またも頭痛が痛くなる~立憲民主党

 「なぜ君は総理大臣になれないのか」ではなく、「なぜ君は立憲民主党代表にすらなれなかったのか」の小川淳也さんですが、同僚の逢坂誠二さん(同党代表代行)から、「ときどき、何を考えているのか分からない」と言われるほど、なかなかユニークな方のようです。

 それで、代表の泉健太さんは彼を政調会長に起用したのですが、その初めての記者会見で、石原伸晃さんの事務所が雇用調整助成金を受給していたことについて、「少なくともいささかも『悪用しているんではないか』と思われるような疑いすら生じさせてはならないはずで、きわめて不適切ではないか」と言われていました。

 政府与党に打撃を与えることが仕事である野党第一党の政策責任者として当然のことなのですが、私はこのとき、「大丈夫かな。立民にも受給していた人がいるんじゃないかな」と老婆心ながら心配していました。ただ、13日の予算委員会でも彼は繰り返して石原さんと岸田総理を批判し、同じく助成金を受け取っていた環境省副大臣の大岡敏孝さんに辞任要求まで突きつけていましたので、「立民の党内調査は終わったんだな」と安堵していました。

 そうしたら、出てきてしまいました。両院議員総会会長をされている阿部知子さん(写真真ん中)とジェンダー平等推進本部長代行を務める岡本章子さんがもらっていたのです。またも得意技のブーメランが炸裂ですが、どうして、いつもいつもこうなるのでしょうか。もの凄く恥ずかしことだと思うのですが、新しく立民幹事長になった西村智奈美さん(写真右端)は、「彼女たちの役員辞任などの処分は考えていない」と言い放っていました。

 確かに石原さんや大岡さんが受け取っていた雇用調整助成金とは異なる「両立支援等助成金」なのですが、どちらも税金で手当されており、実際、西村幹事長は、「国民の誤解を招きかねないので返金する」と言っていて、やましくないお金なら堂々といただいておけばいいでしょう。もう、それほど驚きませんが、こんなことを続けていて喜ぶのは自民・公明の連立与党だけだと思います。

なぜか日本の左派や自称リベラルは沈黙中

 左下の人物は中国共産党中央政治局常務委員だった張高麗さんで、流れとしては江沢民派ですが、現在の総書記である習近平さんとの関係も良好で、常務委員を円満退職したあとは、規律検査委員会や監察部からお縄になることもなく、悠々自適の生活を送っています。

 それで、右側のテニス選手の彭帥(ほう・すい)さんが、SNSで性的関係を張高麗さんから強要されたこと告白し、それ以降、実質的に行方不明になっています。中共もアリバイ的なビデオなどを公開していますが、お金儲け大好きなIOC会長以外は世界中で誰もそれを信じる人はいませんし、中共もやらせだと承知で宣伝しているのでしょう。

 この恐怖の出来事の顛末はどうなるのか分かりませんが、中国共産党や習近平さん、本人の張高麗さんが謝罪する可能性は残念ながらまったくないと思います。中共にとってはたった7人しかいない最高権力者である常務委員の名誉と、たった一人の女性選手の人権などはもともと比較にもなりません。共産主義とはそういうものです。

 彼女の安否がとても心配ですが、この問題は新疆ウイグル自治区での激しい民族弾圧とともに、欧米諸国の北京冬季オリンピック大会へのボイコットに発展しています。もちろん、それらはすごく大切ですが、その根底には民主主義国家と共産独裁国家の譲ることができない対決があることも事実でしょう。当の中国共産党自体も困り始めているようです。

 さて、我が国で日ごろから、人権、差別、ジェンダーなどに積極的に取り組んでいる国会議員や市民団体(と称されている)の面々の上述の深刻な問題への対処はどうなっているのでしょうか。結論から言えば、なぜか沈黙を貫いています。もちろん、今回だけではなく、中国、北朝鮮、韓国のそれにはほとんど反応しません。

 私はその理由がよく分からないのですが、これらの三カ国にはシンパシーを抱いているような気がします。というか、ときどきですが同志的結合すら想像してしまいます。きょうの写真の背景にはすっかり下火になってしまったスローガンを掲げたポスターを持つ立憲民主党や社民党などの国会議員が映っています。

 しかし、この方々が性行為を強制された彭帥さんを支援しているとは聞いたことがありませんし、新疆ウイグル自治区や拉致被害者のことも同様です。これが彼ら彼女らの限界なのでしょう。世界でも前述の三カ国のみが「反日国家」であることも合点がいくことです。上品な表現ではありませんが、「お里が知れる」とはこのことでしょう。

 また一つ、左派や自称リベラルが叫ぶ「多様性」とは自分たちが認めた「多様性」だけで、それ以外は断固として排除するという事例が明らかになりました。「よく分からない人たち」と述べましたが、ある意味、「とても分かりやすい人たち」のようです。まあ、そのお陰で自民党は枕を高くして眠れているのですから、その存在に感謝しなければなりませんね。

一皮むけたぞ!玉木雄一郎さん

 少人数ながら政党の党首(代表)のことを「一皮むけた」とは失礼なのですが、今回の衆議院選挙やその後の対応を見ているとそのように感じます。彼の人柄の良さは永田町などでは知らない人がいないくらいなのですが、どうも、あの地域は魑魅魍魎の妖怪が跋扈しているようで、玉木さんのような性格はあまり評価されてこなかったようです。ただ、相対的なのですが、共産党に媚を売ってきた枝野幸男さんなどが惨めなことになってしまったので、ここに来て、急浮上してきたように感じます。

 そして、ちょっと前の読売新聞のコラムに面白いことが書いてありました。それによると、玉木さんもいわゆる「野党共闘」に加わるか、そうでないか、かなり悩んだそうです。つまり、「理念を貫くか、選挙での勝利を取るか」ということです。また、そのころには市民団体から立憲民主党や共産党と共闘すれば、国民民主党も有利になると誘われていました。さながら、ハムレットというところでしょうか。

 それで、ここからが素晴らしいのですが、「落としたら責任を取ると」と彼が言っていた接戦の小選挙区の候補に電話をすると、その候補たちは、「理念は曲げない。共産党とも戦う覚悟だ」と言い、それによって、腹をくくったと記事は伝えています。玉木さんも大きな決断だったでしょうし、その候補者の決意も称賛に値するでしょう。その結果、その方々は見事!小選挙区で当選しました。今回の国民民主党の健闘を象徴するような出来事だったのです。

 さらに、これは以前からですが、官僚たちへの究極のパワハラである「野党合同ヒアリング」にも引き続いて参加せず、あの共産党大好き人間の安住淳さんが仕切っていた「野党国対」から離脱することも決めています。あとは維新との協力ですが、せっかく国民民主党を立て直すことができたのですから、そんなに急ぐ必要はないと思います。それよりも、来年夏の参議院議員通常選挙の準備をしっかりやることが重要でしょう。

 なお、現実路線を選択肢した国民民主党や玉木さんに一部の連合内官公労系が不満を持っていると伝えられていますが、彼ら彼女らは立憲民主党の支援を継続強化すればいいので、そんなことを気にする必要はまったくありません。私は2年前の参議院選挙でいち早く自治労や日教組が組織内候補を立憲民主党から擁立することを決定したことを生意気ながら、高く評価させていただきました。

 民間労組や穏健良識的有権者が応援する国民民主党、官公労や左派・自称リベラルの人たちが同じくの立憲民主党、それでいいじゃないですか。これですごく分かりやすくなりましたし、それによって困る人はほとんどいないでしょう。先日も述べましたが、自民・公明連立与党vs国民民主党など中道勢力vs立民&共産連合軍と、選択の幅が広がり、それぞれの政党などもやりやすくなるでしょう。この構図も玉木さんの決断が大きいと思います。

 それを無理くり統一しようとするから不都合が発生し、共産党を巡ってガタガタするのです。官公労系が共産党への一定の理解を示す容共路線は今に始まったことではなく、旧・総評が応援していた日本社会党の後継政党である立憲民主党を支援することはとても理にかなっています。同じく志をともにする民間企業系産業別労働組合が国民民主党をそうすることもまた、理にかなっているのです。

 来年夏には繰り返しますが、参議院選挙があります。国民民主党には比例区も大切ですが、是非、花の大江戸・東京選挙区(定数6名)で優れた候補を擁立して勝利してもらいたいです。6名中、公明党と共産党はほぼ指定席ですから、2名の自民党と2名の立憲民主党(維新も)との戦いになる可能性も少なくありません。民間労組出身の比例区候補と一緒に首都東京でも頑張ってください。玉木さん、正念場ですよ!

【追加】国民民主党と日本維新の会は幹事長、国対委員長が会談して、衆参両院の憲法審査会の開催を各党に求めていくことを決めました。しかも、毎週やろうというのですから、かなり気合が入っています。この間、立憲民主党&共産党の連合軍(「政党ひとり」の社民党なども)はひらすら審査会の審議はおろか開催することにさえも難癖をつけて妨害してきましたが、この合意で前に進むことが期待されます。同時に与党の自民党と公明党のやる気も問われるでしょう。自民党で票にならない憲法改正について本気で考えている議員はごく僅かのようですし、真の妨害勢力は自民党かもしれません。

区議の安斉昭さんと久しぶりに懇親

 衆議院選挙や杉並区議会の定例会も終了しましたので、区議の安斉昭さんと久しぶりにJR阿佐ヶ谷駅南口からすぐのところにある居酒屋さんで懇親しました。また、駅周辺ではクリスマスの飾り付けも始まったようです。
 そして、彼とはとても長いお付き合いになりますし、二人とも「民社党=同盟」の出身なので、この日の話題の中心になった政党や労組のことについても、同じ思いを共有することができました。
 やはり、文字どおりの同志と一緒に飲むのは楽しいものですね。とりわけ、樽生ビールは最高です。あとは、来年の参議院議員選挙や杉並区長選挙のことでも大いに盛り上がりました。

 

「地獄への二人三脚」から脱出できるか

 立憲民主党代表の枝野幸男さんが、衆議院選挙惨敗の責任を取って辞任されることになりました。もともと、彼が都知事・小池百合子さんの「排除します」の発言から立ち上げた政党ですから、いわば創業者であり、その意味からも今回の決断は高く評価しなければと思います。それほど長い間ではありませんでしたが、「お疲れ様でした」と申し上げます。今後の身の振り方は分かりませんが、ご自分の選挙区では次回の選挙で自民党候補に抜かれる可能性が高いようですので、地元でしっかりと頑張られることになるのでしょう。

 さて、選挙も終わり、ちょっとは落ち着きましたので、タイトルについて考えてみたいと思いますが、結論から言えば、共産党との二人三脚から脱出することはかなり難しいでしょう。その最大の理由は、惨敗したと言っても、全国の小選挙区では共産党との共闘、あるいは彼ら彼女らが大好きな言い回しである「野党と市民の本気の共闘」で見事に当選した候補者もけっして少なくなかったからです。実際、立憲民主党は小選挙区では当選者数を増やしているのです。

 となると、いささか気が早いのですが、次回の総選挙で共産党の応援をもらった人たちはそれがなくなってしまうと、落選してしまう候補者が続出してしまいます。もうこれは、連合の皆さんがどのように言われようとも、自分たちの生死に関わることですから、柳に風となるでしょう。私は文字どおりの「立憲共産党」はすごく嫌いですが、それによって当選した方々の立場になれば、しょうがないのかなとも思います。それは、立民国対委員長の安住淳さんの発言、「共産党のリアルパワー」に象徴されていると思いますし、事実、その安住さんは、「今回の戦略は決して間違っていなかった」と総括しています。

 そして、その立憲民主党の代表選挙ですが、あれだけ自民党の総裁選挙にああでもないこうでもないと文句をつけていましたので、この機会に是非、党是である「まっとうな政治」を実践してもらいたいと思います。ここのところは重要で、新しい役員体制と今後の政策などを間違えてしまうと、政権交代は夢の夢のそのまた夢になってしまいますし、かつての日本社会党と同様に没落の道を歩むことになるような気がします。健全な野党は日本の政治に絶対に必要ですし、それを目指していただきたいです。

 また、来年夏の参議院選挙に向けて、「1人区」での野党共闘をどう展開するのかも大きな鍵になってくるでしょう。今回の小選挙区での各党の獲得票を単純に計算すると自民党の大勝利となってしまうので、共産党を除外しての戦略が大切と思いますが、「政権選択の衆議院とは参議院は違う!だから、共産党も加えるべきだ!」と結局はなってしまうのでしょうね。確かに勝てる割合はそのほうがすごく大きいのですし、衆参の“ねじれ”も再び起こってしまうかもしれませんが、それはそれで、厄介でもあります。

 それから、選挙運動とは多くの場合、どこそこの候補者を当選させるためですが、同時に落選させるための運動も含まれます。私は嫌味や皮肉を好みませんので、ここだけははっきりと申し上げますが、立民の黒岩宇洋さん、今井雅人さん、川内博史さんが落選(比例復活もダメ)して本当に良かったと思います。一方、変なもので、さんざん批判してきた辻元清美さんが同じく落選したことは可哀想だなと感じました。彼女の選挙区の高槻市の辻元ポスターがいっぱい貼ってある居酒屋さんで、支持者と議論することを楽しみにしていたのでなおさらです。

 ところで、私のバーチャルお友だちである、朝鮮日日新聞の築地支局記者の宇曽八佰さんですが、9月11日の記事で、枝野さんのポスターの「変えよう。」について、以下のように語っていました。「次の衆議院選挙は立民と彼にとって雪隠詰めになることを予想していて、『変えよう。』と発信していた節がある。『変えよう。』とは自分自身が代表を引退して、党の支持を回復するという、文字どおり、標語に託された捨て身の暗号のようなものだったわけだ」と。

