立憲民主党の共産党との共闘路線はぶれない

 衆議院選挙で哀れな結果になってしまった立憲民主党ですが、代表選挙も特に盛り上がることもなく、けっこう地味に行われているようです。ただ、野党第一党であることは間違いありませんから、より立派な方に就任していただきたいと願っています。

 それにしても、そのお一人であるニセコ町長をやられた逢坂誠二さんを拝見していると、立憲民主党が日本社会党の後継政党であるという視点は「やっぱり、そうだったのだな」と感じます。我が国における自称リベラルの典型なのでしょう。あとのお三人はよく知りません。

 でも、タイトルのようにどなたが新しい代表になられても、日本共産党との共闘路線に変化はないような気がします。というか、来年夏の参議院選挙に向けて、1人区を中心にして、さらに共産党との結束は強化されるのでしょうし、そうなってくれるのを自民党は望んでいるようです。

 その理由は比較的簡単で、先の総選挙では共産党に力強く応援してもらった人たちの多くはちゃんと当選しているからです。逆に言えば、この態勢を引いてしまえば、その人たちの勝利はかなり不安定なものになってしまいます。代表を退く枝野幸男さんだって、共産党の支援がなければ、次回の選挙は危ないです。

 確かに立民の中でも共産党を敬遠する人たちがいることも事実ですが、それでも、選挙になれば全員が、「共産党が候補者を降ろしてくれるといいのにな」と思っているのですから、積極的に共産党とすっぱり縁を切りたいとは考えていないでしょう。

 それから、代表選挙はどのような結果になるか分かりませんが、1位と2位の決選投票になる可能性が高いと伝えられています。だとすると、2位3位4位の共産党の連携をけっして批判しない連合軍が形成され、あの小川淳也さんが選出されるかもしれません。

 仮に1位の泉健太さんが上手に逃げ切っても、立候補にあたっては、「最後のご奉公」は何回目だろうかの小沢一郎さんの支援を受けていますので、これもまた、共産党が大好きな彼の意向に背くことは無理だと思います。何となく八方塞がり的な悲しい現実です。

 さらに“あの”と述べたのは、彼は共産党からすごく評価されていて、もちろん、彼も共産党絶賛の議員で、相思相愛です。これが理由の二つ目です。今後の立憲民主党は今までの共闘路線から脱出することはほぼ不可能で、党を応援しているお得意さんたちもそれを望んでいません。

 また、以前から何回も申し上げているように、現在までの流れは見事なくらい、共産党の統一戦線論にはまってしまっています。すでに、共産党は各地で立民候補者の品定めをしていて、そのお眼鏡に叶わなければ、当選はとても困難になってしまいます。

 合わせて、連合内の自治労や日教組が来年の参議院選挙で立憲民主党公認を辞退することはあり得ませんし、これは当たり前のことでしょう。これに、JP(日本郵便)労組やNTT労組なども加わり、立憲民主党の議席数を伸ばす選挙運動を行うことも労組として当然です。

 一方、民間企業系労組は衆議院選挙で一定の前進をして勢いづいている国民民主党公認候補を推すこともこれまた当然です。このことによって、困る人はいないでしょう。それぞれの産別がそれぞれの公認候補を勝たせることに異論はないはずで、両者ともに大いにけっこうなことです。

 そして、ここまで書いてくると、いわゆる「55年体制」に戻っていくのだなと感じています。立憲民主党は一定の勢力を維持しながら万年野党になり、自民党内では派閥単位の“疑似政権交代”が行われることになります。寂しいことではありますが、国民の選択の結果ですから仕方ないですかね。

 でも、物事は考えようです。連合内のそれぞれの産別がそれぞれの候補者を気持ちよく応援することができれば何の問題もないでしょうし、東京都では何人かの立民当選者が日本共産党東京都委員会にお礼の挨拶に行っています。私はこれはこれで、割り切った、覚悟を決めた行動と思っています。

 ただ、その中の何人かは連合東京の推薦、支援をもらっていますので、連合東京が6月に発表した「立憲民主党と共産党との連携に対する連合東京の対応について」との整合性をどのように対処するのかが、各方面から注目されていると思います。ここのところはすごく重要でしょう。

 あと余談ですが、大躍進した「維新」のことです。私は不勉強であまり承知していなのですが、特に大阪では自民を蹴散らし、立民を奈落の底に叩き込んで完勝したのは事実としてしっかり抑えていたほうがいいでしょう。多分ですが、公明党が勝った選挙区でも公認候補を立てればそこも競り勝ったように思います。

 ここの勝因を正しく把握できないと、組織・団体における幹部や執行部と一般の会員や組合員と意思の疎通ができなくなる心配があります。「俺たちをいじめたから許さない」だけでは、方向性を見誤ったしまうように思います。そこにも前述のような官と民の深刻な対立が実際に発生しているようです。難しいですね。

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