府も毅然として対応してもらいたいのですが、心の安らぎというか、安心感をもたらせてくれるのが台湾のような気がします。あとは、COVID-19が両国ともに一刻も早く収束して、台湾の松山機場に着けることを願っています。謝謝台湾!感謝台湾!加油台湾!

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