 いやいや、すごい分析力ですね。現在でこそ、新聞や党内でも同じようなことを言っていますが、この段階での的を射た予想には驚きました。私もこのような友人はこれからも大切にしていきたいと思いますし、多分ですが、節目ごとに私のSNSに寄稿すると思いますので、皆さんも期待してお待ちください。なお、この新聞社の略称は「朝日新聞」となりますが、あの旭日旗みたいな社旗が風に揺れている築地にある新聞社とまったく関係がありません。

 いずれにしても、共産党の応援で勝ち上がった人も少なくありませんし、前述の安住淳さんのように共産党大好きの人もいるわけですので、新しい執行部の「色」にもよりますが、将来的には分裂していくのかもしれません。特にそれを望むものではありませんが、連合もやりやすくなると思いますし、それによって、中道路線が強化されれば、国民、有権者の皆さんも、自民公明連合vs穏健良識中道vs立民共産連合という選択肢が分かりやすくなるでしょう。

 だらだらと長くなってしまいましたが、健闘した国民民主党のことです。ちょっと前に行われた参議院静岡選挙区の補欠選挙ですが、国民民主党が主導して勝利しました。枝野さんは勝ちそうになってからアリバイ的に登場しましたが、実際には立憲民主党はほどんど動かなかったようです。しかも、共産党には一切の協力を要請せず、共産党は仕方なく独自候補を擁立しました。これで、ちゃんと勝ったのですから立派なものですし、当選された方も国民民主党会派に入られています。なお、国民民主党がいわゆる「野党国対」から離脱したことも素晴らしいです。

 もちろん、そう簡単に静岡のように全国には広がらないでしょうが、本番の参議院選挙も半年先に控えているので、国民民主党には今回の選挙で健闘したのですから、頑張っていただきたいです。比例区もですが、花の東京選挙区の定数は6名ですから、しっかりした候補を擁立してもらい、何とか議席を確保できる選挙戦を今から展開すれば、当選も叶うのではないかと思っています。それぞれの産別の立ち位置も明確になり、労働運動にとっても、組合員にとっても良い結果に結びつくでしょう。

 すみません、二人三脚のもう一方の日本共産党を忘れていました。ここはいつものことですから「またか!」ですが、今回も共産党ならではの独特な論理を持ってきました。委員長の志位和夫さんも言っていますが、簡略にまとめると、「正しいと判断して活動した結果だから、辞任などの責任を取る必要はない」となります。これは、日本だけではなく万国共通の共産主義者の考え方です。それでなくては、党内選挙すら20年以上行われていなくても、委員長職に君臨していられるのですから、ある意味、当然のことなので、驚きもしません。

 さらについでに言えば、自民党も「勝った!勝った!」とうつつを抜かしていると大変なことになります。立民の枝野さん、幹事長の福山哲郎さん、そして、多分ですが安住さんのお笑い三人組が退くということは、党内でその程度は別として、「まっとうな政治」に近づく可能性があります。今回の結果もどちらかというと、立民&共産の連合軍が勝手に転んだだけですし、その連合軍に僅差で勝利した自民党の候補者も少なくありません。上から目線で恐縮ですが、そのことを忘れると、政権交代が「夢の夢のそのまた夢」から「夢のまた夢」くらいになってしまうでしょう。

共産との共闘で引き算ができなかった立民

 蓋を開けてみれば、衆議院選挙の報道機関の事前予想は朝日新聞以外はほとんどハズレでした。残念なような、そうでないような複雑な気持ちですが、これも国民の、有権者の「清き一票」を積み上げた結果ですから、そのとおりに受け止めるほかありません。異論のある方も少なくないようですが、これが『民意』なのでしょう。

 ただ、そうは言っても、小選挙区では各地域ですごいドラマが展開されていました。その象徴は私が住まいをしている東京第8区です。かなり厳しいと聞いていましたが、まさか、最小と言っても派閥の領袖が比例復活すらできなかったことには驚きました。個人的には知らない仲ではないので、彼の今後の政治人生はどうなるのか気になります。

 それから、多くのマスコミ予想と同じく、「野党と市民の本気の共闘」もハズレたようです。立憲民主党代表の枝野幸男さんと、日本共産党中央委員会委員長を20年以上やっている志位和夫さんは辞任しかないでしょう。もしも、そうならないのなら、自民党以上に自浄能力がないことになります。結局、立民は共産に頼ることで、引き算ができなかったと思います。

 ですから、私が偉そうに予想したように、「変えよう。」や「まっとうな政治」をまずは党内から実行すべきでしょう。また、これだけ共産党にお世話になってこの議席ですから、立民・共産連合軍のあり方を根本的に考えなければ、大変なことになってしまうと恐れています。一方、野党連合が成功した小選挙区もあるのですから、こちらはさらに左傾化していくのでしょう。

特捜部が現金給付を買収容疑で立件か

【10月30日 朝鮮日日新聞(略称:朝日新聞) 東京築地支局 記者・宇曽八佰】
 きょうは衆議院選挙戦の最終日だ。各党各候補者が最後のお願いで選挙区を駆け巡り、明日の有権者の審判を待つことになる。今回の選挙報道で特徴的だったのは、比較的与党に近い新聞が獲得議席予想について与党に厳し目であり、その逆に野党の応援団のようなそれは与党有利と報じていることである。

 そして、この12日間、街中は宣伝カーの騒音でやかましかったが、霞が関の検察庁合同庁舎の13階にある東京地検特捜部直告班の照明は深夜早朝も静かに消えることはなかった。主として選挙違反を担当する検事や事務官たちが懸命に各党党首の演説内容やビラの記載を分析していたのだ。事務官が群衆に紛れて駅前などで撮影したビデオもその対象となっている。

 それは一人の中年主婦の特捜への電話で始まった。受けたのは古参事務官だったが、そのやり取りはすぐに担当検事に上がり、現在でも慎重に検討されている模様。彼女は電話口で以下のように語ったそうだ。「この前、◯◯(※)駅の広場の演説を聴いていたら、◯◯(※)党の党首と目が合ったのですが、『あなたに毎月、10万円差し上げますよ』と言うんです。そのとき、思ったんですが、これって買収ではないのでしょうか」と、そのような内容だった様子だ。

 このとき、特捜は別件の捜査で多忙を極め、選挙買収に割ける人員はいなかったが、東京高検、最高検にも報告され、極めて異例のことであるが、慎重に捜査が開始されたのだ。もちろん、立件できない可能性もあるが、一人の女性の素朴な疑問が突きつけられたことに特捜の敏腕検事も、「そうか、そこは盲点だったな。選挙での公約は余程のことがない限り、それが大盤振る舞いだったとしても罪に問えないが、特定の個人に向けて10万あげますと言ったら、それは買収の可能性も出てくるだろう」と思案しているようだ。

 この場合はその場で現金を渡しているのではないが、選挙後の政権政党としてCOVID-19対策の個人給付金が支給されれば、将来を約束した買収という考え方も成り立つだろう。ただ、与野党問わず、財源も明示せずに気前よく10万円単位の給付金を訴えているので、特定政党を狙っての摘発は困難が伴うだろうし、そうかと言って、ほぼすべての政党を捜査対象とすることも現実的ではないと判断している模様だ。どちらにしても、投開票日の直後のガサ入れなどは考えにくい。

 また、本紙が独自に掴んだ情報によると、この主任検事と財務省事務次官に近い幹部は東大法学部の同期で、何らかの連絡を取っている節もあるようだ。実は検察と言えども、その予算は財務省の査定があり、所得税法違反での摘発なども国税庁の協力が必須であるので、過去からその関係はともすると問題になることもあった。いずれにしても、明日の投票日には日本をきちんと守ることができる、嘘をつかない誠実な政党と候補者に清き一票を投じたいものだ。
(※)実際の政党名を出していたようですが、投票に影響するので◯◯とさせていただきました:編集部)

柿沢未途さん~必ず勝利してもらいたい!

 東京第15区(江東区)から立候補している「柿沢未途」さんとはかつて、都議会で一緒に活動させていただきました。年齢は私よりずっと下ですが、とても爽やかなお人柄で、特に医療関係ではずいぶんと彼から勉強することができました。

 それで、門前仲町駅すぐ近くの選挙事務所に若干の差し入れを持参して行ってきました。このような場合は候補者本人はもちろん、事務所のスタッフに負担をかけないことを以前から心掛けています。つまり、そこに長居をしないことなどです。

 この日も柿沢さんはお船で区内の運河などを回っていました。その動画も見ましたが、なかなかユニークな選挙運動と思いました。また、写真の私の隣は候補者のつれあいの柿沢ゆきえさんで、彼女とは都議会で同期の仲間でした。

 そして、事務所を出て、富岡八幡宮と深川不動堂で、柿沢必勝、疫病平癒、国家安寧の祈願をさせてもらいましたが、富岡八幡宮には巨大なアマビエが鎮座していて、かなり可愛かったですし、深川不動堂では昨年同様、障害者の皆さんが描いた絵画を見学することができました。

 その後、お天気も良かったので、清澄通りを歩いてJR両国駅に向かいましたが、沿道にはほかの立候補者の事務所があったり、テレビドラマに出てくるような河川があったりと、まったく飽きることはなく楽しく歩けました。

 また、ゑんま堂もあり、ここも面白かったです。日本最大の座っている閻魔様が迫力満点でしたし、お賽銭を入れると突然、心に沁みるお言葉が流れてきてびっくりしました。お賽銭を入れる筒みたいなものがたくさんあり、私は「うそ封じ」に投げ入れましたが、「浮気封じ」もありました。

 さらに、名前は忘れましたが、松平定信さんのお墓のあるお寺でも上述の三つの祈願をして、深川江戸資料館にも立ち寄り、両国駅からの総武線ではお約束の前面展望スペースを確保して、阿佐ヶ谷駅まで乗り換えなしで帰ってきました。

門脇文良さんは一人しかいませんが(笑)

 国政選挙でも地方選挙でも、選挙はがきは極めて有効なツールになるので、過去の私の選挙事務所でも無駄にならないように様々なチェックをして送っていました。ただ、完璧にはできないので、お父様が逝去されたのにそのことを知らず、怒られたこともありましたが、今となってはほろ苦い想い出になりました。

 それで、写真の衆議院選挙候補者からたくさんの選挙はがきが届きました。期待してもらうのはありがたいのですが、私(門脇文良)は一人しかいませんし、1票しかありません。できれば限られた枚数なのですから、ほかの方に送られたほうが良かったですね。でも、特に文句などは言いませんから大丈夫です。

自分の思想信条に則して投票します

 「思想信条」という言葉はちょっと大袈裟ですが、地方議員を30年間に渡り務めさせていただきましたので、衆議院選挙の投票日を前に久しぶりに使ってみました。この間、所属した政党は民社党と民主党の二つだけですが、民社党は「民主社会主義」という明確な政治思想がある政党でした。一方、民主党はいくつかの政党が合流したような組織で、はっきりとした考え方はありませんでした。ただ、私もその民主党の看板で2回の都議選を勝たせていただきましたので、今でも感謝を忘れることはありません。

 そして、古いことになりますが、昭和35年、当時の日本社会党から分裂したのが民社党(民主社会党)で、なぜ別れたのかと言えば、日米安全保障条約を認めるか、認めないかということがもっとも大きかったと思います。また、社会党は容共(共産党に一定の親和性を持つ)的であり、民社党は徹底した反共産主義であったことも特徴でした。これは、社会党の支援組織である「総評」と民社党のそれである「同盟」にも色濃く反映されていました。

 ですから、その日本社会党の事実上の後継政党である立憲民主党が日本共産党にすり寄っていくのは仕方のないことかもしれませんし、連合内でも自治労や日教組などは日共系の競合組織が分裂(自治労連や全教)しても、比較的、共産党との共闘には理解を示してきました。報道では「連合は立民と共産との共闘は認めない」みたいな表現を使うことが多いですが、実際には、それは旧・同盟に加盟していた民間労組のことですし、新しく選出された連合会長も異議を唱えていますが、立民候補への推薦を取り消したという話は聞きません。

 さて、昨日から始まった衆議院選挙戦ですが、立憲民主党や日本共産党などのいわゆる野党共闘や野党統一候補が台風の目になるのかどうかが注目されているようです。このとき、叫ばれている理屈として、「野党がバラバラだと、自民党(公明党も)がその結果として有利になってしまう」という決り文句があります。でも、これって少し考えてみれば、かなりおかしな考え方だということが分かります。それはもちろん、共産党の主義主張にあるのですが、自民党が憎いあまり、無視することを決め込んでいます。

 あらためてですが、共産党の思想の根幹には、日米安保破棄、憲法違反の自衛隊解散、立憲君主制(左翼用語そしての「天皇制」)廃止があります。これは共産党や共産主義を勉強すれば分かるのですが、少なくても日本を共産主義国家にするという、彼ら彼女らの究極目標を達成するためには絶対に譲れない事項です。いずれも、日本と日本国民にとっても極めて重要なことですが、共産党は「統一戦線論」に基づいて、上手に立ち回ってきました。

 ここは大切なところですが、現在の局面は共産党のこの論理どおりに進んでいます。とにかく、共産主義者は共産主義国家実現のためには、嘘をついても、適当にはぐらかしても何の問題も感じません。なぜなら、共産主義そのものがそれを認めているからです。立憲民主党の皆さんがそれを知らないのか、知っているのに知らないふりをしているか、私には分かりませんが、ちょっと上から目線で恐縮なものの、「もう少し勉強してくださいね」という世界です。

 また、私は20歳からこの歳まで、投票用紙に自民党やその候補者の名前を書いたことは一度もありません。偉そうですが、「反自民、反共産」を貫いてきました。なので、国民民主党の候補者がいない東京第8区(大部分の杉並区)では、どなたに投票するのか選択肢がなくて困っています。野党では統一候補となりましが、私も当時の民進党の選考にかなり関わっていましたので、大いなる反省を含めて、自分なりに落とし前をつけなければなりません。

