中核派がUAゼンセンを批判

わが国最大の労働組合の連合体である「UAゼンセン」(全国繊維化学食品流通サービス一般労働組合同盟)は来週の19日と20日、パシフィコ横浜で第7回の定期大会を開催します。UAゼンセンの組合員数は約172万人で、連合全体では約700万人ですから、いかにUAゼンセンの構成比が大きいか分かりますし、組織化(組合数と組合員数を増やすこと)がなかなか進まない現状で、数値的にはほぼ唯一、それを順調に行っています。これだけの組織で“第7回”というのは、他の団体と合併を重ね、そのたびに“第1回”になるからです。

さて、今まで何回か、新左翼(警察用語:極左暴力集団または過激派)の革マル派(日本革命的共産主義者同盟革命的マルクス主義派)がUAゼンセンに対して批判を繰り返してきたことはお伝えしました。本来、彼ら彼女らの攻撃対象は旧・総評系の組合です。総評と言っても知らない方が増えていると思いますので、分かりやすく言えば、一部例外もありますが、日本社会党の焼き直しである立憲民主党を支援し、来年の参議院議員選挙ではこの党から組織内議員を擁立する労組です。

例えば、日教組、自治労、情報労連、JP労組、私鉄総連などで、革マル派機関紙「解放」中核派(革命的共産主義者同盟全国委員会)「前進」では頻繁にこれらの産別(正確には役員や執行部)を罵っています。なお、JP労組には旧・同盟系の全郵政も加わりましたが、立憲民主党支持に舵を切ったので、今後はそのような路線を進んでいくのでしょう。

それで、少し長くなりますが、その中核派の機関紙・前進に載った文章を引用してみます。
<UAゼンセンは「労働争議の根絶」を掲げ、資本の手を借りて連合内の最大労組にのし上がった帝国主義労働運動そのものだ。昨年9月の大会で、会長の松浦昭彦が安倍による自衛隊の憲法9条明記への支持を表明した。今年は「9条改憲推進」を大会決定にして、10月連合の定期大会に乗り込もうとしている>。以上ですが、このあとにも、<しかしこんな方針は現場にはまったく下ろされていない。スカスカであり、ほんの一握りの幹部が決めようとしているものでしかない。絶対反対の闘いがある限り、なんの力も持ちはしない>などと主張しています。

私はUAゼンセン大会の議案書などを読んでいないので、現職時代にとてもお世話になった会長の松浦昭彦さんがそんなことを言われたのか、9条改憲を明確に大会で決めるのかは分かりませんが、革マル派に続いて中核派が批判を本格的に始めたことは一応、注意したほうがいいと思いますし、もしかしたら、当日の会場前に中核派の情宣部隊が登場するかもしれません。

それから、写真は中核派の動画サイト「前進チャンネル」ですが、女性は洞口朋子さんで、ご両親ともに中核派のメンバーだそうです。共産党の党員や創価学会の会員では珍しくありませんが、過激派でもそんなことがあるのですね。この前進チャンネルは宣伝するわけではありませんが、けっこう面白いです。でも、後ろのポスターに「安倍・菅を監獄へ!」とありますが、どうやって実現するのでしょうか。

また、この動画の一例に“質問コーナー”があり、「平成のうちに武装蜂起する可能性はありますか」「角材や火炎瓶や鉄パイプ爆弾はどこに隠していますか?」「公安警察の顔写真について、どうやって彼らの名前を調べたんですか?」「ご近所づきあいはうまくやっていますか?」など、それなりに答えています。また、拠点である前進社(東京都足立区松江)の見学も可能だそうです。革マル派の解放社(同新宿区早稲田鶴巻町)では絶対にありえないことですが、解放社もご近所付き合いはちゃんとやっています。回覧板を回したり、お祭りの寄付をしたりですね。

なお、近年は発生していないセクト対立“内ゲバ”では、革マル派と中核派に加えて社青同解放派(革労協)間で百名近い人たちが殺されています。また、自民党、民主党(当時)の両政権からJR総連、JR東労組に相当な影響力を有すると認定された革マル派の動向も気になります。特に今年の2月以降、そのJR東労組は大瓦解状態となり、会社側の思惑とともに今後の展開が注目されます。友人の記者は、この組合は立憲民主党への支援を強めていくだろうと語っていました。

余談ですが、立憲民主党代表枝野幸男さんがかつて、革マル派から政治献金をもらったと言っている方がいますが、これは間違いで、正確には前述のように革マル派の影響力がかなりあるJR東労組からの献金です。それにしても、約800万円とは大金ですし、衆議院予算委員会でそのことを安倍首相から指摘されたときの彼はとっても焦っていました。

そして、「あなたを支援している経済団体だって、犯罪者はいるだろう」みなたいな弁解をしていましたが、支離滅裂というか、これでは彼自身がJR東労組がまさしく革マル派の支配下にあると認めていることになります。いずれにしても、安倍さんが公安当局から詳しい説明をあらかじめ受けていたことを甘く考えていたようです。「まっとうな政治」が泣いています。すみません、最後は中核派から革マル派の話題になってしまいました。

楽しい仲間たちと素敵な時間を

全国の専門店で働く仲間たちの組織である、専門店ユニオン連合会(SSUA)の事務局長である石間日出哉さん、副事務局長の伊藤直樹さん、そして、杉並区議会議員の増田裕一さんと一緒に、地元の居酒屋さんで会話が弾む、とても有意義な時間を過ごしました。

その地元ですが、地下鉄丸ノ内線の南阿佐ヶ谷駅から徒歩1分の「こたろう」さんで、私は初めて入りました。増田さんが、「すぐに満員になりますよ」と言いましたが、確かに数十分後にはそのとおりになりました。なお、予約も可能とのことでした。

そして、かなり人気のあるお店のようで、出てくる料理はすべて美味しく、日本酒の品揃えが充実していました。こんなとき、「日本酒を飲めらな~」とちょっと悔しく感じます。店内にあった「本日の地酒」も一つも分かりませんが、自宅まで徒歩で5分、これがいいですね。

来年4月の統一地方選挙が最重要だ!

国民民主党の臨時大会が今日、開催されて新しい代表が決まります。総理大臣を決めることになる自民党の総裁選挙がすでに始まっている状況ですし、沖縄県の知事選挙も同様に全国的に注目されていますので、ちょっと影が薄くなっているこの選挙とその結果はあまり注目されていないようで、一線は引いている私も少し残念です。

ただ、その可能性はけっして高くないものの、次の総選挙で野党の組み合わせはどうなっているのか分かりませんが、新しい代表が内閣総理大臣に就任することもあり得ますので、頑張っていただきたいと期待しています。特に私の友人や後輩はこの党を選択している人たちが多いのでなおさらです。

そして、政権奪取を狙う政党ですから、国会議員が中心になることは当然ですが、来年4月には統一地方選挙がありますので、衆議院議員総選挙がない限り、まずは財政的に全国の地方議員や候補者に対する支援体制をしっかりとすることが大切かと思います。

都道府県議会や区市町村議会で、苦しい選択をして国民民主党に入党してくれた同志を党内のゴタゴタや野党共闘を巡る意見の違いなどで、これ以上、犠牲にしないでもらいたいです。地方議会や個人によって事情は異なりますが、その辺りを乗り越えて、彼ら彼女らにとっては来年のことを考えれば、必ずしも有利と思えない道を進んでくれている仲間を裏切ることは絶対にやってはいけないことでしょう。

それから、この政党ではやっと、基本的な政策については大きく異なることがなくなったので、国政レベルでより現実的な対応が望まれます。もう、モリ・カケは共産党や立憲民主党にお任せし、直近の党首討論のような議論を巻き起こすべきでしょう。また、与党や安倍首相の実績もきちんと評価して、その先を「私たちだったら」と提案することも良いと思います。「アベノミクスは完全に破綻した」ではちっとも意味が分からず、かえって逆効果です。

ただ、事態は深刻であることも間違いありません。政党支持率が60名を越える国会議員がいるのにゼロとか1とかでは話になりませんし、近日中のそれにご祝儀相場を含めて上乗せができなかったら、どうしようもなくなって末期的症状になってしまいます。でも、多くの都道府県議会選挙は中選挙区制、区市町村議会選挙は大選挙区制ですから、それほどの影響は受けません。だからこそ、前述の経済的・財政的支援が重要だと考えています。

なお、皮肉でも嫌味でもありませんが、離党届を提出していた柚木道義さんをけじめをつけて「除名」にしたことは本当に良かったと思います。どっちみち、「より大きな支援が期待できる」とか言って、立憲民主党に行くのでしょう。もちろん、立民が受け入れるかどうかは別です。

あとは以前にもお伝えしましたが、山井和則さんと今井雅人さんも離党して、左派抵抗政党の立憲民主党に行かれたほうが、今よりいっぱい活躍の場が増えると思います。常に自分だけが、自分たちだけが正しいと思い、過去の出来事をすっかり忘れて、特大のブーメランが後頭部に突き刺さる人たちには国民民主党はふさわしくありませんし、もとより、国民や有権者の信頼など遠い世界のことでしょう。

小倉昌男さんが泣いている

ヤマト運輸創業家の二代目である小倉昌男さんは、運輸省(当時)や郵政省(同)などを向こうに回し、いわゆる「宅急便」事業を拡大したことで知られています。また、三越百貨店のいじめに対抗して取引停止という大英断を下したことでも有名です。

また、当初は社内労働組合をあまりこころよく思っていなかったようですが、その後、「労働組合は企業の病気を知らせる神経だ」「組合員の解雇は絶対しない」など、深い理解を持たれていました。

そのヤマト運輸労働組合も小倉さんのお考えに共鳴することにより、健全な労使関係を築き、今では当たり前になった個人宅への配送、すなわち、クロネコヤマトの宅急便が可能になったようです。

そして、彼の長男である小倉康嗣さんが会社を離れてからは、小倉家とヤマト運輸は無関係となりましたが、現在でもこの企業のホームページには小倉昌男さんの仕事ぶりが載っていますので、そのような位置付けなのでしょう。

さて、ヤマト運輸の関連会社であるヤマトホームコンビニエンス(ここの労働組合はヤマトグループ企業労働組合連合会に加盟しています)が過去2年間、法人顧客の約5万件に対して約17億円(その後31億円に)の不当な過大請求をしていたことが明らかになりました。

この事件については、国土交通省が極めて異例な立ち入り検査を行いましたが、どうも、過去の料金値上げの過程についても当局は疑問を持っているようです。この件では全国128事業所で123カ所でデタラメがありました。

ヤマトHDの社長は「組織的に指示したことはない」みたいなことを言っていますが、それでは、誰がなんの目的でやったのか、自らはっきりさせる必要があるでしょう。もしも、本気でこんな発言をしているなら、このグループのコンプライアンスはゼロではなくマイナスですね。

さらに以前にもお伝えしましたが、ヤマト運輸は昨年、宅急便のドライバーさんへの残業代230億円が未払いであることが発覚しています。今回のことも含めて、この企業グループの労働組合が不祥事を知らなかったとすれば、小倉昌男さんの言葉はないがしろにされていることになりますし、病気はけっして労組では治せません。