 今回の選挙では、自民党を利するという切り口は理解するものの、それによって、日本共産党の統一戦線論がさらに進むことは、上述の安保、自衛隊、皇室と、国の根幹をなすものを破壊する時期が近づいているということでしょう。しかし、少なくても現在の政権政党はこれらについて、しっかり守り、推進していくと立場を明確にしています。公設掲示板に貼られたポスターを見ながら、そんなことを考えていました。そんなことにならないように、私も「清き一票」を投じたいと思います。

 あと、先日の読売新聞に載っていた記事を紹介しておきます。立民と共産党の連立政権が樹立されたとき、「限定的な閣外からの協力」という摩訶不思議な合意がなされたのですが、それに接した民間企業系労組幹部は、「政策が相いれない共産と一緒に政権交代を目指す時点でアウトだ」と指摘したそうです。さらに、「国民民主党の候補者がいない選挙区では、自民党や公明党の候補者を応援する方がましだ」との声があることも伝えています。私もこの声に激しく共感してしまうのです。

【写真】昨日の午後3時過ぎに撮ったものですが、この光景を見て、「選択肢がないな~」と感じました。この選挙区の中選挙区時代は、自民党、公明党、社会党、共産党、民社党と、5人が選出されていました。元に戻してとは言いませんが、各党とも躍動感のある選挙戦をやっていたように覚えています。どちらの制度も私たちが選んだ国会議員が決めたものですから、文句はほぼ等分で上から降ってくるのでしょう。繰り返しになりますが、日本の有権者は現在の政権を再び選ぶことも、立憲民主党&共産党政権に変えることも可能です。

立民は共産党へもっと頭を下げなくちゃ

 自民党総裁選挙では、「国民の民意」がどうたらこうたらと言われていました。でも、ちょっと考えれば分かるのですが、自民党員だけの選挙では民意などではあり得ません。それに比べて間もなくスタートする衆議院選挙は文字どおり、政権選択選挙であり、知りうる限り、これに勝る民意はないでしょう。つまり、私たちの「清き一票」で政権を変えることも、変えないこともできるのです。

 それで、一時は自公政権を倒すと意気込んでいた立憲民主党ですが、叫んでいることはそれほど違わないものの、だんだんカラ元気なっているような気がします。それにつれて、代表(党首)の枝野幸男さんの発言のユニークさが急上昇しているようです。特に自民党を揶揄して、「表紙だけしか変わらない」と言われていましたが、ご自分の党は中身どころが表紙すら変わらないままです。

 また、野党ですから政権批判は当然ですし、民主党政権時代の自民党の攻撃もけっこうえげつなかったです。ただ、この間の政局では菅内閣に対して、「辞めろ!辞めろ!」→「政権をほっぽり出すのは無責任だ!」→「我々が菅総理を辞任に追い込んだ!」と、立民幹部の頭の中を覗いてみたくなるほど、めちゃめちゃな展開になっていました。一般社会ではこのような非常識な変わり身は恥ずかしいことですが、野党第一党では関係ないようです。

 さらに非常識を通り越して、幹事長の福山哲郎さんの発言には呆れるというか、公党のナンバー2に対して失礼とは思いますが、「大丈夫かな?この人は」と疑ってしまいました。曰く、「菅総理をたった1年でお払い箱にした自民党の罪は極めて重い」だそうです。いつも申し上げているとおり、この方はこの国に何か大きな不満をお持ちのようですが、ここまで来ると、最近はCOVID-19のせいでギャグの切れ味が落ちている(大阪の先輩談)吉本興業を完全に超えたようです。

 まあ、枝野さんも、福山さんも、国対委員長の安住淳さん(友人談:お笑い三人組)も思考回路が同じなのでしょうね。中心メンバーも中華料理店の回転テーブルを移動しているだけで、座っている人たちはほぼ固定のようです。一方、今や盟友の日本共産党は党内選挙などまったく存在しておらず、同じ人(志位和夫さん)が何と!20年以上、中央委員会委員長を務めているのですから、こちらも何かの冗談かと思います。

 そして、立憲民主党と共産党の間では意味不明の協力体制が整ったのか、そうでないのかちっとも分かりませんが、立民は共産党の票がもっともっと欲しいならば、頭の下げ方が足りないと思います。それでなくても、彼ら彼女らは、新内閣のご祝儀相場、前総理への再評価、共産党接近による忌避感、応援団・連合の会長&事務局長異動、COVID-19感染者の激減、順調に進むワクチン接種という6重苦の状況で選挙を戦わなければなりません。

 おこがましいのですが、もう、助けてくれるのは共産党しかありません。私は区議会、都議会と多くの共産党の地方議員と接してきましたが、思想信条は正反対なものの、本気で日本を共産主義国家にするという一途な思いは尊敬に値するでしょうし、人間的にはとても魅力的な人たちも少なくありませんでした。区議時代は「こっちと取っ替えて!」と、お願いしたいくらいの人物もいらっしゃいました。

 ですから、立民は最大最高の礼を示せば、相手も統一戦線論に基づいていろいろ考えているわけですから、必ずさらなる協力をしてくれるはずです。具体的には全部ではないものの、小選挙区で共産党の候補者を降ろす、立民の候補者への応援を強めることです。この場合、さすがに共産主義者ですから、口先だけで、「私たちは全力で支援します」などはありません。一度決めたら真面目にやるのが共産党です。

 その意味では良い見本があります。申し上げるもなく、自民党と公明党の関係です。もともと、両党の支援者の経済的、地域的基盤はかなり異なっているのですが、お互いに我慢をしながら、1999年から野党時代を含めて20年以上、協力してきた歴史があります。それと比較すれば、立民と共産との考え方に今やさほどの隔たりはないのですから、より濃厚な関係を築けるはずです。

 ただ、公示と投票まで時間がありませんから、この際、枝野さんは、「共産党と閣内協力を行い、自公政権のように大臣も一つだけだが渡す」と思い切った提案を示すべきでしょう。「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」ということわざもありますが、もう一つは枝野さんが、「何としても勝たせてもらいたい。もし、政権交代できなければ私は潔く代表職を辞す」と言えば、その本気度を信じてもらえるかもしれません。

 いずれにしても、民主主義の定義として、「健全な野党がなければ、健全な与党もない(その逆も)」は正しいと思います。共産党大臣の誕生が日本の民主主義にとって良いことなのか、そうでないのかは様々な意見があるでしょうが、立民は待ったなしの判断をしなければ沈没してしまいます。まさに正念場の政権選択選挙です。繰り返しになりますが、立民は共産党を政権内部に入れることにしか生き残りの道はないと思います。

 あと、政策のことを忘れていました。立民は連日のように日替わりで分野別の政策を発表しています。これを有権者に判断してもらうのですから、とても良いことだと思います。しかし、1千万円以下の年収の人たちの所得税をすべて免除するという打ち出しには驚きました。これを実行すると9割以上の納税者が一切の所得税を払わなくてもいいことになります。まあ、野党ですから、リップサービスの必要でしょうが、個人的には今から心配です。

 それから、アベノミクスを検証すると言って、その結果が先日に発表されていました。これも立民にとっては政策なのでしょう。与党の政策を野党が検証することも大切だと思います。しかし、ビックリしたのがその報告書で、私は少なくても数十ページの小冊子になると期待していていたのですが、何と!A4サイズ2枚(詰めれば1枚になりそうです)のペラ紙でした。作成した方には失礼ながら、この程度の報告書であれば私でも書けます。

 なお、気づいていなかったのですが、衆議院選挙の1週間前に参議院静岡選挙区の補欠選挙があるのですね。今のところは、自民・公明vs立民・国民vs共産党の構図になっているようですが、ここで共産党が自前の候補者を降ろすことができるかどうかが一つの鍵になりそうですし、共産党としては高く売りたいでしょう。その結果により、本丸の衆議院選挙で与党が大勝利するのか、野党がボロ負けしないのか、大きな分水嶺のような気がします。

【追加】昨日から始まった上述選挙ですが、結局は共産党は候補者を降ろしませんでした。つまり、野党共闘はできなかったのです。というか、立民&国民サイドからその要請がなかったというのですから、仕方ないでしょう。静岡には静岡の事情があるのでしょうが、自民党人気が高くなっていることもあり、共産党も想像ですが、「どうせ政権交代はできないんだから、候補者を降ろさずに比例区の票を稼ぎたい」と思っているのかもしれません。枝野さんは全国小選挙区の半数で与党と競っていると言われていましたが、残りの半数はどうなっているのでしょうか。そちらのほうに興味があります。しかも、この分析は菅総理が総裁選挙に出ないと言われた前の状況ですから、なおさら知りたいと思います。

ありがとうございました!菅義偉さん

 さすがに、「総裁選挙に出ても勝ち目がなくなりました」とは言えず、「コロナ対策に集中したいので、総裁選には出ません」と弁解がましい言葉となったのでしょうが、この1年間の菅義偉さんのCOVID-19対策、特に唯一の切り札であり、ゲームチェンジャーになったワクチンについてはその実績はとても大きかったし、十分に評価できるものと思います。短い時間でしたが、本当にお疲れさまでした。心より感謝いたします。

 ただ、悲しいかな、その伝え方、打ち出しの仕方、表現力の欠如から、国民の皆さんからの評判は芳しくありませんでした。彼は多分ですが、「ちゃんと仕事をやっていれば、かっこよくなくても、喋り方が上手でなくても、必ず人々は分かってくれるはずだ」と考えていたのではないでしょうか。しかし、現在ではそのような姿勢は古臭く思われ、政治の世界といえども見せ方が重要になっているようです。

 私もここ1年半ほど、COVID-19関連の記事を載せることが増えましたが、「それでもワクチンとマスクしかない」「打って、打って、打ちまくれ」のタイトルで述べたとおり、究極のCOVID-19対策はワクチンであることは間違いありません。もちろん、感染症病床や国産ワクチンの製造などについては、確かに「後手」だったと思いますが、これは現政権でも、過去の民主党政権の責任でもありません。医療や政治の環境がそこになかったのです。

 ですから、なおさらのこと、ワクチンをどのように調達するのか、打ち手の確保はどうするのか、必要な経費をどこから捻出するのか、などなど、困難な問題ばかりの道を進まなければならなかったわけです。その状況下で、「7月末までに高齢者への接種を必ず終わらせる」「一日100万回の接種」など、あのイケイケ太郎こと、河野太郎さんでも、「総理、それはいくら何でも無理です!」と、一時は音を上げるほどでした。

 また、東京五輪のために来日したファイザー製薬のCEOを異例の厚遇で迎賓館で接待したり、その前にはバイデン大統領への挨拶と称して渡米し、同じくファイザーのCEOと電話会談したりと、とにかく、ワクチン確保のためだったら何でもやるという行動でした。一時は自治体への供給が滞りましたが、モデルナやアストラゼネカとの契約も順調でしたし、ノババックス製ワクチンについても1億5千回分の目処がついています。

 それから、ちょっと前まで、「ワクチンがあっても打ち手がいない!」という悲鳴が聞こえてきましたが、いつの間にか、その問題は解消しています。これも菅さんの、「それって、法律違反じゃないの」と思われるほどの荒業を繰り出し、歯科医や検査技師まで動員して打ってもらう態勢を作りました。実際に歯科医などが打った例は少なかったのですが、詳細は省くものの、これによって、本来の打ち手である医師の皆さんが手を上げてくれたことは間違いないでしょう。

 さらに、医療現場が逼迫する中、看護師不足も深刻になったとき、一般的な“急募”は当然ですが、家庭などに帰っていた看護師確保のため、復帰したことによる所得分は課税対象にしないと決断しました。つまり、医師も看護師も、病院も開業医も、いい意味で「お金で解決できることはお金で解決する」を実践したのです。推測ですが、財務省の反対もあったのでしょう。

 そして、ワクチン接種が軌道に乗るとなぜか沈黙してしまうマスコミや野党ですが、今や人口あたりの接種者は彼ら彼女らが絶賛していたアメリカや韓国を追い抜き、ドイツも抜き去り、近いうちにイギリスやフランスの回数を上回る勢いです。国内の接種も足踏みの時期もありましたが、欧米のような頭打ちにはなっておらず、11月中旬には希望者全員への接種が見えていますし、慎重に対処しなければならないものの、3回目の接種も大きな問題はないと思います。

 菅義偉さんはきょう、総理大臣を辞められますが、これから政権選択選挙である衆議院選挙に向かうとき、少なくない有権者の皆さんが、「なんだかんだ言っても、よくやってくれたよな。ちょっと批判過ぎちゃったかな」と思われるような気がします。それも含めて衆議院選挙はとても大切なものになるでしょう。私たちにとっても自民党総裁選挙直後にこれで本物の民意を示せるのですから、とてもありがたいことですし、今から結果が楽しみです。

 菅さんが今後、どのような道を進まれるのかは分かりませんが、わずかに1年間だったものの、就任当時に言われていた「仕事人」であったことは、今になって理解できました。そのことは後世の人たちが認めるのでしょう。世界中の国々でCOVID-19対策が完璧に行われている国など一つもありません。むしろ、他国からは都市封鎖もなく、強制力がなくても国民のほとんどがマスクを着け、死者が桁違いに少ないことがとても評価されています。少なくても私はこの国に生まれて良かったと思っています。

【独自】これが幻の枝野幸男内閣名簿だ!

【9月18日 朝鮮日日新聞 東京築地支局 記者・宇曽八佰】
 今は惜しいことに幻となってしまった立憲民主党代表の枝野幸男氏が練りに練った自身の内閣名簿を本紙が入手した。一時は菅義偉総理が続投することにより、衆議院選挙で勝利を収め、「あわよくば枝野政権樹立か!」と言われていたが、その夢も自民党総裁選挙が盛り上がり、ワクチン接種も進むことにより、誰にも相手にされず、水泡に帰してしまったようだ。(以下 敬称略)


●内閣総理大臣 枝野幸男
「政治の世界は一寸先は闇」をもっとも感じているのは彼かもしれない。「こんなにしんどい仕事をがんばって、歯を食いしばってやっているのは、首相になってこの国を変えたいから」が秋の空に虚しく響いている。
●副総理兼財務大臣 石破茂(自民)
枝野内閣の最大の目玉になる予定だったが、いつものように枝野の詰めが最後まで甘く、結局は実現できなかった。ただ、石破本人にとってはそれで良かったことは言うまでもない。あとは、新内閣でのポストに期待大。
●総務大臣 原口一博
党内では中二階に長く置かれていたが、民主党時代の優れた実績から再登板を約束されていた。本人曰く、「リアルタイムで人や乗り物が動いているグーグルアースを実現することが重要。そのために電波法を改正する」とのこと。
●法務大臣 小池晃(共産)
立民内部では法相を共産党に渡すことには異論もあったが、その共産党抜きでは今や選挙に勝てないので、要請を受け入れた。もちろん、公安調査庁の解体が最優先される。なお、衆議院法務委員会委員長も共産党を予定。
●外務大臣 菅直人
これについても、党内若手から、「もう、終わった人だろう」という声が多かったが、市民の党などを通じて北朝鮮に太いパイプを持っていることが期待された人事。ただ、選挙区の東京18区で落選する可能性がある。
●文部科学大臣 前川喜平(民間)
こちらもこの内閣での目玉の一つ。新宿歌舞伎町の「ラブオンザビーチ」に日参して培った貧困対策に力を入れる。民間からの登用は珍しいが、最近は売れっ子だった講演もコロナで激減していたので、渡りに船か。
●厚生労働大臣 長妻昭
「昔の名前で出ています」的人事だが、ほかに適任者がまったくいないので、やむを得ない就任となる。コロナ対策について、「工程表はありますか?」と記者から問われ、「ありません」と正直に答えてしまった姿勢は清々しい。
●農林水産大臣 小沢一郎
最近は存在そのものが怪しいが、農林水産行政は小沢が知り尽くしている。まずは、すべての農家にお金をばらまくことから始めるようだが、地元岩手の選挙事情が気になって仕方ない様子。決め文句の「最後のご奉公」はいったい何回目?
●経済産業大臣 適任者が見あたらないので総理が兼務。
国土交通大臣 赤羽一嘉(再任・公明)
まだ、公明党が受けるかどうか分からない危険な人事だが、野党になる公明党からの支援を期待した一か八かの選択。党内には、「実を取るべきだ」の声も少なくない一方、「それではカメレオン政党になってしまう」という意見も多い。
●環境大臣 山崎誠
「そんな男は知らないぞ!」との怒りの声が聞こえそう。本人によると「脱原発で30年。ぶれません。」だそうだが、民主党(除名)→みどりの風→日本未来の党→みどりの風→立憲民主党と所属政党はぶれまくり。
●防衛大臣 福島瑞穂(社民)
「怖いもの見たさ」みたいな抜擢だが、これは多様性を示したい枝野の意向が強く働いた。水面下では米国は警戒感を通り過ぎ呆れ顔、中国と北朝鮮、韓国はやんやの喝采だが、3カ月どころか3週間、いや、3日で終了か。
●内閣官房長官 蓮舫(参院)
諸般の事情により、寸評は省略。これにより、内閣記者会は東京新聞記者の望月衣塑子を加えるとの情報がある。彼女が官房長官時代の菅を週刊誌のコーピーを使って追い詰めるふりをしたことが再現される可能性はある。
●国家公安委員会委員長 辻元清美
民主党政権時代に岡崎トミ子が就任した際、「監視される側が監視する側の責任者になってどうするんだ!」という批判があったが、関西生コンやグリーンピースの強力な押しがあって実現。本人は早くも「デマ」に備えているという。

 なお、残余の国務大臣については鋭意検討中だが、れいわ新選組の山本太郎も入閣予定。共産党からは、「何とか、もう一つポストを!」との要請があるようだ。その際は行政改革阻止担当大臣、アベノミクス検証担当大臣(いずれも新設)などが差し出される見込み。

立民が石破茂氏に代表就任を打診か

【9月11日 朝鮮日日新聞 東京築地支局 記者・宇曽八佰】
 「政治の世界は一寸先は闇」とは英国の著名な劇作家であるシェイクスピアの言葉だが、それを今の日本でもっとも噛み締めているのは立憲民主党代表の枝野幸男氏かもしれない。菅義偉総理の支持率の低下により、来たるべき衆議院選挙であわよくば政権交代も夢ではないとはしゃいでいたが、皮肉にもその菅総理自身が自民党総裁選挙に立候補しないと表明したことにより、世間の関心は完全にその選挙や候補者に集まってしまい、立民はいるんだか、いないんだか分からない哀れな状態になってしまったからだ。全国の立民総支部長(衆院選立候補予定者)のため息がまるで9月の秋空に充満しているようだ。

 しかし、転んでもただでは起きない枝野代表のことであり、どうやら、このことは折り込み済みだったと思われる。それは、8月の党の新しいポスターのお披露目のときに暗示していたのだ。それは「変えよう。」という言葉に隠されていた。つまり、このときから次の衆議院選挙は立民と彼にとって雪隠詰めになることを予想していて、「変えよう。」と発信していた節がある。「変えよう。」とは自分自身が代表を引退して、党の支持を回復するいう、文字どおり、標語に託された捨て身の暗号のようなものだったわけだ。

 そうなると、いったい誰に変えたいと願っていたのかが注目されるところだが、それはズバリ、石破茂氏を意識したものだった。すなわち、石破氏が出るとも出ないとも言っていない段階で、河野太郎ワクチン担当大臣の支援に回ることを読んでいたことになる。この構想は一部の限られた幹部だけで共有されていたようだが、そこは人事の話であり、多くの衆参国会議員の知るところとなった。それでなくても、比例復活当選の割合が少なくない同党にとっては、あるいは、絶望の世界に叩き落されていた候補者にとっては、慈雨ともいうべき奇策であろう。

 すでに、多くの小選挙区総支部長から感嘆の声が上がっている。「存在感がまるでない代表だったが、さすがに東日本大震災のときの官房長官を務めていただけあり、空前の敗北を奇跡の政権交代に転換した。見直した!偉い!」とまるで、もう当選を決めたような反応だ。また、「この際、幹事長の福山哲郎さんや国対委員長の安住淳さんもともに党内下野してもらいたい」という切実な意見も少なくないそうだ。一方、今回の取り組みに厳しい視線を向けている議員もいる。

 民主党政権で閣僚を務めた議員は、「先日発表した7項目の政策は何なんだ!補正予算などはいいとしても、任命しなかった日本学術会議の会員を直ちに任命するとか、入管施設で外国人女性が亡くなったことで、監視カメラの映像を公開するとか、森友の報告書の黒塗り部分をすべて公開するとか、それぞれに問題のあることは分かるが、これが政権を目指す政党の一発目の政策とは情けなくて涙が出そうだ。立憲共産党か!」と憤りを隠せない様子で、続けて、「党の方針であるゼロコロナについてはまったく触れられておらず、何だこれはって感じだ」とさらに声を震わせた。

 また、国民民主党から合流した別の幹部は、枝野氏が8月末の記者会見で、「こんなにしんどい仕事をがんばって、歯を食いしばってやっているのは、首相になってこの国を変えたいから」とむきになって語ったことに対して、「しんどい仕事を頑張ってとか、歯を食いしばってとか、野党第一党の代表が言う言葉か!一般社会でもそうだが、本当に頑張っている人はこんなことは絶対に言わない。彼の人間性が透けて見えるようだ」と半ばあきらめ顔で吐き捨てた。

 そして、最大の問題は当人、すなわち、石破氏の承諾を得られるかになる。複数の立民幹部が本紙に語っとところによると、実は枝野代表は積極的行動には至っていないというのだ。このことが党内に知れるとかなりの混乱が間違いないので、党幹部たちは必死に隠蔽しているが、いつまでも何もしなくていいはずはなく、上述の幹部たちはそれでも彼に期待している。というか、立憲民主党が生き残る道はこれしかないわけだから、最終的な対応を行う時期に来ていると言っていいだろう。

 もっとも、石破氏の心境も複雑だ。今回の総裁選挙で誰を応援するとしても、過去の4連敗、自派閥の人数減など、明るい材料は見あたらない。一時は幹事長の二階俊博氏に応援要請をしたものの、二階氏から「本当に自分の派閥内をまとめられるのか」と問われ、その答えを出せなかったという情報もある。地方議員や一般党員の間では人気の高い石破氏だが、さらに負け癖を重ねれば、将来の展望すらなくなってしまう。そこを枝野氏が説得できるかどうかが鍵だろう。

 ただ、ここに来て石破氏の発言が立民のそれに近づいていることも注目される。森友の再調査も必要と明言しており、桜を見る会についても、「開催はやめたが、それでいいとは思っていない」、参議院広島選挙区で買収の原資になった思われる河合杏里氏陣営への1億5千万円に対しても、「買収に使われていないと明らかにすればいい。きちんと証明するのが党の責務だ」と言い切っている。これらが、何らかの秋波だとすれば、立民は期待できるだろう。

 いずれにしても、東京五輪・パラリンピックが特に大きな問題もなく開催され、衆議院選挙が遅れれば遅れるほど、ワクチン接種率は上がっていくので、このままだと同党の獲得議席は以前の予想よりかなり減少するだろう。今となっては詮無いが、菅総理には自民党総裁選挙で勝ってもらい、彼を政権の顔として敗北に追い込むというシナリオはもろくも崩れ去ったようだ。立民議員の生殺与奪の権を握るのは石破氏の決断次第という、これ以上の皮肉はない状況になっている。冒頭のシェイクスピアも空の上から苦笑しているだろう。

大坂なおみさんの点火に感動しました

 昨晩のオリンピック開会式をご覧になって、いかがだったでしょうか。私は始まる前の晩酌で、「アサヒスーパードライを飲むぞ!」と気合を入れすぎて、不覚にも寝てしまいましたので、夜中に起きて録画を観ています。様々な意見はあるのでしょうが、大坂なおみさんが最終ランナーとして、聖火台に点火したときにはなぜか涙が出てしまいました。無観客でもやってよかったなと感動しました。

 それで、連日、暑い日が続いていますので、SNSをご覧をいただいている皆さんにはさらに不快になってしまうとは思うのですが、依然としてかなりのネタ不足が続いていますので、立憲民主党の川内博史さんのツイッターを取り上げてみます。なお、この衆議院議員さんは七つの政党を転々された過去があります。

 その内容は掲載したとおりの短い文章ですが、この人のことが本当に心配になってきました。立憲民主党の国会議員が立憲君主制をからかい、天皇陛下の政治利用を平然と語り、どこをどうしたら、こんな発想が出てくるのか、大丈夫かなという気がします。まあ、同党にはユニークな人材が多いので、特段、驚いてはいけないのかもしれません。

 そして、この投稿はすでに削除されていますが、それについての言い訳がさらに奮っていました。彼の名誉のために全文を晒しておきますが、同党の最高幹部の一人は過去に「削除。無かったことにはなりません」と言われていましたので、その方は身内の削除をどのように落とし前をつけるのか気になります。自民党の削除は許されず、仲間のそれはお構いなしでは道理が通りません。

 では、その言い訳です。『このまま五輪に入ることは、国民にとっても世界中から集まる選手·役員等関係者にとっても感染が拡大し混乱を引き起こすだけであると、皆分かっているだろう。総理も内心では心配なはずだ。しかし、誰も止められない。この状況は異常な状況なのだ、ということを言いたかったのです』だそうです。

 確かに何としても五輪開催を阻止したと主張するのは自由ですし、それが立憲民主党の基本なのでしょう。問題はその先で、どうしてそれが天皇陛下の中止宣言につながっていくのか、基本的な思考が完全におかしいです。仮に心の中でそのように思っていても、選挙で選ばれた国会議員がSNSで発信すれば、立憲君主制の否定につながることが分からなかったのでしょうか。まったくもって疑問です。

 また、上述のコメントは反省でも謝罪でもなく、単なる釈明で、ツイッターで発したことはご自分でも間違ってはいないと思われているようです。この人、立憲民主党の政務調査会長代行を務めていますので、会長が事故あるときはこの党の政策の企画立案の最高責任者となるわけで、それを想像するだけで猛暑が吹き飛び、一気に冷や汗が出てきそうです。

 もちろん、川内さんに謝罪を求めているわけではありませんし、そんなことはどうでもいいのですが、また一つ、「左派や自称リベラルは人には猛烈に謝罪を求め、自分たちはそれをしない、できない」が明らかになった事象でしょう。「多様性を説くけど、それは自分たちが主張している多様性だけだ」もまったく同じですね。

 でも、彼ら彼女らだけを責められません。だいたい、この党の代表からして、「安倍の次は俺だ!」「総選挙をしないで政権をよこせ!」「菅内閣は何もやっていない」などなど、スクープ発言の連発です。そりゃ~、菅さんの不手際が多くあることは事実ですが、総理は「あんただけには言われたくないよ」と多分、思われているでしょう。

『選挙で晴らそうコロナの恨み』

 かなり昔のことですが、その当時、我が国は“狂乱物価”というインフレに苦しんでいて、どこの政党が主張したのかは覚えていませんが、タイトルの「選挙で晴らそう物価の恨み」というフレーズが有名になりました。その結果も同じく覚えていませんが、少なくてもそれによって政権交代はありませんでした。ただ、その時代はお給料も上がっていましたので、何となく懐かしく思い出します。

 それで、きょうからまた、東京では緊急事態宣言が発令されます。もう、まん延防止等重点措置と区別がつかなくなりましたが、私や妻の日常的な生活が変化することはありませんので、「ああ、まただね」という感じです。しかし、世の中はそんなに甘いものではなく、「もう我慢の限界だ!」「政府はいったい何をやっているんだ!」との声があちこちから聞こえてきます。