そして、考えたくもないことですが、知っていたとすれば言語道断、労働組合の看板を外すべきでしょう。この労組の主張には「働き方改革を実現し、明るく元気な職場環境を構築しよう」とありますので、残念で仕方ありません。

もちろん、一連の不祥事の第一義的責任は企業にありますが、現在の労使関係や組合執行部と現場組合員の風通しが心配です。小倉昌男さんが天国で泣いているようにも思えるのです。

なお、最後になって申し訳ありませんが、わが家でもお世話になっているこの会社のドライバーさんたちはどなたも感じよく親切で、仕事熱心であることも伝わってきます。彼ら彼女らには頑張ってもらいたいと心底願っています。
(写真は本文と直接は関係ありません)

大阪市・大阪ガスが初戦を飾る

<本日の記事は昨日に載せる予定でしたが、河北健診センターでのあってはならない案件があり、そのことを急いで掲載しました。ですから、本日の記事の「昨日」は「一昨日」と読み替えてください。同時に2回戦は本日午後2時から新日鐵住金かずさマジックを対戦相手として行われることをお伝えします>

この時期の風物詩になっている「都市対抗野球大会」ですが、昨日の午前10時30分から行われた「大阪ガスVS信越硬式野球クラブ」の試合を観戦してきました。大阪ガスは2年ぶりの出場で、私は今年で3回目の応援になります。

そして、結果は大阪ガスが勝利しましたが、相手の信越硬式野球クラブは長野市が本拠地で、文字どおりの地元密着野球部です。もともとはNTT信越の流れがあるようですが、企業名が付いていない数少ないチームでしょう。

また、野球や試合そのものではありませんが、大阪ガスの労働組合はUAゼンセンの加盟であり、ちなみに、会場の東京ドームの労組も同じくUAゼンセンの構成組合です。そんなこともあり、応援にはかなり力が入りました。

石河勲さんと再び現地で

 来年4月の千葉市議会議員選挙で花見川区から立候補を予定されている石河勲(いしかわいさお)さんと再び、選挙区内でお会いしました。私は同区内にある幕張駅と新検見川駅の出入り口などを見て回り、乗降客の動線、チラシ配りの立ち位置を教えてもらいました。
 それから、石河さんを支援していただいている地元の居酒屋さんに向かい、サッカー日本代表の巨大なポスターの前で、彼と彼らの勝利を祈念し、がっちりと握手をして写真を取りました。なお、両駅ともに初めて下車しましたが、先日の幕張本郷駅とは雰囲気が異なり、ゆったりとした感じでした。

幕張本郷駅での応援活動

来年春の統一地方選挙で、千葉市花見川区から市議会議員への立候補を目指している、石河勲(いしかわいさおさんの応援に行ってきました。私は朝早いのは慣れていますので、阿佐ヶ谷駅から総武緩行線一本で幕張本郷駅へ向かいました。

そして、午前7時半まえに到着し、彼と私のイトーヨカドー労組時代からの友人で、現在はUAゼンセン千葉県支部の次長をされている千頭洋一さんと3人でチラシ配りを行いました。初めて降りた駅ですが、なかなか活気がありました。

また、念願の連節バスを見ることができました。ここから海浜幕張駅などまでの路線ですが、もの凄く頻繁に発車するバスとそれを待つ利用客の多さに驚きました。車体には千葉ロッテマリーンズのキャラクターがいて、かっこいいなと思いました。

それから、この駅はJRと京成が同じ構内にあり、JR側にはかなり広い幕張車両センターもあります。跨線橋の隙間から撮りましたが、見ているだけで楽しかったですし、京成と並走する区間もいいですね。

さて、紹介が遅れましたが、石河さんは1977年に千葉県で生まれ、東海大学海洋学科を卒業、ジャスコ→イオンリテールに勤務され、組合活動で汗をかかれた方です。とても真面目で信頼できる人と私は感じました。

なお、僭越ですが、若干のアドバイスをさせていただき、これからも現地での活動をお手伝いします。それと、この日は駅頭活動のあと、時間があったので、少し足を伸ばしてみました。「京成千原線」編と「上野公園」編は別の機会にお伝えします

「あの頃は良かった」は禁句かな

二カ月ほど前にお伝えした、杉並区荻窪3丁目にあった大手化繊メーカーの独身寮が取り壊しになり、集合住宅が建設されるという記事ですが、建物の撤去が終わり、そろそろマンションが着工になるようです。写真の右側と手前には竹林があり、以前には私も管理人さんから美味しい筍をいただいことを思い出しました。

そして、中央快速線、中央・総武線、乗り入れの地下鉄東西線、始発の丸ノ内線ととても便利な荻窪駅から徒歩10分で、敷地面積は1000坪を超え、杉並区でも有数な高級住宅地に3階建て(高さ10m以下)の建物ですから、かなり高額な物件になるのでしょう。

ところで、前回は化繊メーカーと紹介しましたが、それは「旭化成」です。日本を代表するメーカーですが、東レや帝人などもいわゆる“糸へん”に関わる売上は相対的に低下しており、旭化成も戸建てやアパート、マンションなどの住宅事業、サランラップ、薬品などの構成比が増えているようです。

そして、私はこの旭化成の労働組合には大変お世話になりました。特に昭和58年に区議会議員に初当選したときは、ゼンセン同盟(当時)内の調整もあり、旭化成の組織内候補と同じくらいというか、それ以上に応援していただきました。もちろん、多くの地元の皆さんや組織の仲間たちにご協力をいただいたことを比べているわけではありません。

今では考えられないことですが、職場(組合では支部)ごとにオルグ隊を結成してもらい、支援を決めていただいた労組から提出された名簿に基づき一軒一軒回り、門脇の政治活動への理解を深めていただきました。しかも、訪問回数は1回や2回ではなく、相当な頻度でした。

このようにして、支援の度合いを増していただく活動は本当にありがたいものでしたし、留守が多いお宅には徹底して電話を掛けていただきました。これらの運動はすべてボランティアで、オルグ活動や電話作戦以外にも、政策チラシの投げ込み、公営掲示板へのポスター貼付、桃太郎(商店街での集団行進)や集会、駅頭のお手伝いなど、ありとあらゆる活動でした。

それで、タイトルのように過去を懐かしむのは良くないのでしょうが、現在では名簿提出、訪問活動、電話作戦などはかなりの制約があるとお聞きしていますし、各種集会への動員もけっこう難しくなっているようなので、それぞれの陣営もご苦労されているようです。時代の流れでしょうか。
(左側は区立大田黒公園です)

こらからも七戸淳さんと共に

 港区議会議員で副議長を務められている七戸淳(じゅん)さんが阿佐ヶ谷まで来られました。ちょうど現在は区長選挙が行われていますので、駅南口から近い選挙事務所を一緒に訪問し、田中良候補の奥様やフタッフとお話することができました。七戸さんは明治大学を卒業されて田中さんと同窓なので、そのつながりも話題として良かったです。
 そして、同じく阿佐ヶ谷駅南口にある居酒屋さんでしばし懇談しました。このお店は労働組合がUAゼンセンに加盟するモンテローザ系列ですが、まさに彼とは政党と労組の関係や、来年の統一地方選挙や参議院議員選挙のことなどを話し合いました。所属政党も決まったようで、これからも連携していきたいと思います。なお余談ですが、もちろん、会計は完全割り勘でした。

「串カツ田中」が終日全席禁煙に

私もときどき利用させてもらっている「串カツ田中」さんが昨日から全席禁煙になり、それを“記念”して、中杉通り沿いにあるお店に行ってきました。その前には杉並区議会に増田裕一さんを訪ね、ちょうど、同じ区議会議員の上野エリカさんも在室していましたので、久しぶりに情報交換もしています。

さて、店内では従業員の皆さんに僭越ですが私から、「完全禁煙にしてもお客さんは減らないですよ」「むしろ、女性客を中心に来客数が増えるでしょう」「日本人の喫煙率は僅かに2割しかないし、さらにこれから低下していきます」などとお話しました。

だからというわけでもないのでしょうが、彼ら彼女らは少し安心したようでした。東京都の条例制定前に、全面喫煙可から全面禁煙に踏み切った「串カツ田中」さんの決断を大いに歓迎します。増田さんにも付き合ってもらいましたが、いつもより、ビールもハイボールも串カツもより美味しかったように感じました。

ちょっと寂しいですね

私の30年間の区議会・都議会の議員活動は文字どおり、とても多くの地元の皆さんの応援や組織の仲間たちの支援の賜物で、数値化することは適切ではありませんが、個人的にはこれで95%、残り5%が自分の力量かと思っています。その5%の中では妻の支えが4%くらいでしょうか。

やはり、私たちの不文律は、「当選すれば皆様のおかげ、落選すれば自分の不徳の致すところ」なのです。でも、それを忘れ、回数を重ねて当選を続けていると「俺の力で当選しているんだ」とか「落選したのは党のせいだ」とか勘違いする輩がいますし、場合によっては支援団体から離反している人もいます。悲しいことだと思います。

ところで、政治家や地方議員はパーティや活動報告会などで、「皆様の物心両面のご支援をいただいて」で言いますが、この“物心両面”とは私にための言葉のようです。とりわけ、出身母体であるイトーヨーカドー労働組合とその上部団体である、セブン&アイグループ労働組合連合会にはお世話になりました。

それで、組合のことではありませんが、そのイトーヨーカドーの親会社のセブン&アイ・ホールディングスの株主総会が開催されました。そして、その場で8名の社内取締役が選出されましたが、7名の方がセブン-イレブンのご出身でした。残りのお一人は百貨店のそごう・西武の方です。

もちろん、私はその決定に何か異議を唱えるものではありませんし、このグループの圧倒的稼ぎ頭はコンビニのセブン-イレブンであることは間違いありません。青山学院大学法学部の後輩である社長は的確な判断をされたのでしょうし、コンビニプロパーの彼はもの凄いご苦労をされてきたと想像しています。

でも、イトーヨーカドー出身の私はタイトルのように少し寂しい思いですし、この会社で働いている多くの皆さんも同じ思いではないでしょうか。私はいつもスーパーはイトーヨーカドー食品館阿佐谷店、コンビニは特に事情のない限り、セブン-イレブンで買い物をしていますが、そんな気持ちになっています。

それから、上述の労働組合のことですが、その名称のとおり、グループ各社の労組で連合会を構成しています。ただ、セブン-イレブンには労組が結成されていませんので、ホールディングスとしての労使関係や交渉も少し心配です。いずれにしても、一線を引いている私ですから、戯言と捉えていただければ嬉しいです。

「ガールズケイリン」は素敵でした

競馬の騎手は知らないのですが、ボートレース(競艇)では、女子選手が男子選手に混じって普通にレースが行われていますし、もちろん、女子6名だけで走る試合もあります。一方、オートレースの人数はかなり少ないですが、競輪は100名を超える元気な女子選手が頑張っています。