 これはもっともなことで、毎日の経済的な生活が脅かされている皆さんも多いですし、「なんで、酒が飲めないんだ!」と叫んでいる人たちの気持ちも理解できます。そこに五輪をやるとか、中止してしまえとか、観客を入れるとか、無観客とか混乱していましたので、怒りが爆発寸前であることも、SNSの世界をウォッチしているだけでも分かります。世論が二分されているようでもあり、嫌な気分ですね。

 ただ、五輪がどのように閉会式まで進んでいくのか、ワクチン接種も同じく進捗状況がどうなるのか、関心があるところですが、必ず秋までには衆議院議員選挙が行われます。申し上げるまでもなく、参議院選挙や都議会選挙と違い、文字どおり、どこの政党の党首が内閣総理大臣なるのかを問う“政権選択”の選挙ですから、私たち国民、有権者にとっては絶好の機会になります。

 自民党と公明党の連立政権が継続するのか、立憲民主党と共産党の連合政府が樹立されるのか、国家にとっても、国民にとっても極めて大切な選挙戦となりますし、立憲民主党と共産党の協力体制もけっこう進化していて、仮に立憲共産党的政権ができたら、大臣を共産党から出すことはなくても、衆議院の常任委員会の委員長ポストは差し出すでしょう。ちょっと前の民主党政権よりとっても左に寄った政府の誕生です。

 そうすれば、立憲民主党の枝野幸男さんも、「総選挙を省略して、政権を俺たちによこせ!」などと意味不明なことを言わずとも、堂々と枝野総理、福山官房長官が実現できますし、「ようやく時代が私(枝野)に追いついてきた」というチンプンカンプンな妄想が現実になるでしょう。ちょっとしたお化け屋敷より冷や汗が出てきそうが、そろそろ、立憲民主党はいわゆる“影の内閣”のメンバーを発表すべきとも思います。

 なお、都議選での立憲民主党の獲得議席が少なかったのか、多かったのかは見方が分かれると思いますが、共産党との共闘が成功したのは事実だったようです。一方、国民民主党は4人の公認候補を擁立しましたが、残念ながら、その4人の獲得票がいずれの選挙区でも最下位当選者のそれの三分の一でした。これにより、特に東京では両党の協力がさらに強化されることは避けられません。

 実際、連合東京と立民都連の事情に通じている関係者は、「連合は何かというと、共産党との連立はあり得ない。とりわけ、民間労組がそれを嫌っていると言うが、今回の都議選で民間労組はどんな応援をしたのか。4名の票数は世間では泡沫候補と呼ばれても仕方ない。それに比べて、共産党はビラ配り、ポスター貼り、電話作戦、集会動員と、確かに高齢者は多いが、真剣になって支援してくれた」と言っていました。

 私のように過去の選挙で、民間労組にそれこそ物心両面のご支援をいただいた者にとっては信じ難いのですが、もしも、そんな状況になっているとしたら、悲しいことですし、数カ月後の衆議院選挙や来年の参議院選挙にも影響があるのではと心配です。そのあたりも考えて、貴重な一票を投じなければいけないと思っていますし、あまり雰囲気に流されないことも大切だと感じています。小選挙区制は雪崩が起きる可能性も少なくありません。

 そして、上述のような状態が本当ならば、それは日本共産党の統一戦線路線にまんまとはまってしまったと思うのですが、立憲民主党や公認候補者にとっては、「背に腹はかえられない」というよりも、共産党に対する警戒感も忌避意識もほとんど消滅しているのでしょうか。日米安保廃棄、自衛隊解体、立憲君主制廃止を究極的に実現することを党是としていることも、彼ら彼女らは忘れたのでしょうか。

 また、日本は自由で民主的な選挙が保証されていますし、過去には短期間ですが、政権交代が行われました。ですから、文句ばっかり言っていることも分かるのですが、ストレスも溜まりますので、ここはスッキリと政権選択選挙に大いに期待して、投票所に行きましょう!また、コロナなどで誰を恨むのかも勝手ですが、その原因がどこにあるのか、あったのかもしっかり意識しましょう。

 それから、きょうの写真の方ですが、中国外交部(外務省)報道官の趙立堅さんという人ですが、「この人、見たことある」という方々も多いでしょう。この目つき、世界一横柄な態度など、中国共産党の実態を象徴しているようです。彼も当然、中国共産党の党員ですが、自分の考えを言っているわけではなく、すべてが共産党の操り人形です。彼の国では官僚は全員がなんちゃってで、共産党があらゆることを決めています。

都議会選挙~勝者は誰なのだろうか?

 東京都議会議員選挙の投票が行われました。その結果については様々な見方があると思います、現職も新人も、元職から復活した皆さんも新たな都議会で頑張っていただきたいです。特に目前に迫った東京五輪とパラリンピッを無観客でもいいので、成功させることは大切だと思いますし、COVID-19対策についても同様でしょう。

 ところで、今回の結果ですが、正直なところ、「誰が勝ったんだろう?」と感じました。もちろん、当選者(落選者も)は明らかなのですが、この場合は政党という意味です。都民ファーストの会は事前予想ではかなり減らすのではと言われていましたが、それに反して31議席を獲得しました。

 ただ、これも前回のことを思い出してみると、間違いのない敗北ということになります。確か追加公認を含めて50議席以上を獲得していたと思いますので、これからの議会運営はけっこう難しくなるかもしれません。公明党は23人全員が当選しましたが、自公で過半数には8議席ほど足りません。

 一方、自民党ですが、前回よりは議席を増やして第1党にはなったものの、それでも過去2番目に少ない結果で、多分、党内でも「勝ったぞ!」という雰囲気はないのでしょう。また、立憲民主党や共産党も議席を伸ばしていますが、これも「勝利の美酒に酔う」というマインドではとてもないでしょう。

 そうなると、今回の都議選は前述した「誰が勝ったんだろう?」となってしまいます。つまり、繰り返しますが、今後の議会運営は困難を極めることになるような気がします。それを含めての都知事と都議会ですからやむを得ないとも思いますが、新しい議会の各会派の小池さんに対する姿勢はどうなるのでしょうか。

 そして、私の友人たちも見事に当選を飾った人もいますし、「えっ!なんで彼が!」という人もいました。当選した人たちにはさらに頑張っていただきたいですし、涙を呑んだ方々には、捲土重来で次の戦いで返り咲いていただきたいです。あと、「都議選は衆院選の前哨戦」の定義は崩れるでしょうね。

都議会議員選挙が始まりました

 きょうから4年に一度の東京都議会議員選挙が始まります。投票日は7月4日の日曜日ですが、我が家では妻ともじっくりと話して、すでに投票する候補者を決めています。また、日程がタイトでない限り、私たち夫婦は揃って日曜日に荻窪体育館で投票します。ちなみに、ここの地下では杉並区全体の開票作業が行われますし、自転車で数分の距離です。

 それで、都知事の小池百合子さんのことです。正直なところ、かなり驚きましたが、同時にとても長い間、激務を続けられていましたので、心身ともに限界だったのかもと感じました。そして、小池さんはいつもきちんとメイクをされていますので、それを落としたり、直したりすることも含めて、睡眠時間が削られていたのでしょう。これだけでも難儀だったと思います。

 小池さんにはしっかりと療養され、1400万人都民のリーダーとして再び、頑張っていただきたいと思いますし、COVID-19、五輪・パラリンピックと、さらに大変な仕事が待ち受けています。週明けから無理をされて復帰するよりも、まだまだ任期も残っているのですから、くれぐれも、お身体をご自愛されてください。

 それから、東京都の職務代理者は写真の多羅尾光睦(たらおみつちか)さんが担われるとのことです。私も都議時代にとてもお世話になりましたが、青山学院大学の3年後輩で、学部やゼミ(労働法:本田尊正先生)までも同じことが議員になって分かりました。気さくな方で、思いやりがあり、しかも、ユーモアのセンスも備えられていて、小池さんのピンチヒッターとして心強いです。

 もともと、卒業して公務員への道に進む学生が少ない母校ですから、多羅尾さんが世界最大級都市の職務代理者に就任したのは後輩たちへの励みにもなると思いますし、東京都では4名の副知事がいらっしゃいますが、その筆頭順位としての彼が指名されたのです。ただ、知事に万が一のことがあっても、副知事が知事に繰り上がることはありませんし、そのときは選挙で選び直します。

 合わせて、その都議選のことですが、現役時代にともに活動した仲間が立候補していますので、党派を超えて、全員が当選していただきたいです。選挙情勢のことはよく分かりませんが、都民ファーストの存亡は小池さんの応援度合いに比例すると報道されていますので、特に最終議席を争っている候補者はより厳しさが増したのかなと心配しています。

 これはその仲間の一人から聞いたのですが、政治団体としての都民ファーストの代表者や都議会の都民ファーストの会派責任者も苦しい戦いを強いられているそうです。しかし、小池さんの体調を気遣う有権者も少なくないようですから、彼女の名前を4年前と同じように連呼すれば、ご本人はそこにいなくても、隘路を切り開ける可能性も十分に残っていると思います。

 いずれにしても、今後4年間の都議会のメンバーを決める大切な選挙ですから、棄権をせずに、投票所に足を運んでいただきたいと思います。特に今日的状況では、もともと投票率が高くない都議選ですから、いっそう低くなってしまう危険性もあります。新しい議会構成がどうなるのかにも関心がありますが、私たち一人ひとりの選択で、立派な都議会になるといいですね。

爆笑!枝野幸男さんと朝日新聞社

 爆笑ギャグ満載の吉本興業のステージは以前から大好きですが、これを超えたと思われるのが、立憲民主党代表の枝野幸男さんと、そのお仲間のような朝日新聞社で、両者とも最近の発言には本当に心から笑わせていただきました。COVID-19で何かと窮屈な生活が続いている中、免疫力を上げるにはもっとも効果的であると言われている笑いにすごく貢献されているようです。

 それでは、我らが枝野幸男さんですが、昨年7月の都知事選投票日の“宇都宮餃子ツイート”事件には大いに笑わせてもらいましたが、その後、しばらくはクリーンヒットがなかったものの、11日の記者会見で最近上梓された「枝野ビジョン 支え合う日本」に関して、「バイデン米大統領の就任演説を読み、私がずっと言ってきてこの本にも書いたこととほぼ同じ方向性を言っている。時代が私に追いついていただいたと喜んでいる」と語られたようです。

 私はこれは聞いて何かの勘違いか、ジョークなのかと思ったのですが、どうやら彼は本気で言ったようです。でも、「時代が私に追いついた」ってどういう意味なのでしょうか。最近は支持率5%不動政党になっている立憲民主党ですが、いったい、時代の何が、どこが彼に追いついたのか丁寧に得意の“説明責任”を果たしてもらいたいです。それとも、ほぼ支持率5%に固定した現状が大好きなのでしょうか。まあ、いずれにしても、超上から目線のそんな“時代”はご遠慮したいものですし、その時代が立憲民主党に追いつくのは至難の業だと思います。

 でも、彼に忖度すれば、ご自分がちっとも時代に追いつけないので、無理を承知で時代からこちらに寄ってきてもらうという、彼の一流のひねったネタかもしれません。また、ちょっと前に集団的自衛権と憲法改正について、共産党から厳しく批判されていたこともすっかり忘れたようです。僭越ですが、立憲民主党には少なくないまっとうな政治を目指している国会議員がいることも分かっていますし、地元で汗を流している地方議員も多いことも同様ですので、残念で仕方ありません。

 いずれにしても、なぜ5%から脱皮できないかを真摯に反省しないと、政権交代など、夢の夢のそのまた夢でしょう。ということで、次に朝日新聞社ですが、こちらは先日、発表された新聞購読料の値上げのことです。余談ですが、マスコミは自身のことはけっして値上げとは言わずに、「改定」というのはとても面白いです。ご自分たちは特別の存在だと思っているのでしょうか。

 それで、そのお願いには苦しい経営状況で値上げに至る経過が書いてあり、それはそれで理解できるのですが、終りの部分でこんなことが書いてありました。ネット上にフェイクニュースが飛び交う今、新聞の役割は増していると考えています。事実を正確に報じるという報道機関の使命を肝に銘じ、新聞を広げるのを楽しみにお待ちいただけるよう、内容とサービスを一層充実させてまいります』だそうです。

 もちろん、朝日だけではありませんが、特にここと毎日新聞はどうしても、ネットの記事はフェイクで溢れていると思い込ませたいようです。確かにネット上にはフェイクニュースが多いことは事実です。でも、そのような記事を自分の頭で考え、ときには調べて真実かどうかを吟味することが大切でしょう。むしろ、昔のように新聞の記事を間違いない真実を思い込み、それを検証する手段がなかった時代のほうがよほど問題だった言わざるを得ません。

 さらに朝日はとても長い間、いわゆる慰安婦問題で、フェイクニュースを流し続けてきましたし、これで世界から我が国の信用がどれだけ傷つけられたか、彼ら彼女らが大好きな他人への“謝罪”も本気で果たしているとはとても思えません。福島第一原発の吉田調書もモリカケも同じようなものです。権力に寄り添う報道は気持ち悪いですが、それを叩くためには何でもありというのは、もっと気持ち悪いです。

 あと、いちばん笑わせてくれたのは、『新聞を広げるのを楽しみにお待ちいただけるよう』の一節です。確かにそう考えている読者もいらっしゃるでしょうが、私は広げるたびに、紙面をめくるたびに、嫌な気分になることに耐えられず、数年前にこの新聞の購読を解約しました。おかげでストレスみたいなものはなくなり、精神的にもそうして良かったと感じています。

 ただ、日本は自由と民主主義の国ですから、立憲民主党の枝野幸男さんも朝日新聞も法律に違反しない限り、何を言っても、書いても問題ありません。結局は選挙にしても新聞購読にしても、それを選ぶのは国民の皆さんです。ここがいちばん大切なのでしょう。余談ですが、朝日新聞社の赤字額はもの凄いことになっているようです。今までは黒字だった不動産部門も赤字に転落しました。日本社会の木鐸である朝日新聞の将来がとても心配です。

連合東京と立民都連に「埋められない距離感」

 読売新聞の記事だったと思いますが、少し前に、「立憲民主党都連とは埋められない距離感を感じざるを得ない」と書いてありました。私は当初、これは連合東京の幹部が記者にぶら下がりで語ったものだと思っていました。このようなことは特にイレギュラーなことではありませんが、正直なところ、「そこまで関係が悪くなっているんだ」と心配していました。

 ところが、これが私の勉強不足で、連合東京は公式見解として、上述の記事の内容を発表していたのです。部分的な切り取りは誤解を生じますので、全文は連合東京の公式ホームページを見ていただきたいのですが、このようなことは極めて異例と言ってもいいでしょうし、事はかなり深刻だと感じました。「埋められない距離感」とは尋常な表現ではありません。

 もちろん、政党と労働団体はそれぞれが自立した組織ですから、意見や考え方、行動様式が違うことは取り立てて珍しくはありません。これは立憲民主党と連合だけではなく、保守系の政党や支援団体でも同様でしょう。実際、過去のことですが、民社党と同盟だって、いろいろあったことは、私自身が体験しています。お互いに支持・協力関係ということですから、当然でしょう。

 しかし、立憲民主党が共産党に急接近している現状を何度も連合東京として諌めてきたのに、それを無視してさらに連携を深めるというのですから、連合東京が立民都連に怒りをあらわにすることはやむを得ないことだったのでしょう。立憲民主党ももう少し、上手に立ち回る選択もあったと思いますが、共産党との強い絆がそれを許さなかったと思います。

 さらに、連合東京としては間近に迫った都議選や数カ月先に行われる衆議院選挙では、その候補者や政策を厳しく吟味して、推薦の約束事に共産党との関係で違反があれば、その推薦を取り消すと明言しています。私はよく分からないのですが、特に衆議院選挙については連合東京の方針が連合本部にも及ぶのではと考えています。このことはかなり影響が大きく、全国の立憲民主党の小選挙区支部長の中には辛い選択を迫られるケースも出てきそうです。

 東京において、立憲民主党は長い間、物心両面で支えてくれた連合よりも共産党のほうが魅力的というか、はっきり言えば、より票を出してくれると判断したのでしょうから、それはそれで仕方のないことなのかもしれません。私などは民社党の時代から、同盟→連合ととてもお世話になってきたので、現在の立民の言動は理解不能なのですが、その傾向はますます濃くなっていくようにも感じています。すごく残念ですね。

 それから、きょうの記事とは関係ありませんが、この党の本多平直さんという衆議院議員が年の差のある男女の性行為のことでユニークな発言をして、初めはとぼけていなのですが、結局は謝罪に追い込まれたようです。私がこの人よりさらにユニークと感じたのは幹事長の福山哲郎さんです。彼は本多さんが謝ったことで、「もう、それでいいのではないか」と言っていました。

 でも、これだけでも、さすがに立民の「お笑い三人組」(友人の国会議員秘書談)と言われているだけあって十分過ぎるくらいユニークです。私は同じ問題発言でもこれが自民党だったら、福山さんはどのような反応をするのか想像してみました。まずは、委員会審議拒否、議員辞職要求あたりから始めていたのでしょう。この種の案件では自民党も立憲民主党も違いはないはずです。

 また、同じく自民党がやらかせば、烈火のごとく怒りまくり、「謝罪しても、けっして許すことができない」と公言しているあの人はだんまりを決め込んだままです。台湾へのAZワクチンのことについても、この党からはユニークな発言が連発されていますが、それは別の機会にまとめてお伝えします。いずれにしても、また一つ、左派や自称リベラルの実態が明らかになりました。

 立憲民主党って、本当にユニークな政党ですし、不動の支持率5%もうなずけます。こんな有様で、本多問題にも沈黙している代表の枝野幸男さんは、「総選挙を省略して政権を明け渡せ」と堂々と主張しているのですから、ユニーク度満開です。「政権を担う準備もできている」に至っては、もう、お笑いマンガ道場というしかありません。
(写真の方は立憲民主党都連会長の長妻昭さんです)

とても哀れな安住淳さん

 テレビや新聞などへの露出はその役職から、党代表(党首)や幹事長よりも多いのが国会対策委員長ですが、立憲民主党の安住淳さんは先日、自衛隊による大規模集団接種について次のように言われていました。曰く「なんで東京と大阪だけなのか。7月の都議選対策としてのパフォーマンスはやめてほしい」と。

 自治体との二重予約などの問題はありましたが、少なくても当日、私たち夫婦が会場で聞いた声は、「早く打ってもらって良かったね」や「少しでもこれで地元の枠が空けばいいね。私たちは電車でここまで来られるのだから」というものでしたし、日ごろは批判的なマスコミも好意的に捉えていたようです。

 しかし、安住さんはまったく異なっています。都議選で自民党に投票してもらうためのパフォーマンスだそうです。つまり、会場で接種を受けた人たちはその自民党の策略にまんまとハマってしまったということでしょう。偉そうなことは言えませんが、政権を叩くことだけが仕事の安住さんを「反面教師」として、彼からは学ぶべきことが多いです。

 それから、私が心配しているのはその都議選で何人かの友人たちが立憲民主党公認で戦うのですが、それに影響が出ることです。街頭で「あんたのとこの安住さんという人は、自衛隊の集団接種は選挙対策のパフォーマンスだから止めろって言ってるけど、あんたも同じ考えなの?」と問われたとき、困ってしまうのではないかなということです。

 さて、その安住さんですが、すでにご承知のとおり、国会議員へのワクチン接種を、「国民の理解が得られるものではない」として諦めました。もっとも、これは彼一人の判断ではなく、ほかの野党も同じですし、考えを伝えた自民党もそれに同調したようです。ご自分たちがいかに国民から信頼されていないかを白状してしまいました。

 まあ、選挙を抱えている国会議員ですから仕方がないのかなと思いますが、同時に「なぜ、理解が得られないの?」と聞いてみたくもなります。もっとも、仮に優先接種することになっても、「私は国民とともにある。特権的な接種は受けない」と主張する議員も続出しそうですし、これもいいんだか悪いんだか分かりません。

 ただ、私自身は千人に満たない衆参国会議員に、ましては総理大臣と各省庁の政務3役の全員が国会議員から選出されている現状もあり、この国の、国民の現在と将来を託しているのですから、むしろ、「国会議員の皆さんは早く打ってください」とお願いしたいくらいです。千代田区医師会の先生方に頼めば、あっという間に終了するでしょう。

 だいたい、首相はアメリカに行くために接種を受けましたが、COVID-19対策最前線指揮官の田村憲久さんや河野太郎さんがいまだに接種していないなんて、どう考えてもおかしいことでしょう。もしも、彼らが罹患したらその影響はすごく大きいと考えますし、そちらのほうがよっぽど理解が得られません。

 あとは、地方自治体の長(知事や区市村長)が勝手に打ったとかという報道もあります。彼ら彼女らは住民の選挙で選ばれていて、都道府県や区市町村の重要案件は最終的にその長の判断で決定します。こちらも、本来ならばいちばん先に接種しても何の不思議もないのですが、そのことが語られないのは残念なことです。

立民が無くなったら困るのは自民党

 少し前のことですが、日本維新の会幹事長の馬場伸幸さんが、「立憲民主党は日本には必要ない政党だ」と記者会見で述べたようです。憲法改正手続きのプロセスを定める国民投票法改正案に立民が賛成したことに関しての発言だったと伝えられています。

 立憲民主党などはとても長い間、実質的に憲法調査会での審議をボイコットしてきたので、馬場さんは皮肉と嫌味を込めて言ったのでしょう。ただ、この程度のジョークにむきになって反応してはいけませんが、仮にも野党第1党が、「消えてなくなればいい」という主旨の物言いはいかがなものかと思います。

 なぜなら、この政党の小西洋之さんだって、千葉県の有権者から選挙をいう公平公正な仕組みで選ばれているのですし、同じく石垣のりこさんも宮城県で選挙に勝って参議院議員になられています。あとは省略しますが、衆参両院でこの党にはすごくユニークな方々が大勢いらっしゃいます。

 そこで、何回か私のSNSに登場してくれている自民党国会議員秘書の友人に今回のことを聞いてみました。彼は「なかなか面白い発言だったけど、もしも、立民がなくなったら、いちばん困るのはうちだよ。その理由?自民党も魔の三回生なんて言われているけど、けっこう当たっているね。ほんとにろくでもない議員が多いんだ」と言いました。

 さらにその勢いは止まらず、「でもね、相手が立憲民主党だろ。だから、本当に助かっているんだ。これが常識や良識を備えた野党だったら、政権交代だって覚悟しなければならないんだから。彼ら彼女らには感謝しているよ。特にあの“お笑い三人組”にこれからもずっと続けてもらいたいね」と嬉しそうに電話口で語っていました。つまり、立民が日本からいなくなって、もっとも困るのは自民党だということを言いたかったようです。

 私はこの党にもお世話になった議員もいますし、地方議員には真面目な友人も何人かいますので、意味のない批判は避けるようにしていますが、かつて、「安倍政権は史上最低最悪だ!」と言い放った所属国会議員がいたのを思い出しました。でも、そうだとしたら、それを許し続けた立憲民主党は、「史上最低最悪の野党」ということになるのでしょうが、そのことを頬かむりでは筋が通りません。

 個人的にはこの政党に日本の舵取りを任せられるようになってもらいたいのですが、支持率5%の政党代表が「選挙を省いて政権を俺たちに渡せ!」と本気で言い、国対委員長が「自衛隊が都心でワクチン接種をやるのは都議選対策だ!」と得意がり、ご自分は週刊誌の記事コピーを持って質問しているのに、総理秘書官がちょっとメモを渡しだけなのに、烈火のごとく起こり始める幹事長の姿を見ていたりすると、馬場さんのウィットもまんざらでもないのかなと思いました。

 あと、立民の最高幹部のお一人が気になることを言われていました。彼は共産党とは同じ政権に預かることはないと示したあと、「共産党は比例選で議席を増やしたいのだから、取り引きはできる。お互いが前進し、議席を拡大するための意見交換はあって良い」と語っています。これって、どのような意味なのか分からないのです。

 まさか、自民党と公明党のように、自民の支持者が小選挙区は自民党候補、比例区は公明党と書いて投票すると同様のことなのでしょうか。自民党が立憲民主党に、公明党が共産党に置き換わることなのでしょうか。そんなことはあり得ないと思うのですが、万万が一、そうだとすれば、この政党は間違いなく、永遠に政権を奪取することはないような気がします。

立憲民主党が共産党と統一会派結成か

【4月27日 朝鮮日日新聞 東京築地支局 記者・宇曽八佰】
 衆参の3選挙区で勝利した野党の勢いがここにきて増してきた。参議院広島選挙区と衆議院北海道2区については、自民党の不祥事ではあったが、共産党との連携が功を奏して見事に勝利したし、長野も弔い選挙とはいえ、過去から築いてきた共産党との関係がさらに強化され、圧倒的な数字で兄の無念を果たした。

 いずれの選挙区も立憲民主党代表の枝野幸男氏が共産党との同時登壇を嫌うなどの行動が見られたが、それでも、共産党は耐え忍び、文字どおり、「野党共闘」に徹したことが一つの勝因となったことは間違いないだろう。今後、総選挙に向けて、この傾向はさらに強まっていくと思われる。

 実際、ある選挙区の立憲民主党幹部は次のように語っている。「共産党には嫌悪感があったが、その応援には本当に頭が下がった。ポスターでも、選挙ハガキでも、集会動員でも、我々の要望以上に頑張ってくれた。もちろん、彼ら彼女らも党の司令で動いているのだろうが、本気度がほかの団体とはまったく違った」。

 さらに同党の地方議員の一人は、「うちの県議会レベルで共産党との共闘はありませんが、今回の選挙でびっくりしましたよ。選対主催の街頭演説会も盛り上がりましたが、動員で来てもらっている人たちはありがたいものの、どこか冷めている感じでした。それに比べて共産党と系列の市民団体のそれは熱気ムンムンでした。遠くから見ていましたが、これでは、総支部長(衆議院候補)たちが共産党の支援がのどから手が出るほど欲しくなるのも分かります。自民党と公明党、創価学会のとの関係も同じなのでしょうかね」と自嘲気味に語った。

 一方、共産党との連携を警戒する議員もいる。匿名を条件にインタビューに応じた国民民主党から移籍した関東地方選出の国会議員は、「執行部は間違った方向に党を持って行こうとしている。こんなことを繰り返せば、良識穏健の中間層がどんどん逃げていってしまう。足し算はできても、引き算ができなければ、必ずしっぺ返しを食らうことになる」と肩を落とした。

 また、別のベテラン議員は、「残念ながら立憲民主党では小選挙区で当選できる候補者は限られている。となれば、比例復活目当てで、惜敗率を少しでも上げたい総支部長は何としても共産党の固定票が欲しいという気持ちも理解できるし、私を含めて共産党には前に出てきてもらいたくないが、裏での熱心な応援と票をというのが本音だ」と遠慮気味に話した。

 そして、お互いの本部レベルでは新たな動きがあることが、複数の関係者への取材で明らかになった。それは、解散総選挙前に衆議院だけだが、立憲民主党と日本共産党が統一会派を作るというものだ。今のところ、ごく限られた幹部だけに伝えられているようだが、水面下でその動きは着実に進んでいる。これには参議院は関与せず、あくまでも、総選挙に向けての便宜的な対応と言えそうだ。