それで、今回は立川競輪場に行って、ガールズケイリンを見てきました。6Rと7Rで、それぞれ、7名の選手が出場していましたが、場内の声援も「優香ちゃん、いいね!」など、けっこう優しく飛んでいました。男子の場合とは会場の雰囲気もかなり異なるようです。

ところで、女子競輪(正式名称)の歴史は古く、昭和24年から同39年まで存在してたそうです。その後、人気がなくなって廃止されましたが、6年前から復活しています。レディース競艇や橋本聖子さんの影響もあったのでしょう。なお、エキシビションとしてはこれ以前にも実施されていたようです。

そして、前述したように7車立て(男子は9車が多い)で、詳しいことは分かりませんが、自転車も男子と比べてしっかりとした作りになっているように見えました。なお、階級はいまのところ、全員がL級1班ですが、選手の数が増えていけば、上級班もできるかもしれません。

それから、当日の2レースには外国人選手が出場していました。6Rにはフランスのマチルド・グロさん、7Rにはオーストラリアのステファニー・モートンさんで、モートンさんは見事、1着でゴールしました。私も贔屓の選手を早めに決めて、応援を集中したいと思います。

また、立川は全国でも一番お客さんが多い競輪場とのことで、確かに西武園競輪場と比べても桁違いのファンでむんむんしていましたし、食堂などの店の数も同じでした。お惣菜の数もとても多く、どれも美味しそうで、写真のお店ではありませんが、フライの種類がすごく充実していて、次回はしっかりといただくことにします。

くっきりと分かれた「立民」と「国民」

政治の世界でも“まとまる”というのは良いことと思いますし、もともと同じ政党に所属したいた議員さんが多かったのですから、私など何もできませんが「国民民主党」の将来に期待させていただきます。特に来年の4月には統一地方選挙が、同7月には参議院議員選挙があり、数多くの先輩、同僚、後輩がこの党公認で立候補を予定していますので、頑張っていただきたいと思います。

それで、国政選挙の参議院ですが、私はどうしても、どなたがが立憲民主党からで、どなたが国民民主党からお出になるのか、気になって仕方ありせんでした。特に組織力、とりわけ、連合加盟の各産別の力量が投票数によって明らかになる比例代表が注目されます。

そして、今回で旧・民進党系の2党がそろったところで、すべてがそうなるとは思いませんが、かなり絞り込んだ政党選択が行われるようです。立民にしても国民にしてもそれで何の問題もないでしょう。これは、その産別(それに加盟する単組も)や組合員にとっても分かりやすくなり、良いことだと考えています。

まず、立憲民主党は左派の立ち位置から、いち早く自治労日教組などの公務員チーム、そして、左の路線が強い私鉄総連がこの党からの立候補を決めています。そして今回、情報労連(その中心はNTT労組)はどうされるのかなと思っていましたが、来年に改選を迎える方と2年前に当選された、いわゆる組織内議員お二人は立民に入党されています。

ここまでは、いずれも連合ができる以前には「総評」に所属していましたので、ある意味、当然のことでしょう。ただ、総評系の全逓と同盟系の全郵政が合併してできたJP労組はどちらの選択肢になるのでしょうか。すでに現職の参議院議員は立憲民主党に移籍しましたので、同じ組織で一人は立件、一人は国民というのは組合員が理解することが難しいと思います。

一方、国民民主党でも過去のことですが、「同盟」に所属してた産別組織内議員がまとまって入党しています。UAゼンセン電力総連自動車総連などです。あとは前回の参院選で組織内候補を落選させてしまった基幹労連は捲土重来するのか不明ですしJR総連最大の集票マシーンであるJR東労組では組合員の大量脱退が現在でも進行中ですから、かなり難しいのかなと思います。

それから、総評や同盟時代には「中立労連」というナショナルセンターがあり、そのの中核は電機連合(旧・電機労連)でしたので、こちらもどのような選択をされるのかなと思っていましたが、すべてが民間企業ですし、お二人の組織内議員は国民民主党に入党されましたので、来年夏はこの党で勝負されるようです。

やはり、政党と労組は支持協力関係にあるのですから、より政策が近い、より現場の組合員が積極的に投票したくなる政党を選ぶのが正しいことではないかと考えていますし、このことはお互いの勢力からも言えることで、すっきりします。また、政党名を意識的に隠したりせず、立民でも国民でも堂々と名乗ることも大切ではないでしょうか。
(写真出典:連合と国民民主党のホームページ)

想い出がまた一つ消えていく

写真は解体が進む化繊メーカーの荻窪寮です。最近はよく分かりませんが、かつては独身者と単身赴任者の皆さんが居住されていました。場所は杉並区荻窪3丁目、隣地には区立大田黒公園があり、近くには旧・近衛文麿邸もある区内でも屈指の高級住宅街です。ワンコの散歩コースなのですが、壊されていく光景を見て、仕方のないことなのですが、想い出が一つ消えていくような気になりました。

そして、建設計画の事前周知のお知らせには、用途として「共同住宅」となっていますし、建設主に関連不動産会社の名前がありましたので、マンションが建つことは間違いないようです。価格も近隣環境と荻窪駅まで10分程度であることを考えれば、かなり高価な設定になりそうです。名前もすごくハイカラなものになるのでしょう。

さて、私の議員時代、特に区議会議員のときには杉並区内に労働組合が「同盟」に所属する企業の社宅や独身寮が数多くありました。写真の会社の労組はゼンセン同盟(現・UAゼンセン)に加盟していますが、いつも私の選挙のとき、ここで寮集会を開催してくれました。また、道路に接する庭には「週刊民社」(当時の民社党の機関紙)の掲示板が設置してありました。

それで、ここ以外にも、東レ、帝人、日清紡、日東紡、東洋紡などゼンセン同盟関係だけでも大手組合の社宅が区内にありました。そのほか、東京電力、日産なども世帯数が多い社宅や人数の多い独身寮を所有していましたし、同盟系ではありませんが、とてもお世話になったのは、新日鉄、NTT、松下電器などで、区内に大規模な社宅がそれぞれありました。

特に日本を代表する鉄鋼メーカーは幹部社宅だけで数百世帯の家族が生活されていたと思います。組合からお預かりした名簿でご自宅を政治活動として訪問したり、労組役員さんが帯同して案内していただきました。名簿にはほとんど電話番号が記載されていて、お留守の場合は事務所に戻って連絡をしていました。その名簿にはその会社ご出身の経済団体の超大御所の方も載っていて、訪問してみると奥様が、「ハイ、ご苦労さまです。主人から聞いていますよ」と優しく応えていただいたことを覚えています。

ちなみに、“ありました”と書いたのは、上述のほとんどすべての社宅や独身寮は現在では“ありません”になっているからです。このことは銀行などの金融機関の社宅も同様で、杉並には大手銀行や地方銀行の家族寮も多かったのですが、こちらも、残っている数のほうが少なくなっているでしょう。どの企業もなかなか利益が出しにくい構造では、社宅売却はけっこう有効な手段だったのでしょうか。

さらに社宅ではありませんが、同盟系の大手自動車ディーラーのショールームの一番目立つ場所に私のポスターを貼っていただいたときは、嬉しくて仕方なかったのですが、逆にこちらが「自民党ファンのお客さんも来るのだろうけど、大丈夫かな」と思ったほどです。この組合の上部団体は一週間ほどで杉並区内の家族を含めた6百以上の後援会入会申込書を渡してくれましたし、すべて手書きで記入されていて、電話を掛けるとほぼ全員の方が、「応援していますよ」と言っていただきました。

終わりにまとめなのですが、冒頭の寮での集会、名簿、帯同訪問、電話など、今ではほどんど不可能な活動をさせていただいていました。もっとも、当時は特段、問題を発生されることではなく、どの陣営もやっていたことと思います。その後、政治活動はその範疇外なのですが、個人情報保護法などもあり、現在に至っています。

その現在ですが、名簿、電話、訪問ともにほとんどできなくなっていると聞いていますし、公営掲示板へのポスター貼付、決起集会への動員なども一部の労組を除いて、かなりきつくなっているようです。過去は労組からの提出していただいた公選ハガキだけで定数を超えてしまううというありがたいこともありましたが、今ではハガキそのものも難しくなっているようです。

労組も時代の流れなのでしょうね。私はそのような状況を経験させていただく中で、あらためて、同盟や「連合」の役員、組合員の皆さんに深く感謝申し上げなければならないと感じています。また、組合活動や選挙運動を教えていただいた多くの先輩方が、「選挙結果は組合運動の通信簿だ!」と熱心に説かれていたことが忘れられません。

日教組の的確な判断

現在はどうなっているのか知りませんが、私は日教組(日本教職員組合)の牙城の一つ「横浜市教職員組合(浜教祖)」の先生方が教鞭をとっていた横浜市立の小学校で6年間を過ごしました。中学・高校は宇都宮市立栃木県立でしたが、栃木県内の公立学校での日教組の組織率は全国最下位のようです。まるでジェットコースターのようでした。

さて、その組織率が往年と比べて著しく低下している日教組ですが、来年夏の参議院議員選挙では立憲民主党から候補者を擁立することを決めました。この組合の書記長さんは、「民主的でリベラルな政治勢力と協力関係を構築する、という運動方針にも合致する。選挙に勝つための戦略として、現段階で立憲しかないと判断した」と言われています。

極めて僭越ながら、的を射たとても正しい判断と思います。やはり、労働組合もほかの団体も同様ですが、“息の合った”政党を応援し、組織内候補であればその政党の公認で戦うことが理にかなったことでしょう。嫌々や仕方なくでは、組合員にも失礼ですし、第一、選挙戦に力が入りません。

かつて、政党名をできる限り表に出さない参院選もありましたが、それでは何のために選挙をやるのか分かりません。人生でも組織でも良いときもあれば、そうでないときもあり、その度にフラフラしていたのでは、政権に返り咲くことなど夢のまた夢でしょう。

また、日教組は拉致問題について、「北朝鮮の国家犯罪は過去の日本の朝鮮統治で相殺される」と主張していました。今は少し変わったのかもしれませんが、基本的認識は同じでしょうし、北朝鮮に対してもシンパシーを維持しているようです。私がもっともお世話になったUAゼンセンが積極的に拉致問題解決署名などに取り組んでいるのとは対照的です。

それから、同じ連合構成組合ではいち早く私鉄総連が立憲民主党公認で擁立することを決めていますし、自治労も現職はすでに立民に移籍し、新人も同党から立候補することや、日教組の女性現職議員の同党への移籍は時間の問題でしょう。JR総連も同様の選択をすると思っていたのですが、JR東労組のお家騒動が激しく、このままでは捲土重来は難しくなったようです。そのことは別の機会に3回目としてお伝えします。

いずれにしても、繰り返しますが、完全ではなくても相思相愛で労組と政党が協力して選挙を戦うことが大切です。その意味では立憲民主党はもう少し立ち位置を左側に移動したほうが良いような気もします。そうすれば、さらに現場の組合員の選挙に対する気合いが増すと思いますし、例えば、組合員の友人とか親戚とかにも協力を取り付けやすくなるでしょう。