 これについて、本紙の記者がある幹部に、「そんなことをしたら、連合が縁を切るのでは?」と投げかけると、「大丈夫だ。長野では共産党とも、連合とも政策協定を結んだが、それによって、連合が離反することはなかった。すでに、旧総評系のいくつかの産別からは暗黙の了解を取り付けている。民間の組合はコロナのこともあって選挙に本腰を入れるのは困難だろう。もともと、官公労系は選挙上手だし、あまり心配はしていない」と胸を張った。

 さらに同党のごく一部の国会議員たちには共産党との合併を目論む勢力も存在するという。これについて、前述の幹部は、「まさか、そんなことはありえない。ただ、党内には共産党との会派結成を超えて、一体化を求めている議員がいるのも事実で、場合によっては、『立憲共産党』が創設される可能性が極めて少ないがあるかもしれない。もちろん、我々もそうならないように、その動きは徹底して抑える」と、今度は伏し目がちに述べた。

 いずれにしても、仮に解散をしなくても任期満了まであと数カ月であり、秋までには必ず衆議院選挙が実施される。それまでにコロナが、ワクチンが、オリパラがどうなるのか、まだまだ見通せない現状の中で、与党、野党ともに待ったなしの戦いを迎える。私たち国民もけっして他人事ではなく、選挙に関心を持って臨んでいきたいものである。文字どおり、これからの日本の命運を左右する選挙になるであろう。

立憲民主党が週刊文春に感謝状


【4月1日】立憲民主党が近日中に週刊文春(文藝春秋社)の編集部に感謝状を贈ることが、複数の関係者への取材で分かった。日程はまだ未定だが、できる限り早く役員会を開いて決めたい意向のようだ。

 関係者によると同党で幹事長を務めているいる福山哲郎氏は周辺に、「情けないことだが、わが党の政策調査会の機能はゼロ、いや、ほぼゼロだ。その状況ではいわゆる“文春砲”に頼らざるを得ないし、実際、今までも私を含めてそうしてきた」と漏らしているという。

 加えて、「朝日新聞や毎日新聞が国民から見放されている姿は私たちも忍びない。本来であれば週刊誌などではなく、わが国のクオリティーペーパーである朝日新聞を示しながら追求したいのは山々だが、それができず本当に悔しい」とも述べているようだ。

 確かに彼が予算委員会で新聞紙面ではなく、文春記事のコピーを振りかざしながら、菅総理などを追求する姿は自信に満ち溢れているように見えるが、どことなく虚しい雰囲気も伝わってくる。立憲民主党の国会議員にとっては文春の情報こそが喉から手が出るほど重要な位置づけになっているのは仕方ないことなのだろう。

 また、福山幹事長は側近の議員には、「文春にはお世話になりっぱなしだ。少しでも恩返しをしたいと考えている。まずは、党員に週刊文春の年間購読を呼びかけたい。ただ、わが党は多様性を重んじるので強制はしない」と語っている。

 一方、感謝状なるものを受けることになる週刊文春編集部の思いは複雑だ。実際、編集部幹部の一人は、「立憲民主党を支援している団体が総務省幹部を高額接待していたという疑惑を追っているので、正直なところ、ありがた迷惑という感じだ」と困惑気味だった。

 なお、文春ではなく名誉毀損で同党の篠原孝衆議院議員と国家戦略特区ワーキンググループの原英史氏が争った裁判で、原氏が全面勝訴した結果について、福山幹事長は、「ブログに書いたのがまずかった。森裕子さんのように国会内で批判すれば、それが捏造でも責任は問われなかった」と肩を落としているようだ。

 いずれにしても、解散総選挙がきな臭くなってきた今、「利権屋とチンピラの痴話喧嘩(事情通)」と称される、自民党幹事長と福山氏の言い争いも勃発し、野党第一党の舵取り役としての手腕が試される時期もそう遠くはないだろう。
(朝鮮日日新聞 東京築地支局 記者・宇曽八佰)

立憲民主党の「ゼロコロナ」を評価する

 立憲民主党が「ゼロコロナ戦略」を発表しました。感染封じ込めを徹底して、罹患者がゼロになったら、経済活動を行うとのことで、その間は事業者などに手厚い支援を講じるそうです。一方、現政権は感染防止と経済を両立させる「ウィズコロナ」を基本としていますので、秋までの衆議院選挙に向けて、もっとも大切な政策がはっきりと対立することになり、有権者の選択という意味でもとても良いと思います。タイトルはそのことを表したのもので、年がら年中、週刊誌ネタを材料にして、「ここに書いてあることは事実なのか?」と虚しい追求を繰り返すより、よっぽど生産的でしょう。

 ただ、今のところ、具体的な工程表は示されていないようなので、そこがちょっと心配ですが、余計なお世話と思いつつも、最低でも以下の二点はやらなければダメだろうと思います。まずは緊急事態宣言ですが、COVID-19ワクチンの接種が概ね終了するまでは継続する必要があります。これについては予想が難しいのですが、それこそ、衆議院選挙が実施される今年の秋までは続けなければいけないでしょう。もう一つは東京オリンピック・パラリンピックの中止(または延期)です。残念なことではありますが、ゼロコロナ実現のためには絶対に避けて通れないでしょう。それでなければ、辻褄が合いません。

 それから、立憲民主党代表の枝野幸男さんは台湾、ニュージーランド、オーストラリアなどいわゆる「島国」をお手本とされているようですが、だったら、例えば台湾が現在でももの凄く厳しい感染対策を継続していることも真似てもらいたいです。公共交通機関でのマスクの着用が義務付けられていますが、当然、立民はそのこと一つとっても法律の改正を求めなければなりませんし、ニュージーランドの女性首相が自国民から「そこまでやるか!」と反発を受けながら、強力な対策を行ったことも同様です。

 つまり、相当な覚悟を持って今回のゼロコロナ政策を国民の皆さんに訴えていただきたいということです。その戦略にある『①医療現場を支援 ②感染を封じ込める ③暮らしと事業を守る』は肝心なことですが、そんなことは小学生だって分かっていることです。また、限りなく罹患者をゼロにするのですから、中国共産党が武漢市でやったことも大いに参考になると思います。徹底して抑え込むには、私は賛成できませんが、一つのやり方であることも間違いないでしょう。だいたい、以上ですが、立憲民主党と共産党の連立政権実現に向けて、注目される政策になることを見守りたいと思います。

 あと、これも何度も申し上げてきたのですが、長い人類の歴史の中で、根絶した感染症は「天然痘」でけです。もちろん、その後、薬剤やワクチン、医療機器なども進歩していますが、COVID-19感染者をゼロにすると主張し始めたのは世界でもわが立憲民主党だけのようです。さすがにあの独裁専制の中国共産党ですら、そんなことは言っていません。つまり、立憲民主党がゼロコロナを勝ち取れば、国内だけなく、海外からも最大限に称賛されるでしょう。逆にそうならなかったとき、「与党が我々の言うとおりにやらなかったから失敗した」との言い訳は卑怯です。

 このことも含めて秋までの総選挙で優劣が決まるでしょうから、立民の「ゼロ」と与党の「ウィズ」は有権者にとって絶好の判断材料になるでしょう。ただ、枝野さんはときどき、「私はぶれない」と言われているようですが、本当にぶれない人はご自分からそんなことをは言わない気がします。数年前に彼は「改憲私案」を発表し、集団的自衛権の行使にも積極的に発言し、それを現在は盟友となった共産党からコテンパンにやられていましたので、今度こそゼロコロナについて、きちんと落とし前をつけなければなりませんね。

 なお、立憲民主党のコロナゼロは上述のように「0」ではなく、「ほぼゼロ」ということだそうです。それはそれで理解できますが、だったら、「ほぼゼロ」とはどのくらいの数なのかを示さなければならないでしょう。例えば「東京都で陽性者が1日3人以下になったとき」とか具体的にです。すごく心配なのはこの政党が自信満々で主張していた「原発ゼロ」もいつの間にか、枝野さんによると「100年単位の話」になっていました。これって、「ゼロ原発」ではなく、もはや「with原発」になったようです。

新大統領誕生を最も喜んでいる日本人

 日本の民主的選挙で選出された国会議員の皆さんが、さらに民主的な選挙で選ばれた内閣総理大臣がお祝いのメッセージを送ったとのことですから、アメリカの大統領はアメリカの有権者が決めることは当然ながら、わが国の立ち位置が定まって良かったと思います。でも、「大統領」とか「当選」とかいう表現はありませんでしたね。

 それにしても、彼の国は世界最大最高のIT国家であるのは間違いないのに、選挙に関してはけっこうアバウトというか、いい加減なところがあるようです。まあ、合衆国(合州国)ですから、文字どおり、「州」の権限がとても強いことは理解していますが、「何なんだろうな」と思うことも少なくありません。

 そして、大統領選に勝利したバイデンおじいちゃんですが、彼自身は中道穏健派ですから、特に問題はないものの、厄介なのは応援していた急進左派の人たちです。もともと、今回の戦いは、トランプ大好き派vsトランプ以外だったら誰でもいい派の様相がありましたから、余計に心配になります。

 それから、私はトランプ大統領のあまりお行儀が良くない言動はいかがなものかと思いますが、だからといって、「往生際が悪い」とか「民主主義が破壊されている」はおかしいと感じています。確かに往生際がいいとは思いませんが、法廷闘争は民主主義の権利行使で、アメリカの民主主義が壊れたわけではありません。

 さて、今日タイトルですが、その日本人は首相の菅義偉さんでしょう。その理由は割に簡単で、トランプ-安倍晋三がトランプ-菅義偉の構図で比較されなくて済むことです。実のところは分かりませんが、外交が苦手と言われている菅さんにとっては、相手も変わるのですから、一安心でしょうし、何となく相性も良さそうです。

 それで、その菅さんですが、臨時国会での日本学術会議問題もなかなか手堅く乗り切りました。でも、それは菅総理がすごく長けていたのではなく、立憲民主党などがあまりにもお粗末だったからからです。だいたい、代表の枝野幸男さんからして、論戦前に「一問一答に行き詰まって総選挙だ」と意味不明なことを言っていました。

 また、一部の新聞では衆参の予算委員会で論客を揃えて臨むなどと報道していましたが、お馴染みのメンバーがお馴染みの自己満足的な質問を繰り返して、ついには「熱意がまったく伝わってこない」などと、これまた、意味不明なことを発信していました。あと、同じ質問をすれば、同じ答えが返ってくるのは当たり前ですが、それも気に食わないようです。

 いずれにしても、森友も加計も桜も同じなのですが、政権を陥れることができると脊髄反射的に信じ込んでしまい、結局は「疑惑はさらに深まった」で終了です。日本学術会議については、人事のことなのですから、初手から筋が悪かったのです。普通に考えれば、裁量権のない人事権なんてこの世にあるはずがありません。

 そして、過去にもお伝えしましたが、官房副長官が人事に関与したのではとの疑念から、参考人招致を求めているようです。しかし、どの世界だって、社長や理事長などが人事について、担当常務や理事、人事部長などに相談することは極めて常識的なことで、そうでなければ、左派や自称リベラルが大嫌いな独裁になってしまいます。

 ですので、共産党や立憲民主党が野党でいる限り、連立与党政権はとっても安泰だということでしょう。その意味では、国民民主党の玉木雄一郎さんの質問はすごく良かったと思いました。ただ、彼の質問時間は立憲民主党から融通してもらったそうですので、会派離脱は大いに評価するものの、限界があるのかもしれません。

 おしまいに、いつも小ネタを提供してくれる自民党国会議員秘書をしている友人のメールを載せておきます(本人の了解済みです)。「正直なところ、国民民主党から移ったまっとうな先生もいるので、警戒していたのだが、蓋を開けてみれば、いつもメンバーがクレマー的質問をしていただけ。玉木先生のような質問がほとんどなくてほっとしている」。だそうです。

政令指定都市を「特別自治市」へ

 大阪市のことは大阪市の皆さんが決めればいいことですから、今回の都構想への住民投票についてはそれほど関心はありませんでしたが、結果は前回同様、僅差で「大阪市」は存続することになりました(写真背景は大阪市役所)。

 ただ、相当な気合を入れた運動を展開していた大阪&日本維新の会ですから、大阪市や大阪府以外、つまり永田町政局への影響は小さくないでしょう。特に、自民党、公明党(創価学会)、共産党・立憲民主党左派連合のそれぞれの距離感はより微妙になるような気がします。

 もちろん、先のことは分かりませんが、来たるべき衆議院選挙では共産党・立憲民主党左派連合が勢いづくことは間違いないでしょうし、最近までの維新(正確には吉村洋文さん)人気に期待して立候補準備をしている全国の維新総支部長たちはかなりの危機感を持つことになると思います。

 そして、大阪府内(兵庫県も)の公明党候補に対して、自民党や維新がどのような対応をしてくるのかにも注目です。その名を付けた会館まである「常勝関西」の創価学会ですが、現実にはそれを維持することはできなくなっていると聞いています。

 もっとも、これは大阪や関西だけではなく、全国的な傾向のようです。私が住まいしている近くにも、創価学会の小規模会館があるのですが、以前には常駐者がいて、門もいつも開いていましたが、近年では無人になっていることが多いようです。

 また、さらに言えば、創価学会だけではなく、ほかの宗教団体も、政党や政治団体、労働団体も同じように組織人員は減少しています。これは仕方のないことのように感じていますし、歯止めをかける妙策もないようです。時代の流れでしょうか。

 それにしても、大阪のその筋に明るい知人は、「公明党の議員はともかく、学会はほどんど動かなかった」と言っていましたが、前回は強硬に反対していたのですから、いくら応援している公明党が真反対の賛成に協力してくれとお願いしても、なかなか「ハイ、分かりました」とはならなかったのでしょうね。

 さて、前置きが長くなりましたが、今回の都構想は限りなく、大阪府と大阪市の関係を、東京都と23区とのそれに移行するというものでしたので、そのことだけには興味がありました。区議会議員と都議会議員の両方を務めさせていただいた経験もあるからです。

 それで、東京都と23区の位置づけは銀行の本店と支店みたいなものという過去もありましたし、人口比較では約6万7千人の千代田区から約95万人の世田谷区まで同じ立ち位置でいいのかという議論もまったくないわけではありません。

 ただ、今のところは制度を大きく変えようという考え方は多数になっていませんし、少しずつではありますが、都から特別区に権限の移譲がされていることも事実です。ですから、東京23区というある意味、不思議な現状が改変されることは当分間ないでしょう。

 しかし、東京はいいとしても、ほかの道府県とその中にある政令指定都市との関係は大阪府と大阪市とのそれと一緒ですから、多分、何らかの悩みはあるものと思います。例えば私が小学校まで住んでいた横浜市金沢区ですが、ここ選出の地方議員は神奈川県会が2名、横浜市会が5名います。

 問題はよく言われることなのですが、市会議員のほうが同じ選挙区選出の県会議員よりも権限があるというのです。もっと言うと、失礼ながら、政令指定都市内の道府県議員は「何をやっているのかな?」と考えてしまうと、小学校時代の友だちはいつも言っていました。

 だったら、どうすれば良いのかということですが、かなり乱暴な意見なものの、政令指定都市を完全に道府県内のもう一つの道府県と同じ扱いにしてしまえば解決するのではないかと、私は以前から思っていました。こうすると、47都道府県に(仮称)特別自治市20が加わることになります。

 もちろん、名称は「横浜県」とか「札幌道」にはなりませんし、政令指定都市と府県の名称が同じ自治体はややっこしいことになりますので、そのままでいいでしょう。今では国からの通達などは都道府県と政令指定都市がほぼ同様に行われていますし、神奈川県のように、横浜市と川崎市、相模原市を除いたらすごく寂しい県になってしまうとの声も聞こえそうですが、いかがでしょうか?