最後になりますが、私鉄総連のある幹部が言っていました。「前回は社民党から民進党に切り替えたが、それでは、組合役員や組合員の士気は上がらなかった。敗北したのは当然だったかもしれないが、今回は来年に向けて本部も地方も盛り上がっている」と。これが本音、これが現実でしょう。あとは民進党と希望の党との合併がどうなるのか気になるところです。でも、残念ですが、党名を変えても支持率は上がらないように思います。
(写真:千代田区一ツ橋にある日本教育会館 この6階に日教組の本部があります。出典:Google Earth)

JR東労組の脱退者は過半数を超えた模様

少し前に「JR東の労使関係が完全に破綻か」とのタイトルで駄文を載せましたが、その中で登場する私の友人の見立てを公安関係者に見せたら、「このボリュームでよくまとまっていて、分かりやすいです。どこに所属している方ですか」と聞かれましたが、もちろん、答えませんでした。同じ組織の方ですとちょっとまずいですからね。

さて、JR東はダイヤ改正も終わり、その現場での評価はいろいろあるようですが、春闘も決着しました。茶化すつもりはまったくありませんが、「組合を脱退すれば6千円のベア獲得だ!」と揶揄する意見もあると聞いています。6千円は組合費のことでしょう。ちなみにJRは過去、公営企業体だったこともあり、現在でも“オープンショップ制”です。

それで、報道がほとんどなく不思議なのですが、気になるのは脱退者の数でしょう。依然として情報は交錯していますし、脱退届を分会や支部単位で一括保留しているところもあるようなので、正確には分かりませんが、どうやら、過半数(2万2千名)は超えたようです。前述のようにダイ改と春闘が一段落しましたので、今後、脱退のペースが上がるのか、落ち着くのか余談を許しませんが、個人的には拍車がかかると思っていますし、東労組の牙城である乗務員職場(運転手&車掌)でも脱退が始まっているようです。

また、そうなると、「新しい組合が立ち上がるのか?」がさらに気になりますが、今のところ、目立った動きはないようですし、会社も不当労働行為を恐れていますから、しばらくは様子眺めなのでしょう。言っても詮無いのですが、脱退者の受け皿として、JR連合系の組合(ジェイアール・イーストユニオン:僅かに130名)の影響力がほとんどないことが痛いです。

一方、国労(東日本本部)が俄然元気になってきました。運動論はともかくとして、民営分割化のときにあれだけの抵抗をして組合員が激減しましたが、今でも4千人以上の組合員が残っていることに驚きましたし、当局の国労に対しての態度も浦和電車区事件あたりから変化しているようです。また、国労が最近、「国労呼びかけチラシNo.3」を出しましたが、そこにははっきりと“差別はなくなり加入者増加中!”と書かれています。実際、助役などに昇進することも増えているとのことです。

“増加中”といっても、ここ30年間で約200名ですから、全体では微々たる数字ですが、東労組の組合員の半分くらいは過去に国労に所属していましたので、在職の長い人たちは国労に戻っている可能性もあるでしょう。ちなみにその同じチラシには、「国労も動員などをお願いする事はあります。しかし強制や、不参加などを理由に追求することはありません」と書いてあり、不謹慎ながら失笑してしまいましたし、東労組を脱退したときに賃金から組合費控除を停止する方法も丁寧に解説されています。

さらに、革マル派と鋭く対立する中核派の影響力が強いと言われている千葉動労(国鉄千葉動力車労働組合)ですが、会社への批判は相変わらず凄まじいものの、東労組が減退する状況に、「この日が来るのをずっと待ってきた。いよいよ俺たちが本領を発揮する時が来た。闘う時は今だ!」と嬉しさを隠しきれないようです。確かに30年は長かったでしょうが、ほかの地域の仲間を含んでも175名ですから、組織拡大はかなり難儀かもしれません。

それから、JR東労組本部、東京&八王子&水戸地本、高崎地本、東北3地本、横浜や千葉などそのほかの地本の立ち位置がけっこう変化しています。再度、友人に確認したのですが、彼は「これは革マル派独特の戦術で、今後、どのような展開になっても、革マル派の影響力を温存できるように動いている」と言っていました。

感心してはいけないのでしょうが、民主党政権、自民党政権のどちらからも、「JR総連とJR東労組内には、影響力を行使し得る立場に革マル派活動家が相当浸透していると認識している」と指摘されるだけあって、組織温存を最優先でやってきたことはさすが思ってしまいます。そう言えば、最新刊の警察庁“回顧と展望・警備情勢を顧みて”にも同様なことが記載されています。

最後になりますが、来年の参議院議員選挙のことです。JR総連やJR東労組は組織内として「田代郁(たしろかおる)」さんを2016年に当選させましたが、一昨年の同選挙では落選してしまいました。来年夏の参院選へ向けて捲土重来を目指されているようですが、立候補するのかどうか、どの政党で戦うのか注目されます。私は立憲民主党で勝負することが一番いいと考えますが、その立憲民主党の代表である枝野幸男さんは件の政府答弁書に経済産業大臣として閣議署名していますので、悩ましいところかもしれません。

また、彼は松崎明さん(故人)の秘書をされていたそうですが、実際には敵対するセクトの襲撃から松崎さんの身を護るボディーガードだったと、ある公安関係者が教えてくれましたし、民営分割化の前後、動労出身の役員の盾となって鉄労(鉄道労働組合:民社・同盟系)の人たちが移動などのとき、嫌々付き添わされていたとも聞いたことがあります。

もちろん、私にはそれらの真意は分かりませんが、そんなことも含めて、JR東の労使関係から目が離せません。これからの推移によっては、JR北海道、同貨物、JR総連に加盟するJR関連企業の労組にも大きな影響が出る可能性が高くなるでしょう。それにしても、あのとき、鉄労出身者にもう少し指導力があったら、こんな悲惨なことにはなっていなかったと悔やまれます。

もう、JR東日本・東日本旅客鉄道株式会社を一流企業と称することは無理がありますし、この会社はお金を儲けることしか考えていないようです。ですから、就職を目指している学生にもあまり人気がありませんし、現在は労使関係のドロドロを報道されることを会社が抑えているようですが、いずれ明らかになれば、利用者や学生からさらに敬遠されるでしょう。結局は会社内エリートが自己保身のために、指摘されるような組合と馴れ合ってきたことが一番の原因だったという見立てに私は納得してしまいます。
(写真:メーデー中央大会で情宣活動を行う革マル派)

JR東の労使関係が完全に破綻か

状況がかなり混乱していて、正確なところは分かりませんが、JR東労組の組合員が大量に脱退していること、会社(東日本旅客鉄道株式会社)と組合との関係が破綻してしまったことは事実のようです。以下、労組問題や公安事情に詳しい友人の見立てです。なお、前提としては先日もお伝えしたとおり、この組合には相当数の革マル派の同盟員が指導的立場で影響力を行使していること、しかも、その見解は自民党政権でも民主党政権(当時)でも明確に認めていることです。また、革マル派の正式名称は、「日本革命的共産主義者同盟革命的マルクス主義派」で、警察は「極左暴力集団」としています。つまり、世界最大級の旅客鉄道企業内の圧倒的多数組合が革マル派に実質的に支配されているということになるでしょう。関係者からは極めて異様な事態で指摘されているようです。そして、こんな重大なことが起こっているのに、ほとんど報道さていないことも同様に異常です。

まず、31年前の国鉄民営分割化のときの当時の国鉄と労組の思惑を一致させたことが、今起きていることの最大の原因だろう。当局はうるさい国労(国鉄労働組合)を少数派に転落させたかったし、今のJR東労組の主流派を占めている旧・動労(国鉄動力車労働組合)は当時から革マル派の影響下にあり、その独特な組織温存体質から、民営分割化に積極的に協力した。つまり、利害が完全に一致したということだ。それからいろいろあったが、今日までその関係がダラダラと続きていた。しかし、会社は東京五輪や社長の経団連副会長就任のこともあり、端的に言えば、過激派に支配されたこの組合を潰したかったと思われる。

詳しくは検索していただきたいが、十数年前に発生した「浦和電車区事件」を契機として、それまである意味、東労組を利用してきた(その逆も)会社もさすがにおかしいと感じ始めて、労務政策を少しずつ転換してきた。そして昨年、労組がスト権投票(実際にはみたいなもの)を実施して、今年の春闘はそれを背景に交渉を有利に進めようとしてきた。

このストは対象職場を限定したもので、電車が止まって利用者に迷惑をかけるものではなかったが、会社はここぞとばかりに、「(ストは基本的に封印している)労使共同宣言を踏みにじった。宣言は失効だ!」と労使交渉で明言した。なお、先日の富田社長の記者会見でもこのことは触れられていたが、なぜか、ホームドアのことばかりが報道されていたのは解せない。

労組も当初はある程度、ストは見せかけだったので、会社の強硬な姿勢は予想できなかった。これはまったくの読み違いであり、戦術の決定的なミスで、ここから組合員の大量脱退が始まった。それまでも、度を越した選挙運動や平和行事への参加、運転職場(運転手と車掌)への極端な優遇などで、つくづく嫌気が差していた多くの組合員は起こっていることを見て、読んで、会社も(脱退した)組合員は全力で守ると遠回しに言い始めたこともあり、その動きが加速している。

それでは、どのくらいの組合員が脱退しているかだが、正直なところ、情報が交錯していてはっきりとは分からない。それでも、選挙速報ではないが、“過半数に届く勢いか”という趨勢のようだ。ただ、過半数を越えればさらに雪崩を打っていく可能性は否定できない。ちなみに、会社の直近の有価証券報告書によれば、JR東労組の組合員数は4万4千人弱である。

現在のところはJR東内に新しい労働組合を動きはないし、脱退した組合員が既存の他労組に加盟はしていないが、4月には新卒を迎えることもあり、いつまでもこんな状況が続くとは思えない。JR東には穏健派のJR連合系の労組もあることにはあるが、今まで東労組の占有率があまりにも高すぎたので、少なくても当面はその受け皿にはなりえない。もしかしたら、社員会や社友会ような組織が立ち上がる可能性はある。

脱退は個人、分会、支部、地方本部(地本)など地域、運転、駅、設備、検修など職種でバラバラに行われているが、それそれの現場組合員はもの凄い疑心暗鬼に陥っている。また、高崎地本のよう一括脱退をもくろんでいるところもあるようだ。また、本部や東京や八王子地本のイケイケ路線は事実だが、東北3地本や大宮地本などの本部批判派を良識派と見るのは間違いで、JR東労組内で、稀有な指導者だった松崎明さん(故人・革マル派ナンバー2)の考え方、つまり、「松崎さんだったら、どのように行動しただろう」との解釈を巡っての争いに過ぎないし、もしかしたら、それすらも巧妙な戦術で、仮に本体が弱体化しても、いくつかの地本などが生き残り、革マル派の影響力を引き続いて温存する可能性もある。