 なお、今日のタイトルは「特別自治市」となっていますが、この名称についてはもうひと工夫あってもいいかなと思います。いずれにも、「県の中にもう一つの県がある」と揶揄される政令指定都市ですから、実際にそうしてしまえば、とりわけ問題があるとは思えません。

川合孝典さんが国民民主党に入党!

 参議院議員の川合孝典(かわいたかのり)さんが国民民主党に入党されました。ご承知の皆さんも多いと思いますが、彼はUAゼンセンという産業別労働組合の組織内議員で現在2期目を務めていらっしゃいます。

 それで、今だから言えるのですが、党名はどちらとも継続しましたが、立憲民主党と国民民主党が再編成されたとき、電力総連と電機連合の組織内参議院議員は国民民主党所属となりました。しかし、川合さんなどはそこを選択せず、とても心配していました。

 もちろん、様々なご事情があったのでしょうから、それはそれで仕方なかったのしょうが、今回のご決断で僭越ながら、私もすごくスッキリとした気持ちになりました。本当に良かったと思いますし、党内でも頑張っていただきたいと願っています。

 なお、今日の写真は彼のフェイスブックからお借りしました。奥が代表の玉木雄一郎さん、手前が川合さんですが、彼のコメント「玉木代表、遅刻してすみませんでした」みたいな表現はなかなかウィットが効いていて素敵でした。

 それから、連合に加盟する産別で組織人員ベスト10では、組織内参議院議員が国民民主党系会派に所属するところの合計が約400万人、立憲民主党系会派のそれは約130万人となります。

 また、生保労連は8番目の組織ですが、政党支持はよく分からないので、いずれにもカウントしていません。この組織のホームページには「生保労連支援議員」というのがありますから、どこかの誰かを応援しているかもしれません。

まんまと罠にはまった日本学術会議

 「だから、言ったじゃないか!」なんて上から目線は禁物ですが、新総理の菅義偉さんは本当に恐ろしい人だということが、話題になっている日本学術会議の会員任命の件で早くも明らかになりました。失礼ながら、お坊ちゃん育ちの前総理とはまったく違うことを、左派や自称リベラルは見抜けていないようです。

 今回のことについては文字どおり、いろいろな人たちが様々な意見や考えを“開陳”していますが、まず、基本として「日本学術会議法」を読んでみましょう。わずかに30条しかない法律ですから5分もかかりませんし、それだけで、「憲法違反だ!」とか「学問の自由の侵害だ!」がいかにナンセンスなものか、容易に理解できます。

 また、数十年前の政府答弁を「破ったのは許せない!」と叫んでいる人もいますし、それはそれで、ご本人たちの自由ですが、これって、既得権益や利権を今までどおりに保証しろと言っているのと同じです。日本の左派や自称リベラルは根性がなく、お金は権力からありがたくいただくが、言いたいことは言わせてもらうが基本です。

 そして、既得権益や利権は昔から守旧派というか保守派のイメージがありますが、私は長い間、地方議員を務めさせていただき、「赤い既得権」や「赤い利権」もたくさん見てきました。でも、あまりやり過ぎずに控えめにしていましたので、それほど目立ちませんでしたが、日本学術会議の赤組の先生方は調子に乗り過ぎたようです。

 もちろん、会員の先生方には思想信条の自由があるのは当たり前ですが、それだって、あまりに度を越してしまえば、お金を出す側は何らかの対応策を取ることになります。どうしても、文句を付けられたくないのであれば、自らの資金で勉強すれば良いわで、この団体に入らなければ学問の自由がないとは言えません。そんなに偉そうに主張しないでもらいたいですね。

 それで、私もすごく気になっていましたので、公安関係の友人に聞いてみましたが、「日本共産党の秘密党員も少なくないですよ。彼ら彼女らは戦略に長けていますからね。上手に国家からお金を引き出して、反体制のプロパガンダをしています。学者さんというより、活動家の集まりですよ」と言っていました。

 ただ、会員の大多数がそうかといえば、穏健良識的な先生も少なくなく、「どうして、こんな組織になってしまったのだろう」と嘆いておられるようです。いずれにしても、この機会に日本学術会議とは何なのかということが次々に明らかになっているのは、納税者の国民の皆さんにとっても大いに歓迎すべきことです。

 実際、モリカケ桜では政府からなかなか資料が出てきませんでしたが、新官房長官からは超特急で人件費などが発表されています。また、自民党もモリカケ桜ではあまりやる気がありませんでしたが、今回はいち早くチームを組んで、河野太郎さんとともに反撃体制を整えています。要するに、「本気」なのでしょう。

 一方、立憲民主党や共産党はどうでしょうか。あいも変わらず、官僚のいじめの鬱憤ばらしの追求をやっています。せっかく立憲民主党(改)立憲民主党になったのですから、もう少し大人の態度を示さないと、さらに支持率は低下することは間違いないと思います。それでないと、難癖をつけるだけのクレーマー政党になってしまいます。

 それから、新・国民民主党はこの糾弾集会に参加していないのは良かったです。過去にこの種のチームで元気に発言していた人は立憲民主党に全員が移籍しましので、当然といえば当然です。結局はこの問題のオチもモリカケ桜と同じく、「疑惑はさらに深まった!」で終了するのでしょう。自民党や公明党の高笑いが聞こえてきそうです。

実はすご~く恐ろしい菅義偉さん

 もう5年以上前になりますが、六代目山口組から神戸山口組が分裂したとき、私は椅子から転げ落ちるほどビックリしました。その後はNHKや朝日新聞でも報道されるほどの話題となっていますが、数カ月前からその神戸山口組から中核団体の五代目山健組が抜けたとか抜かないとか、魑魅魍魎的な情報が飛び交っています。

 私もそれらのことを追跡していますが、今日はそれがテーマではありませんので、別の機会にお伝えします。ただ、かなり単純化して言えば、山健組からその主流である健竜会が飛び出したということでしょうか。もちろん、二代目宅見組や六代目若頭の高山清司さんの動きも注目です。

 さて、任侠の世界から脱して、私が再び椅子から転げ落ちそうになったことがありました。それは、新しく内閣総理大臣に就任された菅義偉さんが、ご自分の補佐官に共同通信幹部(すでに辞職済み)の柿崎明二さんを起用したことです。この通信社は反安倍を鮮明にしていることで知られています。

 その通信社でこれまた、反安倍を訴え続けてきた人を懐刀の補佐官にしたのですから、びっくり仰天です。彼が売り込んだのか、菅さんが望んだのかは分かりませんが、まさか、同じ秋田県の出身という理由だけではないでしょうし、もしかしたら、逆説的にモリカケ桜の野党対策かもしれません。

 それから、いささか以前のことですが、内閣の閣僚人事です。河野太郎さんのはんこ廃止や平井卓也さんのデジタル庁、不妊治療費用援助などが注目されていますし、携帯電話の料金引き下げも含めて、大いに頑張ってもらいたいと思いますが、私が驚いたのは上川陽子さんが何と!3回目の法務大臣で入閣されたことです。これって、オウム事件死刑囚の全員の執行もあると思いますが、検察組織への圧力強化にも見えます。

 そのほかにも、苦手とされている外交でも、中国共産党総書記の習近平との電話会談を2~3番手どころか、8番手くらいに後回しにするくらい、そっと嫌がらせをしています。おまけに、その習近平さんからのお祝いまで言ってもらいました。通常は序列2位の国務院総理からですから、運のいい人だと思います。

 そして、公明党というか、創価学会との関係です。安倍さんと公明党代表の山口那津男さんは表面的には上手にやっていましたが、安倍さんの思想信条からはどう考えても、公明党=創価学会と反りが合うわけがありません。その点、菅総理は学会の幹部ととても仲が良いと聞いています。今日の写真の背景は菅さんの選挙区内にある横浜橋通商店街ですが、このあたりも学会が強そうです。

 一方、野党はどうでしょうか。立憲民主党(改)立憲民主党は高揚感ゼロ、支持率上昇ゼロ、政策限りなくゼロという悲しいスタートになりましたし、代表(改)代表の枝野幸男さんは、「デジタルより自然エネルギーだ!」と意味不明のことを就任直後に言っていました。また、連合の言うことをほとんど無視して、共産党との共闘に熱心に汗を流していますが、それ以外は何となくやる気が感じられません。

 ただ、野党代議士の秘書を務めている友人が言っていました。「連合さんにはお世話になっているけれど、地域の共産党の人たちは一生懸命に応援してくれるんだよ。確かに門脇さんが指摘しているように、党中央の統一戦線戦略にはまっているんだろうけど、背に腹は代えられないからね」。まあ、ご自分が当選することが第一ですから、理解できなくもありません。

 さらに彼は、「共産党の真剣さはありがたいよ。比べてはいけないんだろうけど、連合さんの参議院選挙全国比例区候補の票数とその産別の組織人員を見てみると、『なんでこうなんだ』と思うことも少なくなくてね」と続けました。どちらにしても、立憲民主党の皆さんはご自分の選挙区で共産党が立候補せず、応援してくれることに腐心しているそうです。

 何となく残念な気持ちになりましたが、確かに当選第一はとても大切で理解できます。しかし、「門脇さんがSNSで『思想信条どころか主義主張がない』と嘆いていましたが、元々、そんなもんはないんですよ。それじゃなきゃ、コロコロと政党を渡り歩くなんてできるはずないじゃないですか」には妙に納得してしまいました。寂しいことですね。

 話題を戻します。国対委員長(改)国対委員長、お馴染みの人徳人望ゼロの安住淳さんは相変わらず、自民国対委員長の森山裕さんの掌で元気に踊っています。でも、調子に乗って、「菅内閣が国民目線でなければ政権から引きずり降ろす」などと叫んでいますが、本当にこの人の思考回路が心配になってきました。私は思うのですが、安住さんは何か特別のコンプレックスでもあるのでしょうか。

 いずれにしても、枝野幸男さんのように、「安倍亜流内閣だ!」とレッテルを貼っているようでは、菅総理の本当の恐ろしさを理解できず、いつになるか分かりませんが、次の総選挙では一定数の比例復活と一部幹部以外の議席は絶望的かもしれません。私たちにとって自民党政権が続くことを喜んでいられませんが、それ以上に不幸なのは、健全穏健な野党がほぼ存在していないことかもしれません。

 あと一つ忘れていました。それは防衛大臣に就いた岸信夫さんのことです。ご存知のとおり安倍前総理の実弟で、それはそれで何か問題があるのではありませんが、自民党の中では、すなわち、すべての国会議員の中では最大最高の台湾(中華民国)通なのです。この時期に菅さんはこの人を国家の守りの責任者にするのですから、これだけも怖い総理大臣です。くわばらくわばら。

(追記)昨日のことですが、日本学術会議の会員6名が任命されなかったと報道されていました。早速「憲法違反だ!」と野党が叫んでいますが、「日本学術会議法」を読んでみれば、慣例や既得権益という観点からは外れていいるものの、法律は「日本学術会議は、内閣総理大臣の所轄とする」「日本学術会議に関する経費は、国庫の負担とする」「会員は(中略)内閣総理大臣が任命する」となっていますので、憲法違反とか学問の自由の侵害とかには少なくても抵触することはありません。どうしても、自分たちの人選どおりにしたいならば、それを可とする政権を作ればいいでしょうし、わが国はそれが憲法で保障されています。

この会議は総理大臣の諮問機関であり、あくまでも、その任命権は総理大臣にあります。もちろん、過去の慣例を破って任命されなかった人たちは面白くないでしょうが、見方を変えれば、日本学術会議が推薦さえすれば何事もなく会員になれるという、文字どおりの既得権益と前例を打ち破る第一号となるかもしれません。これは菅さんのいちばんの公約ですから、絶対に妥協することはないと思います。本当に恐ろしい総理大臣の誕生ですが、日本学術会議も今まで調子に乗りすぎたようですし、野党のヒアリングという名の官僚いじめも止めたほうが良いと思います。