実際、JR総連(東労組の上部団体)運動の歴史では、坂入さん監禁事件、九州労の集団脱退など不思議な動きを繰り返したし、活動方針は東労組の大会や執行委員会などで決まっているのではなく、目黒駅近くにあるさつき会館(動労会館)内に法人登記されている「一般社団法人 国鉄・JR労働運動研究会」ですべてが決定されている。まさにここが、JR内革マル派が主導権を掌握している団体である。さらに、本家革マル派の政治組織局や中央労働者組織委員会が関与している可能性も大である。ちなみになぜか、革マル派の機関紙誌「解放」や「新世紀」には彼ら彼女らが声高く誇るべき組織力の結晶・JR総連、JR東労組の記事は一行も登場していない。

今後の展開は予断を許さないが、脱退した組合員が東労組に次々と復帰するようなことが万が一にもあれば、これからの少なくても10年間、会社は人事権を含めて組合の言いなりにならなればならず、方針を後退させることはありえない。官邸筋辺りからも、「絶対に妥協するな!」と強く言われているはずだし、特に革マル派に対しては堪忍袋の緒が切れたと言ってもいいだろう。ただ、民営分割化からのお金儲け第一主義は労務政策とは関係なくやり過ぎであろう。

東労組は民営分割化以来、当局と協力して行動してきたが、前述の浦和電車区事件あたりから“やり過ぎた”と思う。また、松崎明さんが死去してから、コントロールが効かなくなったため、結果的に今回の騒動になってしまった。このまま進むと、31年前に国労の組織人員が壊滅的に減少したように、今度は東労組がそうなることもありうる。まさしく因果応報だろう。

それと、組合費が入ってこないので、財政的にもかなりきつくなるだろうし、労組専従者も職場に戻りたくても、その職場はどこにもないという状態もありうる。特に過去の違法ストや浦和電車区事件で懲戒解雇になった人たち(通称:首なし役員)は、現在では組合費から給料が払われているので、組合員の分母の数が減り続ければ、残留した人たちの一人あたりの組合費がけっこうアップになる可能性が高いし、救済カンパも増えるかもしれない。余談だが、当局が首なし役員を関連会社などで雇っていた驚くべき蜜月時代もあったが、今ではどうなっているのかは分からない。

以上ですが、私には「なるほどな」と思うことも多いし、「そうだったんだ!」と意外な内容もありました。もちろん、友人の分析が的を得ているかどうかは分かりませんが、どちらにしても、JR東の労使問題から目が離せません。その行方によっては、同じく革マル派が浸透していると言われている上部団体のJR総連はもちろんですが、JR北海道、JR貨物にも大きな動きがあるかもしれません。

追加になりますが、友人の言葉を借りれば、“イケイケ路線”の東京、八王子、プラス水戸地本は都県の労働委員会に不当労働行為救済の申し立てを行ったようです。もう、会社とJR東労組の円満解決は完全になくなったでしょうし、もしかしたら、労組内強硬派はストライキを本当に打ってくるかもしれません。友人は、「この混乱が一段落するまで、ほかの交通機関を利用できる移動のときは、できる限りJR線は使わない」と言っていました。

この時期、賃上げ交渉など本来の春闘もやっているので、労使ともに難儀だなと思ってしまいますし、気のせいかもしれませんが、国労の「組合員並びに社員の皆さんへ」の文章がまともに見えてきました。政治的取り組みなどは私のそれとはまったく異なるので、何だか不思議ですね。しばらくは原因不明の鉄道事故が発生しないことを祈るばかりです。

(写真:ヘルメット姿の2枚の写真の1枚目は過去の動労の集会、2枚目は革マル派のデモの様子で、後者は革マル派機関紙「解放」からの引用です。当時は労働者・反戦青年委員会は白メットに青テープ、学生・全学連は赤テープでした。絵解きのない山手線の写真は内回りの新宿駅ホームで撮りました。午前10時前後に続けて到着した5本の車掌さんは全員が女性でした)

JR東労組は革マル派が支配?

民進党参議院議員の川合孝典さんの「JR総連系労組への浸透が指摘され続けている革マル派の現状と実態に関する質問主意書」に対して、政府は「JR総連と東日本旅客鉄道労働組合(JR東労組)内には、影響力を行使し得る立場に革マル派活動家が相当浸透していると認識している」を主旨とする答弁書を決定しました。

実は今から8年前と7年前にも同様な質問と答弁が行われています。このときの質問者は自民党の衆議院議員で、答弁者が内閣総理大臣の鳩山由紀夫さんと野田佳彦さんでした。今回は前述のように質問者は民進党で、答弁者は安倍晋三さんです。つまり、質問者が現在の与党でも野党でも、答弁者の総理が民主党(当時)所属でも自民党所属でも、質問者が衆議院議員でも参議院議員でも、政府の答弁はまったくブレずに同じということになります。

また、川合孝典さんは連合最大産別のUAゼンセンのご出身ですが、JR総連も連合の加盟団体です(その下部団体のJR東労組も)。そして、私も何回がお伝えしていますが、革マル派は機関紙「解放」で、これまた何回もUAゼンセンを批判しています。ちなみに、先週号の解放にも“安倍式改憲案を支持するUAゼンセン指導部”とのタイトルで記事が載っています。旧・同盟系の産別を繰り返してあげつらうことは極めて異例でもあります。

さて、民主党(当時)も自民党政府も認識している革マル派によるJR総連や同東労組(今回はこれに加えてJR北海道労組も)の“相当浸透”ですが、実態はどのくらいなのでしょうか。もちろん、明確な数字を把握しているわけではありませんが、公安関係者の方々にお伺いすると、革マル派の構成員は5千名少し、JR内のそれは800名程度ではないかとのことです。

そこで、疑問が湧いてきます。連合の公式発表によれば、JR総連の組織人員は約5万3千名、東労組のそれは会社の有価証券報告書によると4万4千名弱となっていて、かなりの割合がJR東所属の組合員となります。それでは、5万以上の労働組合を千人以下の活動家でコントロールできるかということです。

私は同盟系での活動経験しかありませんので、階級的、旧・公社系労働運動のことは分かりませんが、国鉄OBの皆さんにお聞きすると、“十分可能で、実際に革マル派は今までも、現在でもしっかりと組合を指揮下に置いている”と異口同音に言われています。続けて、“それは革マル派の組織力もあるが、会社の責任も大きい”と無念そうに話されていました。

しかし、その会社も労務政策を大きく転換させているようで、今後のJR東の労使関係から目が離せませんし、この組合では組合員が大量脱退しているとの情報もあります。これが事実とすれば、連合内のJR連合と対立するJR総連の立ち位置にも大きな変化があるかもしれません。

なお、上の数字を見ていただくと分かるのですが、JR総連内では圧倒的に東労組の組合員が多く、それ以外では、文中の北海道、元々の運転職場であるJR貨物が革マル派の影響力があると言われているようです。逆に言えば、東海、西日本、九州、四国でのそれは限られているか、ほとんどゼロということでしょう。4つの組合は「JR連合(約8万名)」が完全なメジャーになっています。

今日の記事の最後になりますが、答弁書にはこの党派について、「共産主義革命を起こすことを究極の目的としている極左暴力集団であり、周囲に警戒心を抱かせないように党派性を隠して基幹産業の労働組合等各界各層への浸透を図っている」とあります。

世界最大級の旅客鉄道会社の労組がなぜ、革マル派の強い影響下にあると政府が公式に指摘しているのか、立憲民主党代表の枝野幸男さんとJR東労組や革マル派との関係などは次の機会にお伝えしたいと思います。

(写真出典:Googleマップ 新宿区早稲田鶴巻町にある革マル派の解放社ビル。拠点と言っても“公然部門”のそれで、非公然部隊のそれはどこになるのか分かりませんし、警察ががさ入れしても、組織を分析できる資料などはまったくありません。下2枚の写真はイメージで、本文とは関係ありません)

「自治労」の賢明な判断

先週にお伝えしようと思っていて忘れていました。それは、全国の自治体(都道府県や区市町村など)で働く人たちの労働組合・自治労(全日本自治団体労働組合・約79万人)が、来年の統一地方選挙や参議院選挙では立憲民主党支持を決めたことです。もちろん、今ある民進党への支援も継続するそうですが、残念ながら、希望の党はほぼ蚊帳の外のようです。

それで、とても僭越ながら、まさに時代と状況を読んだ賢明な判断であると思います。この組織の責任者の委員長さんは、「立憲の綱領、基本政策は自治労の政策、運動方針とおおむね一致できる」と言われていますが、組合員を代表した率直なお考えでしょう。原発や辺野古移転、安全保障問題、憲法改正など、私の考えとは大きく異なりますが、この辺りの政策も両者は一致しているようですから、整合性や今後の取り組みにも齟齬が出ることはないでしょう。

しかし、今回の決定は特段驚くことではありません。昨年の総選挙で彗星のように現れた立憲民主党ですが、その選挙のとき、物心両面の援助をしていたのは自治労と言われていますし、組織内参議院議員の江崎孝さんはすでに民進党からこの政党に移籍しています。自治労こそが最大の立役者であり、政党に対して口だけ大将で、「俺たちが応援してやってんだ!」と言って、その実、ほとんど何もやっていない組織とは比べようもなく立派です。

また、ほかの産別のことはよく分かりませんが、日教組や旧・三公社五現業系の組合も自治労のあとに続くかもしれません。今年は国政選挙がありませんから、立憲民主党の人気がさらに上昇することは難しいと思いますが、一定の支持率は維持するものと思います。だから、各産別の命運をかけて戦う参議院選挙では、この党からの立候補がかなり効果的と感じます。

実際、民間大手の私鉄総連はその選挙で組織内候補者を立憲民主党から擁立することをいち早く決めました。一昨年の参議院選挙では社民党を見限り、民進党(当時)から立候補しましたが、「これでやっと、俺たちと同じ考えの政党で選挙を戦える」と幹部の皆さんの喜びが聞こえてきそうです。私鉄総連の政策はかなり左派的なので、参議院選挙に向けて組織の内部が盛り上がっていくことは確実です。

そして、何度も恐縮ですが、立憲民主党は日本社会党の再生ですから、自治労の活動方針とも完全とは言えないまでも、その相性は委員長の発言通り、相思相愛といっても間違いではないと考えます。やっぱり、この辺は大変重要なことで、お互いにスッキリしたと思われているのでしょう。

政党は労働組合の下請けではありませんし、労働組合は政党をコントロールすることはできません。両者はあくまでも支持・協力関係を維持していくことが大切でしょう。これを踏み外すと日本共産党みたいになってしまいます。実際、共産党は労組内で影響力を排除されそうになると、躊躇せずに分裂させ、自分たちがコントロールできる新組合を作ってきました。

政党や労組だけのことではありませんが、いつまでも自分たちの主義主張と異なる政策など掲げるところを応援する必要はないでしょう。身体にも良くないことですし、それは結局、現場で働く組合員の期待を裏切ることになってしまいます。今回の自治労の決断はその意味でも正しいものと思います。(写真:Googleマップ)

ストライキの準備を怠らない

今日のタイトルでは、「労使協調路線が基本の門脇は左旋回したのか」、「民社・同盟育ちの門脇の発言か」などと声が聞こえてきそうですが、もちろん、そうではありません。人の考え方はそう簡単に変えるべきではないでしょうし、実際、そんなに単純に変えられません。思想とか信条とかは特にそうだと思います。

私は長い間、特に議員活動に入る前には、旧・同盟系の産別(産業別組合連合体)と単組(企業単位組合)で、多くの先輩の配慮もあり、労組専従も務めさせていただきましたし、議員に就任してからもその基本路線に変更はありません。現在は一線から引いていますが、それはまったく同様です。

ですから、労組というか、労働者のいわば最後の権利であるストライキ(争議権)については、組合員の意見(投票)をきちんと集約して、執行部も慎重の5乗くらい慎重に行使しなければならないと考えてきました。もう少し分かりやすく申し上げれば、「ストライキはできる限りやらないほうがいい」となります。

でも、今年は少し状況が異なっていて、“官製春闘”などいう嫌な言葉が独り歩きし、政府が経済界に賃上げを要請し、さらに加盟企業にそれをお願いしています。春闘を巡る風景もずいぶん変わってきたなと思います。であるとすれば、現場で働いている組合員の皆さんの意識も変わりつつあるのかなとも思います。

ここのところがけっこう大切で、先日もお伝えしましたが、春闘が一定の時期に終わったとき、組合員が組合や執行部に抱く想いがどうなっているのかです。官製春闘とは今年こそお別れしなければなりませんし、繰り返して恐縮ですが、「やっぱり、うちの会社に組合があって良かった!」と思ってもらう絶好の機会でしょう。

それが逆になってしまえば、組合運動は文字どおり、冬の時代に入ってしまうのではないか、組合員から信頼を失ってしまうのではないかと危惧しています。昨年夏、宅急便大手企業で230億円もの残業代未払いが明らかになりました。その会社の労務方針が大問題ですが、同時に労組がそのことを知っていても、知らなかったとしても、どちらにしても大問題で、“誰のための組合なのか”との批判は免れないでしょう。

さて、ストライキは前述のとおり、できるだけやらないほうがいいのですが、いつでもその準備をしておくこと、とりわけ、春闘時にはそれを怠らないこととはまったく矛盾しません。経営者が「うちの組合はストなんて絶対にやらないから」と、表現は良くありませんが、なめられたら終わりです。そのことは、結果的に企業の発展を阻害するものでもあります。

また、“ものづくり”ではありませんが、ストライキの技術継承も重要ではないでしょうか。これはストを経験していない組合も同様で、経営者が著しく組合要求に理解がなく、組合を敵視する(残念ですが、そのような人たちも少なくありません)とき、「さあ、ストライキで闘うぞ!」と立ち上がっても、やり方が分からないでは話になりません。ストを打つということはけっこう難しいことで、会社側の悪徳労務屋や組合潰しを生業としている弁護士とも対峙しなければなりません。

この辺りのことは、単体の企業別労組が主体的に行うものでしょうが、やはり、上部団体や連合などのナショナルセンターの地域組織のお手伝いが必要です。その意味でも、特にストライキということではありませんが、産別と連合の各地域組織の役割はいつになく重要になっているような気がします。

最後になりますが、労働組合の組織率は17.1%まで落ち込み、6年連続で過去最低になったそうです。これでは、自民党の小泉進次郎さんはますます調子に乗って、連合批判を強めるでしょう。限りなく面白くないことですし、生意気な言い方ですが、あの演説を聞いて悔しがらない人に労組リーダーを務める資格はないように感じます。

連合も加盟産別も一所懸命に仲間を増やす活動をしているのでしょうが、自民党に対して、経済(経営)団体に対して、経営者に対して、本質的な強さを見せていかなければならないでしょう。それが結果的に、良好な労使関係を作り、生産性を上げる王道のように思います。リストラを得意げに実行する経営者、会社の労務部門の出先になったような労組に明るい未来などあるはずがありません。
(写真は昨年の連合中央集会)

頑張って!立憲民主党

結党に至った経緯はともかくとして、立憲民主党は僭越ですが、なかなか“筋”を通していると思います。何回かお伝えしているように、わが国には日本社会党が解党してから、国政に影響力を及ぼすことができる共産党以外の代表的な左派政党ありませんでした。ただ、残念なことに、先日の朝日新聞の世論調査でも支持率が選挙直後から半分になってしまいました。

さて、皆さん、何を勘違いされているのか、野党なのに“われこそが保守だ”なんて言い始めていたことにはすごく驚いて(今風には“違和感を感じる”)いましたが、やっと、有権者の方々が安心して共感できる、選挙で投票できる政党の登場でしょう。また、結党時の対応の素早さは話題になりましたが、その資金は全国自治体の職員で構成する組織が負担した可能性があると、その世界に詳しい友人が教えてくれました。ただ、事実のほどは私には確認できません。

それで、政策もさらに左派の分野に踏み込む必要があると考えています。その点では4年前まで憲法9条の改正と集団的自衛権が必要だと言っていた枝野幸男さんは、ご自分の理念を完全に封印して戦術的に舵を切ったようです。このとき、共産党は彼のことを裏切り者みたいに攻撃していましたが、現在では嬉しそうに“野党共闘が一番”とコペ転しましたので、共産党は息が合っている、合っていて欲しいと念願しているのでしょう。

そして、28日に発表された基本政策では、アメリカ軍の普天間飛行場の辺野古移転については、「再検討して、ゼロベースで見直し」としましたし、原発政策に関しても、「一日も早く原発ゼロを実現する」と民進党(当時)のそれから飛躍的に踏み込んでいます。原発ゼロ基本法も制定するそうですし、文字どおり、日本社会党の再来で、その世代の大きな応援が見込まれます。

また、“リベラル”という言い方はそろそろ止めたほうが良いと思います。この国でリベラルは自民党左派のことのような気がします。例えば、河野洋平さん、野中広務さん、加藤紘一さん、福田康夫さんなどに代表される人たちで、彼らの多くは親中派で政権内部において外交と防衛を中心に汗をかいていました。現在の安倍政権を目の敵にしているのは当然です。

話題は戻りますが、野党は野党らしくないと存在価値がないでしょう。私の考え、とりわけ、安全保障(防衛)や憲法のことは大きく異なりますが、お世話になった先生方、友人の地方議員など、少なくない人たちがこの党に参加していますし、民進党(当時)の事務方責任者もいち早く、10名以上の職員を引き連れて移籍しています。職員にまったく人気のない希望の党とは対照的です。

それも、旧社会党というか、向坂逸郎さんの理論で構築されている社会主義協会や社会主義青年同盟(社青同)協会派と呼ばれる組織のご出身ですから、文字どおり、市民活動家とともに左派の正統派になるでしょう。ただ、前回もお伝えしましたが、この人たちがあまり国会の中まで入っているとちょっと心配だという意見もあるようです。

一方、本家民進党と希望の党はどうしちゃったのでしょうか。数十人の国会議員がいるのに支持率が1~2%で、公明党や共産党に抜かれてしまいましたし、これからの合流や統一会派戦術で支持率がアップすることは残念ながらないでしょう。代表の大塚耕平さんは優しい方だと思いますが、同じく代表の玉木一郎さんが獣医師会の政治連盟から多額の献金を受け取っていたことが少し気になります。

それにしても、統一地方選挙まで1年半を切りましたし、参議院選挙もあと2年ありません。自治労や日教組など出身の民進党参院議員が立憲民主党に移籍することはまだまだあるのでしょうが、同じ連合組織内議員でも旧・同盟系の皆さんがどうするのか、とても心配です。私自身はお世話になってきたUAゼンセンの新人候補者を応援させていただきます。

以前にもお伝えしたように、少し前まで同志であったのに、お金、総支部長、地方議員のぶん取り合戦をすることは結果、自民党と連立政権を喜ばせるだけと思います。かといって、それぞれの連携組み合わせも今となっては難しいのかなとも思いますし、このままですと、近親憎悪が強まっていくのではないかと危惧しています。

最後にとても生意気なのですが、立憲民主党に一つお願いです。それは、野党ではありますが、どうか、国益(言い換えれば、国民の生命と財産を守ること)を大切にしていただきたいと思います。特に安全保障政策では、少なくてもわが国に対して敵対意思を持っている国や勢力を、それが結果的であっても利することのないように発言、行動していただきたいのです。わがままを申し上げますが、どうぞよろしくお願いいたします。

特に自衛隊に関しては、現行憲法第9条をどのように読んでも、あるいは解釈しても、多くの憲法学者が指摘しているように違憲であることは間違いありません。しかし、幸いなことに立憲民主党の多くの国会議員の皆さんは自衛隊の存在はこのままで良いと言われています。先日も党最高幹部のお一人が、「国民も私たちも問題ないと思っているのですから、このままでいいじゃないですか」と答えていました。

けれども、これでは“立憲”に反することになってしまいます。自衛隊は明らかに違憲であり、将来的には解体しなければならないと言っている共産党は論外ですが、やはり、合憲の組織にしなければ、時の権力により自衛隊がもて遊ばれる可能性がないとも言えません。そのためにも、立憲の趣旨からも、きちんとした手続きを経て、自衛隊を誇れる実力組織にしなければならないでしょう。

いずれにしても、ここに来て、蓮舫さんと山尾志桜里さんという二枚看板が加わった立憲民主党には頑張っていただきたいと願っています。蓮舫さんは先の総選挙でも立憲民主党公認候補者の応援をされていました。しかし、山尾さんは度々、特大のブーメランが突き刺さっていますので、この党の支持率がさらに下がらないか心配です。

「官製春闘」を打ち破れ!

今日のタイトルは何やら新左翼機関紙の見出しみたいになってしまい、申し訳ありませんが、私が少し気になっているのは、マスコミがためらいもなく、“官製春闘”という造語を使っていることです。連合会長の神津里季生さんも「抵抗感がある」と言われていますし、多くの労組役員や執行部の皆さんも同じ気持ちと思います。

それで、とても残念なのですが、その官製春闘の傾向は今年、特に強まっているように思います。第一には首相の安倍晋三さんが具体的に“3%”という具体的な数字を示して、経済界と労働界に強く要請したことです。次にそれを受けて、経団連は傘下の企業に同じことをお願いしました。

ここまででも異例のことなのですが、今度は経団連がそれを文書にする方針案をまとめたということです。春闘に向けての基本指針となる「経営労働特別委員会報告」のことなのでしょうが、いくら総理大臣の要請といっても、以前は“できるだけ賃上げ率を低く押さえる”ことが任務みたいな経済団体だったわけですから、驚くべき方針転換でしょう。

しかも、働き方改革で労働者の残業代が減少することの対策まで提案していますし、パートさんなど非正規雇用社員の労働環境を向上するため、“同一労働同一賃金”への取り組みを上げて、何と!「正社員との不合理な処遇格差の解消を徹底する」とまで主張し始めました。あとはそれらをきちんと実現してもらわなければなりませんが、ここまでくると、労働組合の議案書に書いてある内容とほとんど差異はありません。

私は労使対等(あるいはやや緩く“労使協調”)という思想で産別や単組でも活動してきましたので、それがどちらからの提案や要求であれ、お給料が上がり、時短や休日増加などにつながれば、それで良いと思っています。もちろん、生産性を上げていくことも重要です。

そして、今から予想することは不謹慎なのですが、来年の春季生活闘争が終結したとき、現場で一所懸命に働いている組合員の皆さんが、結果をどのように考えるのか、捉えるかがとても気になります。その意味でも、官製春闘などという嫌な響きから脱するためにも、連合とそこに結集するすべての産別の執行部の皆さん、役員の方々のご奮闘を僭越ながら、大いに期待させていただいています。

やはり、何としても「今年の賃上げは組合が頑張ってくれた!」と感じてもらわなければなりません。間違っても、「な~んだ、安倍さんの思惑どおりになっちゃた」では官製春闘が定着してしまいますし、ここで状況を打ち破らなければ、労働組合(運動)が冬の時代に入っていってしまうような気がします。

最後に神津会長の一言を載せさせていただきます。「(賃上げなどは)労使交渉でしか結果は得られない」。官製春闘は来年春でお別れしなければならないと思います。政府や経済界が提唱する3%以上の大幅賃上げを勝ち取ろう!今こそ、連合運動の底力を発揮する絶好のチャンスだ!
(写真:今年2月の連合中央総決起集会・連合ホームページから引用)

大幅賃上げを勝ち取ろう!


羽田空港からの“タクシー定額料金”はなかなかお得感があっていいですね。先日、台湾から帰国し、いつものようにこのタクシーで自宅まで送ってもらいました。そのときの会話です。


「乗務員さん、もしかしたら、営収(営業収入:売り上げのこと)が少しずつ上がっているのではないですか?」
とお聞きしました。営収というフレーズはこの業界以外には使いませんので、私のことを関係者と思われたのでしょうか。「ええ、実はじわじわと増えています」と答えてくれました。


そして、このタクシー会社の労働組合は連合傘下の産別に加盟していることも知っていましたので、「組合にも頑張ってもらいたいですね」と私が言うと、「そのとおりです。安倍さんでも3%ですから、特に来年は組合にも期待しています」と明るく話されました。


捉え方は様々ありますし、官製春闘などという言い方は好みませんが、総理大臣が賃上げを強く財界に要請して、経団連もそれをそのまま加盟企業にお願いするという構図ですから、前述のタクシー乗務員さんの意見が大多数の民間労働者のそれを代表しているように思います。


もちろん、「大企業のように中小では難しい」という実態は、私も一桁の組合員しかいない労組も加入しているゼンセン同盟(当時)で働いていたので、そのことは良く分かります。しかし、その一方で、大きな企業が数字を出さなければ、絶対に中小の経営者はそれを上回る賃上げはしません。

つまり、中小は依然として厳しいとか、企業の将来の収益性が不安であるという理屈は了解できますが、少なくても来年の春季生活闘争ではそれらを乗り越える必要があると思うのです。それだけ、組合員の執行部に対する期待が高く、同時にそれに応えることができなかった場合の空気がとても心配です。


また、同様に組合員と執行部の風通しのこともちょっと不安なこともあります。少し前にわが国を代表する運輸産業会社で、すごい金額の残業代が支払われていないことが判明しました。もし、その現場での事実を組合が把握していなかった、できなかったとすれば、その組合の執行部や役員の責任は免れないでしょうし、知っていて放っていたとすれば、言語道断の人たちになってしまいます。


写真の連合中央委員会で、会長の神津里季生さんは言われました。「賃上げは上がるものであるという常識を取り戻すことが重要だ」。僭越ですが、まさにそのとおりです。旧同盟系のスタンスを維持している私が言うのも変ですが、「賃上げは取れるときに取る」という姿勢も間違っていないように感じています。


今日のタイトルは何やら左翼労働組合のスローガンのようになってしまいましたが、経営者の皆さんも自社の給料を上げれば、消費、可処分所得が伸び、回り回って、その会社の売上が増えることは分かっていると思います。その意味でも、組合が現場の組合員から「今年は執行部が頑張ってくれたな。やっぱり、組合があって良かった」と評価される絶好の機会でもあるでしょう。


最後にストライキのことです。死語になってしまったような争議用語ですが、最終的に聞く耳を持たない、役員と株主の利益しか考えていないようなとんでもない経営者に対しては、伝家の宝刀の用意をしておくことが必要かもしれません。来年こそは“官製春闘”と呼ばれることにお別れしましょう。一線を引いた私が申し上げるのは生意気ですが、連合と傘下の産別、単組の皆さん、頑張ってください!

もはや「官製春闘」どころではない!

 私は“官製春闘”という言い方はあまり好きではありませんが、安倍晋三さんの来春の賃上げにかける意気込みがすごいことになってきました。もう“執念”のようでもあります。しかも、一連の展開の関連性がかなり計算されていて、何が彼を動かしているのかと勘ぐってしまうほどです。
 それで、先日もお伝えした経済界に3%賃上げ要請したのに続き、今度は法人税優遇措置を持ち出してきました。端的に言えば、「社員のお給料をアップしない、設備投資をやる気のない企業には、優遇措置は止めるので、そのつもりでね」となるでしょう。
 そして、「でも、両方やれば税金をまけてやるよ」と同時にあめ玉を持たせることも忘れていません。いったい、誰がこんなことを考え出すのでしょうね。しかし、ここまでくると、脅しというか、社会主義国家の統制経済のようですし、経済界からの評判はよろしくないようでもあります。
 それから、何らかの理由で業績が低下している企業はその制度の例外としたり、賃上げをした中小企業には減税し、さらに汗をかいた中小企業には減税額を増やすということも打ち出しています。こんな政策は民主党政権を含めて歴代の政府、というか、首相では初めてではないでしょうか。極めて異例なやり方です。
 また、安倍さんはわが国の賃上げにトヨタ自動車の影響力が非常に強いことを知っていて、実際、選挙応援で愛知県に入ったとき、トヨタの会社幹部に賃上げの要請をしています。“そこまでやるか!”という感じです。
 ただ、トヨタの賃上げが関連企業や自動車産業に良い意味で影響をあたえるのは問題ありませんが、それを超えて、日本全体のあらゆる産業、特に流通や小売業まで波及するのはいかがなものかと思います。儲かっている会社でも、トヨタが渋るとそれにならい、その逆では無理をして賃上げをすることは、それぞれの産業や企業にとって、あまり良いこととは思えません。
 いずれにしても、安倍さんや政府にとって、来年春の賃上げはデフレ対策の正念場になりますが、連合や各産別、単組にとっても大切な交渉になると思います。先日の総選挙で自民党筆頭副幹事長の小泉進次郎さんが以下のように叫んでいました。少し長くなりますが引用します。
 「本来、賃上げ交渉を拳を振り上げてやるのは労働組合のはずですよね。しかしそれを今、国をあげてやっているんです。だとしたら何で労働組合は自民党を応援しないで野党を応援したままなのか。そして労働組合は連合が束ねていますが、本当に労働者の代表は連合ですか。私は違うと思いますよ。なぜなら連合の組織率は17%。何で17%の人たちが代表なんですか。今までそうだったから慣例的に代表としてやっているだけで、今の世の中の多くの労働者の代表だとは、とても言えるもんじゃないと思います」
 労働組合という組織をまったく分かっていない支離滅裂な発言ですが、そんなつまらない、空虚な連合批判を打ち負かすためにも、連合に結集するすべての執行部や役員の皆さんには頑張っていただき、政府や経済界が望んでいる以上の賃上げを必ず勝ち取ってください。
 小泉ジュニアになめられるのは我慢なりません。僭越ですが、区議選と都議選で一所懸命に私を支えていただいた連合を熱烈に応援させていただいています。今こそ、真に労働者の味方であり、民主的労働運動を牽引する連合の出番ではないでしょうか。現場で働く多くの仲間たちが期待しています。
(写真は連合のフェイスブックからお借りしました)

革マル派がUAゼンセンを批判

 革マル派(日本革命的共産主義者同盟革命的マルクス主義派:あ~長いな!)が機関紙「解放」第2493号で、私の出身母体でもある産別「UAゼンセン」を“企業発展のための労組づくりに狂奔する労働貴族”の見出しで、ほぼ1頁全面を使って批判しています。
 革マル派の歴史や思想は長くなるので省きますが、ほかの新左翼(警察用語は極左暴力集団)諸派と比べ、“組織づくり”をもっとも大切な活動と考えているようです。同時にその秘密主義は公安機関でもなかなか解明できていないと言われています。
 ところで、その革マル派が旧“同盟”の中核産別であり、当時の民社党を強力に支援していたUAゼンセン(当時はゼンゼン同盟)を批判することは本来、ありえないことで、その対象は共産党系の全労連以外では、自治労や日教組、全逓(現・JP労組)など、昔の総評系の産別であり、あとは私鉄総連や電機労連(現・電機連合)くらいまでです。私たちには迷惑千万なことですが、革マル派にすれば、「所詮、資本家の手先にすぎない同盟系労組など、批判の対象にする価値もない」が本音でしょう。
 それなのに、革マル派はUAゼンセンに対する批判記事、論文を何度も掲載しています。今回も同様ですが、概ね“労働貴族”がお約束のキーワードなのです。一般的にこれが使われるケースは、組合費を使って幹部が豪勢に飲み食いをしている、組合を踏み台にして会社での出世を目指している、などですが、彼ら彼女らの文章からそれを見つけ出すことはできません。
 もちろん、「わずかばかりの賃上げ・処遇改善と引き換えに生産性向上(搾取の強化だ!)への強力を資本家に誓っているのだ」というような革マル派ならではの部分もありますが、いつものことでもありますし、それほど強烈なイメージはありません。
 というか、1ページ全体の字の小さい論文を読むと、ありがたいくらいにUAゼンセンの歴史と組織実態を詳細に説明している、連合が組織人員を減らし続ける中で唯一組合員の数を増やしている(現在は172万人)、非正規雇用労働者(パートさんなど)を積極的に組織化している、組織化戦略と現場でそれを担っている職員を『専従営業マン』と呼び(そうは書いてありませんが何となく)頑張っているな、うらやましいなと、そのように不思議と私には感じてしまうのです。
 このあたりに、革マル派がUAゼンセンを繰り返して機関紙で取り上げている理由がありそうですし、感心しているのではありませんが、実に組織の内情を調べ上げていると思います。表現を気を付けなければいけませんが、“さすが革マル派”であり、過激派だから、所詮は数千人の団体だからと見くびってはいけないでしょう。
 そのことは、なぜ、警視庁公安部が革マル派の視察をほとんど行わず、“失われた10年”と悔やまれる期間があったのか、なぜ、同派が世界最大級の旅客鉄道株式会社の労組や上部産別にかなりの影響力を有しているとの政府答弁書(民主党政権での閣議決定)が今でも生きているのかに現れているのではないでしょうか。
(デモの写真は購入した機関紙と同じものを同派のWebより引用しました)

安倍総理が賃上げ3%を明言

 少し前に開催された安倍晋三さんが議長でもある経済財政諮問会議で、「経済界では来年の労使交渉で3%の賃上げを是非、前向きな取り組みをお願いしたい」と発言されました。首相が賃上げ要請するのは5年連続ですが、具体的な数値を示したことは初めてです。
 それで、“官製春闘”というフレーズはマスコミが作ったのでしょうが、私はあまり好きな響きではありません。首相は賃金と可処分所得の継続的拡大の視点からお願いしたいと言ったので、労使交渉に介入しているわけではありませんし、実際、その労使交渉で「お互いに頑張って欲しい」と期待しているわけです。
 ところで、安倍さんの要請はすり合わせは当然あったと思いますが、民間議員の学習院大学教授・伊藤元重さんの『民間議員3名は3%の賃上げの実現について提案する』との提案を受けての対応でした。あとお二人は東レ株式会社相談役の榊原定征さんとサントリーホールディングス社長の新浪剛史さんです。
 そこで、私は思いました。確かに榊原さんは一企業の相談役としてこの会議に参加しているのですが、経済界の総本山・経団連の会長でもいらっしゃるので、イコールでないにしても、限りなく“わが国の経済界”を挙げて3%賃上げを目指しているのだと。若干、願望も込めて申し上げれば、来年の賃上げの最低ラインが3%に設定されたということでしょう。
 もちろん、経済や企業の指標は見る角度によって、希望的にも、絶望的にも捉えられますが、“景気”というくらいですから、できれば明るく考えたいものです。また、国会の日程はよく分かりませんが、働き方改革に関連する法律(労働基準法)改正審議も、新しい勢力図のもとで与野党ともにしっかりとやっていただきたいと思います。
 なお、安倍さんは「賃上げは、もはや企業に対する社会的要請だと言える」とも言い切っています。私の勝手な解釈ですが、企業の社会的責任であれば、労使交渉のもう一方の当事者である労働組合も社会正義の実現と組合員の生活水準の向上がいつになく重要になっているようにも感じます。
 僭越ですが、わが国で民主的な労働運動を推進されている産別や労組の皆さんにも頑張っていただき、「よーし!そちら(政府と使用者)が3%なら、現場でまじめに働く仲間たちのために、こちらは最低でも5%を勝ち取るぞ!」との意気込みで交渉に臨んでいただければ嬉しいです。

お疲れ様でした!川端達夫先生

 民社党時代からとてもお世話になった、衆議院副議長・川端達夫先生が引退されました。“まだまだ、これからですよ”という想いも僭越ながらあるのですが、ご自身のご決断に心より敬意を表します。また、写真のように私がウルトラセブンやバルタン星人が大好きなことをご存知で、その製品をプレゼントしていただいたこともありました。(もう1枚がセブンで、今でも大切に使っています)
 先生は長い間、衆議院議員として活躍されましたが、労働組合のリーダーとしても働く仲間たちの現場の声を丁寧に聴かれ、民主的労働運動を推進された方です。今回、三菱重工労働組合(造船重機労連→基幹労連)ご出身の高木義明先生もご勇退され、民社党や同盟時代から活動し、民主社会主義を政治思想の原点とする私にとっては寂しい限りです。
 先日、衆議院が解散され、選挙結果はどのようになるのか分かりません。でも、どの候補者も当選した代議士も生意気なのですが、ご自分がお持ちの政治信条をあまり曲げることなく、降り注ぐ国難に対処していただきたいと思います。
 それから、公明党中央幹事会議長の漆原良夫さんもお辞めになるそうです。彼は杉並区内に長くお住まいで、朝の駅頭活動でお会いしたとき、社公民路線時代のことなど懐かしくお話ししました。党の重鎮ですが、気取られたところなどまったくなく、“やはり、指導者はそうなんだな”と感じました。

左派&リベラルは早急に結集を!

 写真は今から2年少し前の衆議院平和安全保障特別委員会で安保関連法案が可決されたときの光景です。お馴染みのお顔も写っていますが、このプラカード大作戦はとても不評でしたし、私も「お願いだから止めてください」と言っていました。
 さて、今回の大切な衆議院選挙では注目点が多いのような少ないようなちょっと不思議な感じがします。自民党が発表したいくつかの政策も何となくインパクトがなく、そのことだけ見れば、国民の皆さんには分かりづらいのではと思います。連立与党が“政策で勝負”と言っていながら、野党の悪口を中心に論戦を展開していることが象徴的です。
 ところで、まだまだ流動的な総選挙ですが、気になる視点もいくつかあります。一つは希望の党代表というか東京都知事の小池百合子さんが出馬するかどうか。民進党からの移籍希望者の誰が認められ、誰が弾かれてしまうのか、そして、いわゆる左派、護憲派、リベラルと呼ばれている人たちが無所属で戦うのか、それとも新しい政党を作るのかなどでしょう。
 小池さんのことはよく分かりませんが、一般的には彼女も言っているように、最初から野党になろうとして選挙をやることはないわけですから、知事を辞めることの反動は大きいでしょうが、自ら小選挙区で立候補したほうが筋が通ることになります。でも、ご自分が総理大臣になれそうもなければ、立候補しないようにも感じます。今後の世論や支持率を見極めるのでしょうか。
 次に誰が小池さんの眼鏡にかなうかですが、安保法制に反対した人や憲法改正したくない人は除外されるそうです。しかし、これを原則的に適用すると、細野豪志さんや長島昭久さんもダメだということになってしまいます。渋々でも嫌々でも安保法制に反対したのですから。これは民進党全員に当てはまってしまいます。
 ところが、お二人ともすでに希望の党で候補者選定に重要な役割を果たされているのですから、写真に写っている人たちも含めて移籍をお願いしている皆さんは、「実は私は安保法制に賛成でしたし、護憲派でもなく、党の決定に従ったまでです」と早めにお詫びをしたほうが良いと思います。でも、国会前で市民連合だか市民団体だかとワッショイワッショイと一緒にやっていた議員さんは難しいでしょうね。
 それから、何となく厭世的な言い方で恐縮ですが、都議会など地方議員も含めて、同志と袂を分かっても、自分のステイタスを失いたくない方々も少なくありませんし、経済的には住宅ローンの残額がかなりあったり、子供たちの教育費がこれからさらにかかったりというケースもあるのでしょう。個々には表に見えない事情もあると経験的に感じています。
 昨年の夏、共産党との選挙協力体制を嫌い、自分の政治信条を貫きたいと思って都議選の公認内定を辞退させていただき、今はモチベーションもとても良くなりましたが、長い間の議員活動の過程では、必ずしも自分の考え方や政策を忠実に訴えてきたのではないことも事実です。声を大きくして言うことではありませんが、今、振り返ると反省しなければならないこともあります。
 そして、今日のタイトルです。労働戦線でも共産党や左派と対峙してきた私が言うのもおかしいのですが、移籍をしないでご自分たちの主張をきちんと通す覚悟を決められた皆さんは、それはそれでご立派と思います。一番惨めなのは希望の党に移りたいと願ったのにリストに載らなかった人たちでしょう。
 近年の政局や選挙結果はまるでジェットコースターのようです。これから戦われる衆議院選挙だって、投票日までどのような風景になるのか誰も分かりません。最近は共産党のぶれない姿勢が評価されているとも聞きます。であれば、共産党、左派、リベラル、護憲派などが大同団結して連立与党や希望の党と正規戦を挑めば案外、議席をそれなりに獲得するかもしれませし、もしかしたら、投票日数日前の新聞に、「自公は堅調、護憲連合に勢い」みたいな記事が載るかもしれません。

頑張って!クロネコヤマトさん

 わが家は比較的宅配便の数が多い方だと思います。特にヤマト運輸のドライバーさんとは顔なじみ、いつも気軽にお話をしていますし、近所で車を見かけたときも“こんちは!”と挨拶しています。
 さて、そのヤマト運輸の配送時間帯などが、ドライバーさんの負担を減らすためにけっこう大幅に変更されました。特にアマゾンなどの影響が大きいようですが、何にしても、労働環境を改善することは歓迎すべきことですし、今回の対応を大いに評価しています。
 ちなみに、私はアマゾンのプライム会員になっていますので、商品にもよりますが、概ね午前中に発注すれば当日に届きます。ただ、この機会に特に急ぐ必要が無い場合は、例えば次の土曜日の午前中に“まとめて”配送してもらうよう日時を選択しています。
 ところで、そのアマゾンに限ってですが、そう遠くない過去は、ヤマト運輸&佐川急便&日本郵便と3社でバランスを取るように配達が行われていました。それがいつの日か佐川男子が来なくなり、バカ真面目のゆうパックも同じになりました。
 その間、どのような交渉がされていたのか私には分かりませんが、アマゾンから値下げを求められたとき、2社は“できません”と撤退し、クロネコさんは何らかの思惑があり、言ってみれば2社分を引き受けたのではないでしょうか。
 一方、ヤマト運輸の営業努力、お客様サービスは素晴らしく、細分化した時間帯別配達などは当時から話題になっていました。ゴルフバック、スキー、冷蔵・冷凍などもほとんどすべてこの会社のアイデアでしょう。私たちの物流生活もかなりの恩恵を受けていました。
 そして、それらが行き着いた先が今回の配達制度見直しです。私たちも“便利な暮らしは後戻りできない”というのが本音ですから反省しなければなりませんが、この会社が被害者のような発言をするのはいかがなものかと思うこともあります。
 また、運送業界の風雲児であった2代目社長の小倉昌男さんは次のように言われていました。「誰が会社にクレームのような重要情報を伝えてくれるのか。労働組合である」と。私がすごく尊敬させていただいているイトーヨーカドーの伊藤雅俊さんの考えに共通するものがあります。
 ですから、朝日新聞がいろいろと指摘していますが、莫大な金額のサービス残業代の請求についてもその思想がヤマト運輸労働組合にもしっかりと生きていると信じています。しかし、別にこの労組に限ったことではありませんが、ここのところを勘違いすると、真面目に働く組合員の執行部に対する信頼を失うことになりますし、場合によっては、左派勢力の絶好の介入材料になってしまいます。
 私はイトーヨーカドー労組とゼンセン同盟(当時)という単組と産別の第一線で活動をさせてもらいました。実際には議員生活のほうが長いのですが、その専従者の期間、もっとも素敵な、素晴らしい組合運動を仲間とともに行うことができました。間違っても左派労組や左翼系団体から、御用組合、労働貴族などという汚い言葉を投げかけられることは避けなければならないでしょう。

箱根駅伝&大相撲&労働運動

 予定ではタイトルの順番で話題を起こし、楽しく会話するはずだったのですが、結局、「日大、予選会頑張れ!」と「稀勢の里、頑張れ!」なども若干ありましたが、第3部の労働組合運動やそれに伴う政治活動についてほとんど時間を費やしました。もちろん、私はあらためて勉強になり、とても懐かしい出来事なども頻繁に登場し、あっという間の3時間でした。
 それで、お二人の同志ですが、お一人は先週もご一緒したUAゼンセン本部で男女共同参画局長を務められている山崎高明さん、もうお一人は元・ミズノユニオン委員長の中阪裕樹さんで、彼は青山学院大学の先輩でもあります。3人ともFacebookのやり取りもしていますが、やはり、お酒や美味しい焼き鳥をいただきながら、熱く語り合うのがは最高ですね。